市ヶ谷方面から神楽坂をゆっくりと歩いて上ること数分。左手に、神楽坂のランドマーク、毘沙門天 護国寺が見えてくる。さらに少し進み、路地を左に入ったところにあるのが、今回おすすめのレストラン アロム。
経験、実力ともに備えた支配人、シェフ、ソムリエを筆頭に、若く優秀なスタッフをそろえ、今年3月にオープン。季節のものを取り入れた料理の美味しさが評判となり、ディナーだけでなく、ランチタイムにも足を運ぶ常連客が増えているという。そんなアロムで密かに人気となっているのが、23時からのワインバータイムなのだ。
老舗名店が並ぶ神楽坂で見つけたプレシャスなワインバータイムが楽しめる「レストラン アロム」
ホテルのバーのように居心地のいいカウンター
食通が集まる神楽坂とはいえ、深夜にレベルの高い料理が食べられる店はそう多くはない。そんな中にあってアロムは、ラストオーダーが25時という、深夜もゆったりと食事が楽しめる貴重なレストラン。扉を開け、店に入るとすぐに目にとまるのが、左手のカウンター席。細長いスペースのレストラン アロムでは、そのカウンターの奥の空間にディナーやランチを楽しむテーブル席が設けられている。そして、もちろん、深夜に訪れる常連客が座るのが、ホテルのバーのような上質な雰囲気が漂うカウンター席だ。
およそ400種類のワインが揃うウォークイン・ワインカーブ
そのカウンター席の背面側、つまり、店に入って右手にあるのがガラス張りのウォークイン・ワインカーブ。ここには400種ものワインが揃えられていて、その中から食事とともに飲むワインを選べることができるというのだから、ワインラヴァーにはたまらない。
深夜、ひとりカウンターに座ったら、ソムリエがすすめてくれるグラスワインを注文する。あるいは、しっかりと飲めるならワインカーブから選んだワインの栓を開けて、ゆっくりと味わうものいい。
料理は、ワインバータイムのために特別に用意されたメニューから選ぶ。生ハムやチーズの盛り合わせのほか、旬の肉や魚をつかった料理など、ワインとの相性のいいものが並ぶのはもちろんだが、特製チーズバーガーといったワインバーには珍しい仕上げの料理も人気。そして、メニューの最後には「できるもの、なんでも作ります!」という気になる一行も。
支配人の岡部一己さんによると、「大阪から出張で東京にいらっしゃったお客様のリクエストで、お好み焼きお出ししたこともあります」と。バータームに厨房に入るのは、和洋中華の料理の経験を積んだベテランのシェフ。だから、なんでも作ります、と胸を張れるわけだ。
美味しい料理とワインだけでなく、そんな気さくさから、初めてでもつい長居をしてしまう。出るときには「また来ます」と声をかけてしまう、魅力にあふれた店なのだ。
※価格は税込み、サービス料は別です。
問い合わせ先
- レストラン アロム TEL:03-6228-1449
- 東京新宿区袋町3番地
営業時間/ランチ11:30~13:00 L.O ディナー17:30~23:00L.O ワインバー23:00〜25:00L.O
アクセス/JR飯田橋駅から 徒歩約7分 、都営大江戸線 牛込神楽坂駅から徒歩約3分
関連記事
- TEXT :
- 堀 けいこ ライター
- PHOTO :
- 西山輝彦