40代のショートヘアに求めるもの、それは、オバさんに見えないこと! その条件となるのが「ふわっと高い頭頂部」「後頭部の丸い膨らみ」「小顔効果」ですよね。青山にある美容室ROIのデザイナー・小西浩純さんは、それらの条件を叶える鍵は「メリハリ」だと言います。

「ベースの髪が地肌に張り付いていると薄毛に見えるだけでなく、動きが出づらくスタイリングの幅も狭くなってしまうので、まずは髪全体の根元を立たせることが大切です。根元を立たせたら、次は前髪とトップ。正面から見えるこの部分をしっかりと立ち上げることで、華やかさ、若々しさが際立ちます。最後は、襟足を絞る。このメリハリと立体感が、老けて見えないショートヘアの鉄則です」(小西さん)

それでは、小西さんが提案する「老けて見えないショートヘア」を拝見しましょう。

■髪型:前髪とトップを立ち上げて「老け見え」から「ラグジュアリー」な印象へ

卵型のショートヘア代表:丸山勢衣子さん(48歳/自営業)の場合

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

丸山さんのHAIR CHART

  1. やわらかさ(柔→硬)★★★★
  2. ボリューム(少→多)★★★★
  3. 髪の太さ(細→太)★★★★
  4. うるおい(乾→潤)★★
  5. 白髪の量(多→少)★★★

「老けて見えないショートヘアのポイントとして、もうひとつ大切なのが、耳の後ろの余分な髪の毛をしっかりと取ること。耳裏が厚ぼったいと、いくら前髪やトップを立ち上げても垢抜けないので要注意。耳裏を極力スッキリさせることで、見た目にも抜け感と軽さを演出できます。耳にかけてもいいし、アクセサリーをつけても今っぽさが出ますよ」(小西さん)

■スタイリング:欲しいところにボリュームを出して、襟足はタイトに。これでメリハリシルエットが完成

「前髪とトップを立ち上げるときの分け目は、髪がよく立ち上がる方を選択して。いつもの分け目の反対から髪を持ってくるなど、毛流れに逆らうように分け目をつくると、比較的立ち上がります」(小西さん)

スタイリング前
スタイリング前

■1:トップをアイロンで巻いて立ち上げる

アイロンは32mmを使用。前髪のすぐ後ろをざっくりと取って後頭部に向けてワンカール巻く。前髪が立ちにくい時は前髪も同様に。
アイロンは32mmを使用。前髪のすぐ後ろをざっくりと取って後頭部に向けてワンカール巻く。前髪が立ちにくい時は前髪も同様に。

■2:髪全体にワックスをつける

パール粒ふたつ分くらいのワックスを手のひらと指の隙間に広げたら、地肌から持ち上げるように髪全体を持って、持ち上げながらなじませる。根元からしっかりとつけて。
パール粒ふたつ分くらいのワックスを手のひらと指の隙間に広げたら、地肌から持ち上げるように髪全体を持って、持ち上げながらなじませる。根元からしっかりとつけて。

■3: 襟足は首に沿わせる

指先に残ったワックスで、襟足をタイトに収める。場合によっては少しハネさせても◎。
指先に残ったワックスで、襟足をタイトに収める。場合によっては少しハネさせても◎。

〈卵型ショートヘア スタイリングのコツ3か条〉

  1. ■アイロンの温度はいつもより低めにして巻きすぎを防止!
  2. ■ワックスを上から下につけるとボリュームがなくなるのでNG
  3. ■襟足が浮くとメリハリスタイルが台無しに!しっかり抑えて

「トップをアイロンで巻く時は、前髪の後ろの髪の毛だけを巻いて。広範囲の髪の毛を巻いてしまうと、本来ボリュームが欲しい部分の他に、ハチが四角張って見えることにも。頭が大きく見えてしまうので注意して」(小西さん)

ROIデザイナーの小西浩純さん。どんなに忙しくても毎日料理を欠かさないのだそう。「最近、圧力鍋を使うのが好き。夜中の12時から牛スジを使ったビーフシチューをつくったりしてます(笑)」
ROIデザイナーの小西浩純さん。どんなに忙しくても毎日料理を欠かさないのだそう。「最近、圧力鍋を使うのが好き。夜中の12時から牛スジを使ったビーフシチューをつくったりしてます(笑)」

問い合わせ先

  • ROI
  • 住所/東京都港区南青山5-7-21-B1F
  • TEL:03-6434-1168
  • 営業時間:月〜金 12:00~21:00/土・日・祝 10:00~19:00
  • 定休日:水曜・第三火曜
アンティーク調で落ち着いた雰囲気の店内。丁寧なカウンセリングで40代の髪悩みに真摯に向き合ってくれる。
アンティーク調で落ち着いた雰囲気の店内。丁寧なカウンセリングで40代の髪悩みに真摯に向き合ってくれる。

大人のヘアカタログ

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
古谷利幸〈F-REXon〉
EDIT&WRITING :
青木 笑