2010年末のファッション業界は、

重鎮の結婚式やらクリスマスパーティなど

久しぶりに楽しく賑やかなイベントがいっぱい。

そんな中、事件は起きました。

人気セレクトショップ「ストラスブルゴ」クリスマスパーティの

メインイベントたる「くじ引き」。業界の大先輩方や

上顧客の皆様に、次々に当たっていく素敵なプレゼント。

そんなある種、予定調和的和やかムードを真っ向から覆した

不肖・山下二等兵の(なぜかレディース部門)

一等賞当選! 

(や、やらせじゃなかったのね・・・!)

なんと48万円相当・キートン

ボストンバッグが私の手に・・・!

大先輩方の視線が、次々と痛いくらい訴えかけてきました。

「え、誰この人?」

「あ~あ、コイツ、空気読めよ・・」と!!

 

でも、もらっちゃたもん!

 

それがこのボストンバッグだ! 

素材は白のもみ革! 

こ、こいつは恐ろしいほどの高級感だ・・・。

小学校5年生の時、近所の本屋のオープン記念くじびきで

「ボールペン」が当たって以来「当選」なるものと縁のない人生を送ってきた、私。

来年の運気を早くも先取りしてしまったその身に、明日は来るのでしょうか・・・。

 

 ちなみに私、キートンのスーツは1着持っているのです。

袖を通した者にしかわからない素晴らしい着心地はもちろん、

少しカーブした幅の太いラペルや流れるようなドレープ感は

明らかに大量生産のスーツとは一線を画した

普遍的な美しさを感じさせます。

何の変哲もないシンプルな紺無地の3つボタンスーツなのに、

着ているとなぜか、業界の重鎮の方々からも褒められる。

まさに私のワードローブNO.1の勝負スーツなのであります。

・・・「見え透いた宣伝」なんて言わないで!

それにしても

ストラスブルゴの皆様、本当にありがとうございました!

大事に使わせていただきます。

そして業界関係者各位の皆様、

場の空気を読めず当選してしまい

申し訳ありませんでした!

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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