「燦爛」ってなんと読む?「らんらん」ではないですよ!
明日・10月22日は「ピアノの魔術師」と呼ばれたクラシック音楽の巨匠、フランツ・リストの生誕日です。1811年(文化8)年のこの日にハンガリー(現在はオーストリアの領域)に生まれ、幼いころからピアノの神童と呼ばれました。
青年期には超絶技巧のピアニストとしてヨーロッパを熱狂の渦に巻き込み、現代でも彼の作曲した『ラ・カンパネラ』は、弾きこなすのが難しい難曲の筆頭として注目され続けています。
リストはまた、大変な美貌のもち主かつ「完璧な紳士」と称される所作を身に付けており、繊細でロマンティックな曲調に乗せ、華麗な演奏テクニックを披露する彼のコンサートでは、聴衆の女性に失神者が出るほどだったという記録が残っています。
…では、本日1問目のクイズにまいりましょう。
【問題1】「燦爛」ってなんと読む?
「燦爛」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「光り輝くさま。また、華やかで美しいさま」という意味です。
<使用例>
「フランツ・リストは。当時のヨーロッパ社交界で燦爛と輝く大スターだったのです」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 燦爛(さんらん) です。
「燦爛(さんらん)」の「燦」は「鮮やか。煌めく」というニュアンスをもった字、「爛」は「鮮やか。華やか・輝く」と同時に「煮崩れる。ただれる」というイメージももった字で、「豪華絢爛(ごうかけんらん)」などの熟語にも使用されます。つまり「燦爛」は、パーッと鮮やかなだけでなく、華麗に匂い立ち、見るものをクラクラとさせるようなイメージをもつ言葉です。ここぞというときの語彙としてインプットしておきましょう。
さて、リストの代表曲のひとつに『愛の夢』がございます。日本では、フィギュアスケートの浅田真央さんが現役選手だったころ、バンクーバー五輪の翌シーズンから2シーズン、フリーで使用した曲目としてもおなじみです。ゆるやかな曲調ながら、リストらしい繊細な技巧が息づく名曲ですが「燦爛」とはまた違った静謐さも感じますよね。
…というところで2問目にまいります。
【問題2】「皓皓」ってなんと読む?
「皓皓」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「白く光り輝くさま。清らかなさま」「何もなく広々としているさま」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「『愛の夢』やいくつかの交響詩には、皓皓とした広がりを感じるものがあるわよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 皓皓(こうこう) です。
リストは36歳でコンサート・ピアニストを引退し、作曲、オーケストラの指揮、教育活動などに心血を注ぐようになります。ことに作曲では「交響詩」という新たなジャンル(表題を付して、詩や伝説や風景など、文学的・絵画的内容を表現した音楽)を確立し、音楽会に新風を吹き込みました。そこに至るまでに、リストは運命の人、6歳年上のマリー・ダグー伯爵夫人との恋愛を経験しています。
当時の社交界で、人妻と音楽家の火遊びは珍しいものではありませんでしたが、なんとマリーは、家族・家柄・財産をすべて捨てて、リストとともに生きる道を選び、大スキャンダルとなりました。リストとマリーはスイスに駆け落ちし、その後、3人の子どもをもうけています。波乱の人生ですが、晩年にリストは聖職者となり、宗教音楽の作曲にも力を入れました。
***
本日は、10月22日、クラシック音楽の巨匠、フランツ・リストの生誕日にちなんで、
・燦爛(さんらん)
・皓皓(こうこう)
という日本語をとりあげ、読み方や意味、言葉の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『作曲家 人と作品シリーズ リスト』福田弥著(音楽之友社)/宝塚歌劇オフィシャルウェブサイト/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱

















