裏の裏の裏をかく展開がてんこ盛り!ネタバレ厳禁の心理サスペンス映画が熱い

情報過多で何が真実なのかわからない現代で、人間の表と裏を巧みに描く心理サスペンス映画が注目を集めています。そこで、あえて先入観をもたずに、予想を裏切られる体験を楽しめる新作映画をご紹介。

最後まで誰が味方か敵かわからない、スリリングで上質な心理戦を繰り広げる2作品の魅力について、映画ライターの細谷美香さんに紹介していただきました。

【今月のオススメ】1.『ヴェリティ/真実』見る視点によって解釈も変わる!?歪んだ愛と欲望が渦巻く愛憎劇

『ヴェリティ/真実』
『ヴェリティ/真実』/監督:マイケル・ショウォルター 全国にて公開中。

スランプ中の作家ローウェン(ダコタ・ジョンソン)は、事故で体の自由を失った大物作家ヴェリティ(アン・ハサウェイ)のゴーストライターとして雇われることになる。しかしローウェンは邸宅でヴェリティの極秘手記を見つけて…。

【今月のオススメ】2.『ハウスメイド』完璧に見える豪邸の恐ろしい秘密と密室の罠に巻き込まれていく!

『ハウスメイド』
『ハウスメイド』/監督:ポール・フェイグ 11月27日より新宿バルト9ほか全国公開。(R),TM&(C)2026 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved.

主人公のミリー(シドニー・スウィーニー)は、裕福なウィンチェスター家の住み込み家政婦として採用される。ところが徐々に妻・ニーナ(アマンダ・セイフライド)の異常な言動が見え始めて…。


ゴージャスな俳優が顔を揃えた、ネタバレ厳禁のサスペンスが相次いで公開される。2本ともページをめくる手が止まらないと話題を呼んだベストセラー小説が原作で、人生に行き詰まった主人公の女性が足を踏み入れるのは、豪華だけれどどこか不穏な邸宅。扉の向こうには、外からはうかがい知れない欲望と秘密が隠されている。

『ヴェリティ/真実』の物語は、売れない作家のローウェンが、交通事故で重体となった人気作家、ヴェリティのゴーストライターを引き受け、一家が暮らす邸宅に移り住むところから動き出す。彼女の夫と親密な関係を持ったローウェンが見つけたのは、ヴェリティがつづったと思われる夫や子供たちにまつわる衝撃的な告白。過去と現在、夢の中が交錯し、どんでん返しが連続する先で辿り着く場所は…? ラストをどう解釈するかによって“真実”が異なるサスペンスだけに、考察について語り合いたくなる一作だ。

『ハウスメイド』の主人公は、住み込みの家政婦として裕福な一家に雇われたミリー。外鍵の付いた屋根裏部屋をあてがわれた彼女は、美しくヒステリックな妻と優しくてセクシーな夫にだんだんと違和感を抱き始めるが…。ツイストの効いたラストの先に、実は女性たちへのエールが込められているこの作品は、アメリカで大ヒット。すでに続編の製作も決定している。

誰の言葉を信じるか、何が真実なのか。裏の裏をかく心理戦に引き込まれていくエンターテイメント性の高い2本。最後の一手まで翻弄される楽しみを味わいたい。(文・細谷美香)

『ヴェリティ/真実』

『ハウスメイド』

EDIT :
宮田典子
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