冬の定番・グレーコートのコーディネートを、ファッション雑誌『プレシャス(Precious)』(毎月7日発売)より19スタイルをピックアップし、まとめた記事です。人気のライトグレーコートやストールとのコーディネートなどのお手本にしていただければ幸いです。

【目次】

ライトグレーコートのコーデ


【1】CHIE IMAIのライトグレーコート×黒ワンピース×黒パンツ

【1】CHIE IMAIのライトグレーコート×黒ワンピース×黒パンツ
コート(CHIE IMAI)、ミニワンピース・パンツ(アノア〈リビアナ・コンティ〉)、ピアス(髙會堂六本木〈フェデリーコ・ブチェラッティ〉)、リング(アルテミス・ジョイエリ〈アルテミス・ジョイエリ〉) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious12月号』小学館、2018年

白い毛並みに十字が浮かぶ、クロスミンクで仕上げられた贅沢なファーのフーデットコートを中心にしたスタイリング。INはシンプルな黒でまとめて。

【2】ADOREのライトグレーコート×デニムパンツ

今年らしさ満載の老舗がつくる最新作『スリム』
コート(ADORE)、シャツ(三喜商事〈バンフォード〉)、デニム(リー・ジャパン〈リー〉)、イヤリング・ブレスレット・リング(フレッド)、バッグ(バリー 銀座店)、靴(ピエール アルディ 東京) 撮影/土山大輔(tron) BY:『Precious10月号』小学館、2018年

白のバンドカラーシャツと、ライトグレーのノーカラーコートで、すっきりと上品にまとめた着こなし。デニム界の名門ブランドがつくるトレンドデニムを合わせれば、大人世代も安心感のあるスタイルに仕上がります。

【3】マンツォーニ24のライトグレーコート×グレーニット

グレー×キャメルでグレージュグラデーションにメリハリを!
ウールカシミヤのコート(ストラスブルゴ〈マンツォーニ24〉)、ニット(三喜商事〈アリュード〉)、スカート (アオイ〈ポール カ〉)、ペンダント・時計(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、手袋(エリオポール代官山〈ガラ グローブ〉)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)、靴(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) 撮影/小池紀行(パイルドライバー) BY:『Precious11月号』小学館、2018年

ライトグレーのコートは、上品だけれどコンサバティブに収まりがち。グレージュの延長線にあるグレー×キャメルという人気配色でメリハリをつけましょう。

【4】イレブンティのライトグレーコート×オレンジワンピース

オレンジワンピースの派手さを緩和するグレージュの品のよさ
コート(三喜商事〈イレブンティ〉)、ワンピース(ストラスブルゴ〈アントネッリ〉)、ネックレス(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、グローブ(ebure)、バッグ(モワナ メゾン GINZA SIX)靴(セルジオ ロッシ) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious11月号』小学館、2018年

ヘリンボーンのライトグレーのツイードコートは、クラシカルなマキシ丈。周囲の人を元気にするほどのパワーをもつオレンジ色とのメリハリ配色で、フレッシュ感を印象づけましょう。足元は一段ダークなグレージュのパンプスで引き締めると上品にまとまります。

【5】ブルネロ クチネリのライトグレーコート×白ブラウス

グレージュのリュクスなオーラに包まれた極上のベビーラムコート
コート・ブラウス・パンツ・バッグ(ブルネロ クチネリ ジャパン)、ピアス・リング(TASAKI) 撮影/長山一樹(S-14) BY:『Precious11月号』小学館、2018年

ナッパ加工を施したスキン面と、短く刈ったシェアリングファー面の両方を楽しめるリバーシブル仕立てのライトグレーコート。ラグランスリーブが女性らしい丸みのあるショルダーラインを形成します。ファー面の襟裏にはボールチェーンの刺しゅうがあしらわれ、きらめくポイントになっています。

【6】マックスマーラのライトグレーコート×白ニット

まろやかなクリーミーグラデーションで幸せ感あふれるコートスタイル
マックスマーラのコート・パンツ・バッグ・エス マックスマーラのニット(マックスマーラ ジャパン)、ピアス(ウノアエレ ジャパン〈ウノアエレ〉) 撮影/長山一樹(S-14) BY:『Precious11月号』小学館、2018年

マックスマーラのハイエンドなコレクション『マックスマーラ アトリエ』のグレーコート。手縫い仕上げのダブルフェース生地「ドッピオ・アプリービレ」にウォッシュ加工を施し、フェルトのようなふくらみをもつテクスチャーで、驚くほどの軽さと暖かさを実現しています。ボタンレスの、量感のあるシルエットを颯爽とはおってエレガントに着こなしましょう。

【7】ポール カのライトグレーコート×グレースカート

個性豊かな異素材ミックスも端正なベージュトーンなら幅広い着こなしが可能に
コート・ニット・スカート(アオイ〈ポール カ〉)、ピアス(ウノアエレ ジャパン〈ウノアエレ〉) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious11月号』小学館、2018年

