「擅権」ってなんと読む?「だんけん」ではないですよ!

明日・10月21日は『ノーベル賞』にその名が冠されたスウェーデンの発明家・事業家、アルフレッド・ノーベルの生誕日です。1833(天保4)年のこの日に生まれ、63年の生涯で355件もの特許を取得した大発明家となりました。2026年はノーベル化学賞を硤合憲三(そあいけんそう)氏が授賞され、日本でも大きな話題になりましたね。

ノーベル賞は世界でも最も権威があるとされる賞のひとつですので、本日は「権」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「擅権」ってなんと読む?

「擅権」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「好き勝手に権力をふるうこと」という意味です。「擅」は「独擅場」という熟語にも使われる字です。

<使用例>

「ノーベルの遺言から、本来、擅権とは対極にいる人だとわかるわね」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は…  擅権(せんけん) です。

「専権」という表記と書き換えもできる言葉です。
「専権」という表記と書き換えもできる言葉です。

「擅」は「ほしいままにする。ひとりじめにする」などの意味をもつ字で、これを使った熟語でポピュラーなものに「独擅場(どくせんじょう)…その人だけが思うままにふるまうことができる場所・場面」がございます。しかしながらこの熟語、「擅」と「壇」の混同例と「どくだんじょう」という誤読が多発した結果、現在では「独壇場(どくだんじょう)」という言葉も辞書に掲載されたり、放送でも使われるようになった…という現象が起きております。もはや後者も定着してしまったわけですが、教養として本来の「独擅場」も覚えておきたいところです。

さて例文の内容にも触れておきましょう。ノーベルの発明で特筆すべきものに「ダイナマイト」が挙げられます。この発明以前、ノーベルは、当時まだ効力が不安定であった爆薬の爆発事故によって弟を亡くす…という痛ましい経験をしており、これが「安全に扱える爆薬」の開発につながりました。

しかしダイナマイトは戦争の武器としても使われるようになり、ノーベルはこれを憂えて莫大な財産のほとんどを「人類の幸福に貢献した人を称える賞」の設立運営のために遺した…というのが『ノーベル賞』の発祥です。

では2問目にまいります。

【問題2】「権柄」ってなんと読む?

「権柄」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「権力の伴った重要な地位。政治上の実権。また、ほかを支配する権力」「権力をもって人を押さえつけること。権力を濫用すること」などの意味を持つ言葉です。

<使用例>

「ノーベル賞の歴代受賞者を見ると、権柄に偏らず、公正かつ厳正な審査が行われている、ということがわかりますね」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 権柄(けんぺい) です。

「柄(ヘイ)」が「ん」のあとで半濁音に音変化した読み方です。

「権柄ずく」「権柄をふるう」など、大人の会話や文章でしばしば使用される表現ですので、正しく読めるようにしておきましょう。

***

本日は、10月21日、アルフレッド・ノーベルの生誕日にちなんで、「権」という字の入った日本語から、

・擅権(せんけん)

・権柄(けんぺい)

という日本語をとりあげ、読み方や意味、言葉の背景などをおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/THE NOBEL PRIZE ホームページ/毎日新聞ホームページ/朝日新聞ホームページ/DIAMOND online/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