スペシャルなニューヨークの旅なら、フライトにもこだわりを。2016年12月に登場した「ユナイテッド・ポラリス」は“機内での睡眠”を徹底的に追及した、新しいコンセプトのビジネスクラス。今回、ニューヨークのニューアーク・リバティー国際空港では、選ばれしゲストのみが入れる秘密のラウンジ「クラシファイド」にも潜入。この快適さを知ってしまったら、もう他のシートには戻れません。
「快眠」をこだわり抜いた、空の上の極上ベッド
ユナイテッド航空最高峰の長距離国際線ビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」。この夢の座席が誕生するまでには長い道のりがありました。12,000時間もの時間をかけたリサーチの結果、ゲストが長距離国際線に求めるものは、“機内での快適な睡眠”であることが判明。そこで100種以上のプロダクトを吟味し、機内シミュレーションも重ね、2016年12月1日にようやくデビューしたのです。
まず注目したいのは、航空業界で初めての米高級デパート「サックス・フィフス・アベニュー」とコラボした寝具類。毛布は羽毛布団とブランケットの2種類、枕も大型です。クールジェル入りの枕や、シートの上に敷くクッションマットレスもリクエストOK。頬に触れる心地いい肌ざわり、ふんわりと全身を包み込まれる安心感は、ホテルのベッドと遜色ありません。
ニューヨーク線のボーイング777-300ERワイドボディ機に導入した新シートは、180度水平にリクライニングが可能で、最大198センチのベッドスペースを確保。どの座席からも直接通路へ出ることができ、パーソナルスペースを確保したポッドタイプなので、他者を気にすることなく過ごせます。しかも、ニューヨーク路線など12時間以上のフライトではオリジナルのコットン100%のパジャマが用意され、持ち帰りも可能です。搭乗したら、早速パジャマに着替え、寝る準備。大きな枕を抱えて、では「おやすみなさい!」
睡魔にも打ち勝つ、カスタマイズされた極上ダイニング体験
機内食が楽しい! これまで味気ないものとあきらめていた機内食、がらりとイメージが変わりました。スターシェフと共同で開発したメニューは、路線ごとに個性や季節感が取り入れられています。もちろん美味。けれど、その後にも「ユナイテッド・ポラリス」では至福の時間が続きます。食後に名物の「アイスクリームサンデー」やプチデザートを盛り合わせたデザートカートが各シートに回ってくるのです。アイスクリームサンデーはトッピングにチョコチップやストロベリーなどが選べ、おすすめは“全部のせ”。これは、快適シートで睡魔に狙われても、食べないと損です。
搭乗待ち時間さえ楽しい、賞に輝いたラウンジ
英国の航空サービス調査会社スカイトラックスのユーザー投票による「2018ワールド・エアライン・アワード」において、米国の「ベスト・ビジネスクラス・ラウンジ」にシカゴ・オヘア国際空港の「ポラリス・ラウンジ」が選出されました。ユナイテッド・ポラリスは米国の航空会社としては唯一利用クラスを限定したラウンジで、そもそもこのクラスが誕生したのは2016年。短期間ながらも、目利きのビジネスユーザーの心をしっかりとつかんでいるのです。
そして、ニューヨークのハブ空港、ニューアーク・リバティー国際空港に専用ラウンジがオープンしたのは2018年6月4日。来年の結果発表が楽しみですね。ちなみに、ニューアーク・リバティー国際空港は1928年開港の米国で最も歴史の長い飛行場です。マンハッタンまでは約22.5キロと近く、NJトランジット列車で約25分でペンステーションへ直接結ばれているので、マンハッタンの中心地へのアクセスがスムーズです。
あのセレブに会っちゃうかも、招待制の「クラシファイド」レストラン
2017年8月からユナイテッド航空がオープンした完全招待制レストラン「クラシファイド」。このレストランへ入るには、お金を払えばいいというわけではありません。ユナイテッド航空からの“招待状”を受けとったゲストのみに与えられたプレステージなのです。実はニューアーク・リバティー国際空港内にあり、特別に利用させてもらいました。その場所は秘密で公開されていないのです。
場所はターミナルC内のとあるレストランの奥。レストランスタッフに「クラシファイドに招待されているXX(名前)ですが」とささやくと、「お待ちしておりました。こちらです」という所作で裏方へ導かれます。そして隠し扉と長い廊下の先に待っているのが、大きな窓から駐機中や離陸準備の機体群を望む、スタイリッシュな秘密の空間。各テーブルには注文用のiPadが設置されています。このメニューがまたゴージャス(有料)。ここには、誰もが知る有名ミュージシャンやスタースポーツ選手などセレブが連日訪れているそう。今回残念ながら、セレブを“to see”することはできませんでしたが、このエクスクルーシブ感は心くすぐります。
これまで「あと何時間?」と時計を幾度となく確認するフライトも、「ユナイテッド・ポラリス」なら楽しいエンターテイメント。まもなく到着のアナウンスに「もっと乗っていたい!」と残念に思えてくるほどでした。
取材協力
シリーズ「ラグジュアリー・ニューヨーク案内」
- TEXT :
- 古関千恵子さん ビーチライター
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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- WRITING :
- 古関千恵子
- EDIT :
- 安念美和子