コートの前身ごろはざっくりとしたツイード、袖と後ろ身ごろはシルク混のなめらかなフラノウール、そして裾の切り替えにはナイロンキルティング…。3つの異なる質感の濃淡ベージュ&グレー配色が、着こなしを印象的に見せてくれます。ノーカラーの軽やかな着心地は、まるでカーディガンをまとっているかのようです。

グレーチェスターコートのコーデ


【1】インドゥエリスのグレーチェスターコート×グレーワンピース×グレージャケット

【1】インドゥエリスのグレーチェスターコート×グレーワンピース×グレージャケット
ジャケット(インドゥエリス)、ワンピース・バッグ(アクリスジャパン)、横に添えたコート(インドゥエリス)、ネックレス(アルテミス・ジョイエリ)、靴(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious12月号』小学館、2018年

黒に代わるオフィシャルなカラーとして注目なのがグレー。女性らしいワンピースも、素材感もきりっとしているので甘すぎず、グレーのやわらかさが上品。バッグにネイビーブルーを合わせれば、よりおしゃれに印象づけることができます。

仕事柄、初対面の方にお会いすることが多く、あまりにキリッとしたジャケットではこわくなりがちでも、このコーディネートなら、いい印象が残せます。ヨーロピアンなブルーのバッグも、グレーの高級感にひと役買っています。

【2】ファビアナフィリッピのグレーチェスターコート×ファー

マニッシュなグレージュコートを贅沢に、女らしく!
取り外し可能なファー襟付きウールカシミヤ混のコート・ニット・パンツ(アオイ〈ファビアナフィリッピ〉)、ペンダント(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、時計(IWC)、バッグ(トッズ・ジャパン)、靴(セルジオ ロッシ) 撮影/小池紀行(パイルドライバー) BY:『Precious11月号』小学館、2018年

男前なチェスターコートを、グレージュで女らしい着こなしに。今季らしさも、黄みはキャメルから青みはチャコールグレーまで、トーンの幅を広げながら、ファー、カシミヤ、レザーのさまざまな質感で表情豊かに盛り上げるのがポイントです。

【3】ヘルノのグレーチェスターコート×グレースカート

英国調ツイード柄に辛口グリーンが溶け込んで…甘さゼロの小粋さが魅力
コート(ヘルノ・ジャパン)、ニット(トラデュイール)、スカート(GALERIE VIE 丸の内店〈GALERIE VIE〉)、ピアス(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ(デルヴォー・ジャパン)、靴(アマン〈ペリーコ〉) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious11月号』小学館、2018年

陰影を描く太畝ヘリンボーンの織り地が、絶妙なグレージュ感を印象づけるチェスターコートを主役に。ニット&バッグで投入したカーキ系グリーンとも相性抜群です。トラッド調の着こなしを、キャメルのスエードブーツが盛り上げます。

【4】エス マックスマーラのグレーチェスターコート×グレーハイネックニット

アイシーなグレージュ×白パンツのグラデーションに知的ブルーの差し色効果
エス マックスマーラのコート・ニット・ウィークエンド マックスマーラのパンツ(マックスマーラ ジャパン)、ピアス(バーニーズニューヨーク〈ヴィオリナ〉)、靴(セルジオ ロッシ) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious11月号』小学館、2018年

ピュアな白を生かしたグレージュワントーンは、今季なら淡いトーンはくずさずに、ほんの少し色で変化を加えるのが気分です。例えば、アイシーな水色のニット。シンプルな薄軽チェスターコートがフレッシュによみがえります! 

グレーコートに合うストールとのコーデ


【1】和光のグレーコート×ファーストール

【1】和光のグレーコート×ファーストール
和光のコート・クルチアーニのニット・ペセリコのパンツ・リンドバーグのサングラス・ブチェラッティのイヤリング・リング・マウロ・ゴベルナのバッグ(和光)、靴/私物 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious12月号』小学館、2018年

高級感あふれるグレージュのコートは、肌映りがいいアイボリーのタートルニットを合わせて、女性らしく清潔感が香る着こなしに。取り外し可能で便利なボリューム感あるフォックスファーが、顔周りを華やかに演出。ラウンドカットされて流れるようなカーブを描くすそのデザインが、軽快な印象をもたらします。細身パンツやスニーカーで外した着こなしをするのに最適。

【2】アクリスのグレーコート×白ストール

アクリスの比翼仕立てコート
コート・ストール・バッグ(アクリスジャパン〈アクリス〉)、ワンピース(コロネット〈アバティ〉)、サングラス(ミラリ ジャパン〈プラダ〉)、靴(セルジオ ロッシ) 撮影/唐澤光也(RED POINT) BY:『Precious11月号』小学館、2018年

