道が混んでいて、駐車は少なく、料金も高い。そうとわかっていても、男にはわざわざクルマで出かける理由がある。そのスタンスは仕事でも遊びでも変わらない。もちろん、乗り物であればクルマに固執する必要はなく、自転車でもバイクでも構わない。要は移動の自由と操る楽しみ、両方を味わいたいということだ。そこでおすすめしたいのが、125ccのスクーター。免許取得が以前より容易になり、洒脱で実用的なモデルも揃う。10月に発売されるプジョーブランドの特別仕様車は、レトロで精悍なカラーリングが魅力だ。
125ccスクーターは都市生活者に最適だ!
都市部における慢性的な渋滞と駐車場不足は、物流上の経済的損失もさることながら、仕事で自らハンドルを握る者にとって、大きなストレスの元。「いっそのこと自転車に乗り換えてしまおうか…」という貴方。健康増進にも効果大だし、止める理由はまったくないのだけれど、自転車レーンが少ない道では、これもなかなかストレスが溜まるし、安全面の不安もある。
結局どんな乗り物を使っても一長一短がある。そのなかで(季節的にも)おすすめなのが、排気量125ccクラスのスクーターだ。変速時のクラッチ操作の煩わしさがなく、優れた足つき性で乗りやすいスクーターは、ともすると若い世代の下駄代わりに見られがち。そうしたイメージを払拭するためにも、125ccクラスのモデルがいいのだ。50ccよりも余裕のあるエンジンは加速が気持ちよく、二段階右折は不要、ふたり乗りができると、メリットは多い。
免許がないユーザーに対しても追い風は吹いている。125cc以下のスクーターを運転できるAT小型二輪免許について、警察庁がより短時間で取得できるように、技能教習にかかる1日あたりの上限を3時間から4時間に引き上げた(2018年7月から導入・普通自動車免許等保有者に限る)。これにより、週末の2日間で教習を終えることができるようになったのだ(卒業検定は別)。
男の装いを格上げする「ボルドー・エディション」
ではジェントルマンにおすすめのモデルは何かというと、断然欧州ブランド! 混雑した街を縫うように走るスクーター乗りは昔から多く、数々の映画でも印象的な小道具として登場した乗り物だけに、大人でもすんなりと入っていける。そしてデザイン面においても、歴史の深さを感じさせるレトロな復刻モデルを選べる魅力がある。たとえば老舗・プジョーのスクーターでは、「ジャンゴ125ヘリテイジ」がそうだ。
「ジャンゴ125ヘリテイジ」は、1950年代に登場したプジョー初のスクーター「S55」の現代版。随所にレトロなディテールを宿した流麗なプロポーションは、スーツやジャケ・パンスタイルでも違和感がない。注目は10月6日に30台限定で発売される、「ボルドー・エディション」。名前の通り、ボルドーの赤ワインをイメージした専用カラーのシートが付く特別仕様車で、黒のボディカラーとの組み合わせがシック。通常はオプションのスチール製フロントキャリアも装備され、価格はベースモデルと同額に据え置かれている。
エレガントなスクーターだからこそ、装いにもこだわりたい。発売直後なら、ジャケットの上にはおるのはバブアーのビデイルがちょうどいいだろう。冬も頑張って乗るならアウターは断然ダウンジャケットになるが、洗練されたデザインと抜群の保温力を誇るムーレーが似合いそうだ。特にミドル丈のデミダブルモデル「SIRO」は、欧州スクーターとの相性も抜群だ。男の想像力を膨らませるプジョーのスクーターは、現代における数少ない二輪の名品といえるだろう。
〈プジョースクーター・ジャンゴ125ヘリテイジ・ボルドーエディション〉
全長×全幅×全高:1,925×710×1,190㎜
シート高:770㎜
タイヤサイズ:前120/70 R12、後120/70 R12
車両重量:129kg
排気量:124cc
エンジン:単気筒・空冷4ストロークSOHC2バルブ
最高出力:7.5kW/8,500rpm
最大トルク:8.9Nm/7,000rpm
トランスミッション:AT
価格:33万3,000円(税抜き・限定30台・2018年10月6日発売)
問い合わせ先
- ADIVA TEL:03-6427-3600
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
Faceboook へのリンク
Twitter へのリンク