出がけの「野球少年のようだね」という家人の言葉が
ちょっと気になったものの、
一日中デスクワークで、来客の予定もない日は
休日とほぼ同様のカジュアルスタイルで
出勤してしまうこともあります。
そんなときこそ心がけたいと思うのが、清潔感。
季節柄、暑苦しい印象も避けたいので
コーディネートの基調に、ブルーを選んでみました。
トップスも同系色のボーダーに。
ボーダーシャツは、カジュアルを代表するアイテムですが、
ストライプと同様、そのシャキッとしたラインが
不思議と清潔感を演出してくれるように思います。
ブルー以外はキャップも靴もバッグも、すべて白に。
これも爽やかさを意識したものですが、
確かにこれだけだとカジュアルすぎるし
寂しい印象になりかねないかな? と思ったのも事実。
そこでシルバー色に輝くミラーサングラスや
硬質な白が艶やかなシャネルのセラミック時計、
そして大きめのフープピアスとを加えて、
おしゃれ感と大人っぽさを添えてみたつもりです。
ちなみに小柄な女性同士で集まると、必ず
「スニーカーって難しいよね」という話になります。
どんなにすっきりしたデザインを選んでも
どうしてもパンプスよりは大きく、ゴツく見えて
小柄な体に、足だけが大きい人になってしまうのです。
そこに細身のパンツを合わせたりしようものなら
靴がぼてっと悪目立ちして、超バランスの悪い人に…。
それを回避できるようなスニーカー、しかも白を
ずっと探し続けた結果、やっと見つけた一足が
このNikeの「コルテッツ」でした。
オールホワイトのスニーカー自体は
意外と見つかるものなのですが
レザーとラバーを組み合わせた素材のものが多く
はいてみると、やっぱりゴツい印象に…。
その点、「コルテッツ」は布帛素材が主体で
レザーもハードにならないスエードなので
実際に小づくりなだけでなく、印象も軽やかなのです。
1972年生まれの「コルテッツ」は
子供時代の記憶にもうっすらと残っている名品。
細身パンツと合わせてみたら、
足元まですんなりとなじんでくれました。
小柄な私にはありがたい、温故知新の一足です。
(写真/エディターH&J 文/エディターJ)