コーディネートの主役は、イタリア製のカシミヤジャージーを使用したグレーコート。合成繊維を混紡せず、天然素材のみで実現したしなやかな伸縮性と、なめらかな風合いで、軽量なのに高い防寒性を誇ります。装飾を排したミニマルなデザインで、あか抜けた佇いに。

着る人の魅力を引き出す計算されたデザインなので、ハイトーンのグレージュ色にホワイトのストールをなじませて、リッチに仕上げましょう。

【3】ブラミンクのグレーコート×グレーストール

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ウールのコート(ブラミンク)、カシミヤシルクのニット(トラデュイール)、パンツ(アクリスジャパン〈アクリス〉)、ストール(アオイ〈ファビアナフィリッピ〉)、ピアス(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、靴(JIMMY CHOO) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious11月号』小学館、2018年

淡いグレージュのコートは、上品だけれど、ともするとコンサバティブで地味になりがち。ファー付きのグレージュストールでちょっと派手めなくらいのゴージャスさを加味しましょう。

【4】フェンディのグレーコート×白ストール

カシミアの白ストール
コート(フェンディ ジャパン)、ニット(HAUNT代官山/ゲストリスト〈HAUNT〉)、パンツ(エンフォルド)、ストール(マッキントッシュ青山店)、サングラス(バーバリー アイウェア)、リング(TASAKI〈TASAKI〉)、バッグ(イヴ・サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉)、靴(ハイブリッジ インターナショナル〈ファビオ ルスコーニ〉) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious2月号』小学館、2018年

白のストールをスヌードのように首元に巻きつけて、重心をアップ。ライトグレーのコートがさらに明るくなるこの冬いちおしのスタイリングです。

【5】CHIE IMAIのグレーコート×グレーストール

真冬の澄みきった空の下、美しく、印象的に映えるグレーを主役に…
コート(CHIE IMAI)、ニット(スリードッツ青山店)、パンツ(アノア〈リビアナ・コンティ〉)、ストール(ボーダレス〈ベグ アンド コー〉)、グローブ(ヴァルカナイズ・ロンドン〈デンツ〉) 撮影/浅井佳代子 BY:『Precious2月号』小学館、2018年

ニュアンスのあるグレーに染め上げた上質なムートンコートは、知的な優しさを備えた大人にふさわしい一着。ストールをはじめ、わずかにトーンの異なるグレーのみを丁寧に重ねたワントーンコーディネートが、優雅な女らしさを強調します。全体をなじませた穏やかなグラデーションだから、存在感のあるムートンコートも、軽やかな印象に。

【6】ソヤのグレーコート×グレー柄ストール

座っているとシックで立つと華やか…が理想。今年は
コート(アパルトモン 東京店〈ソヤ〉)、ニット(アストラット 青山店〈アストラット〉)、パンツ(ザ シークレットクロゼット六本木〈シクラス〉)、ベグ アンド コーのストール・コースのグローブ(ボーダレス)、サングラス(ケリング アイウエア ジャパン〈ボッテガ・ヴェネタ〉)、ペンダント(ストラスブルゴ〈ソフィー ブハイ〉)、バッグ・靴(トッズ・ジャパン) 撮影/小池紀行・池田 淳(パイルドライバー) BY:『Precious1月号』小学館、2018年

一見おとなしく見えて、よく見ると華やかなスタイリング。洗練された大人のカジュアルスタイルを目指したい女性におすすめのグレーコートとストールのコーデです。シンプルで気どりのない着こなしが印象的。

【7】ブルネロ クチネリのグレーコート×グレーストール

ブルネロ クチネリのグレイッシュカーキガウン
コート・パンツ・ストール・バッグ・靴(ブルネロ クチネリ ジャパン) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious11月号』小学館、2017年

最高級のカシミヤダブルフェース生地のグレーコートは、ややふくらみのあるやわらかな肌触り。ミリタリーカーキとダークグレーをかけ合わせたメランジュ織りで、奥行きのあるトーンを実現しています。ピークドラペルが端正な顔立ちのコートに、細身パンツとマニッシュなシューズを合わせてかっこよく。ストールは色調をそろえつつ、ラメ入りで華やかさをプラスしましょう。

【8】アニオナのグレーコート×ピンクストール

優しい色を重ねたオーバーシルエットがリッチ感を演出
コート・ニット・パンツ・ストール・靴(三喜商事〈アニオナ〉) 撮影/浅井佳代子 BY:『Precious10月号』小学館、2017年

体をすっぽりと覆うドロップショルダーコートを主役に、ややワイドなタックテーパード、大きめストール、重めブーツを合わせたボリュームたっぷりのシルエット。グレー×ピンクによるニュアンス配色に、特別な洗いをかけたダブルカシミヤのやわらかな風合いが加われば、迫力のビッグシルエットをラグジュアリーに変換できます。これまでにはない、新鮮かつ特別な存在感を放つ秋の装いの完成です。