すべてのポロシャツの元祖である「ラコステ」の『L1212』は、1933年に誕生した。生みの親はフランス人テニスプレイヤー、ルネ・ラコステ。

マイナーチェンジを繰り返すラコステの永遠『L1212』

グラデーションでそろえたくなる魅力のポロシャツ

20代後半、イタリア旅行で出合った「ラコステ」を着た男たちの姿に圧倒された。その後、パリのショップで自分の肌の色に似合う一枚を選んでもらうと、その絶妙な色のセンス! 以来、パリを訪れるたびに自分の日焼け具合に合わせて購入していたら、グラデーションで、「フレラコ」が50枚ほどに。もちろんすべて現役で愛用中!(「リゾルト」デザイナー・林 芳亨)
20代後半、イタリア旅行で出合った「ラコステ」を着た男たちの姿に圧倒された。その後、パリのショップで自分の肌の色に似合う一枚を選んでもらうと、その絶妙な色のセンス! 以来、パリを訪れるたびに自分の日焼け具合に合わせて購入していたら、グラデーションで、「フレラコ」が50枚ほどに。もちろんすべて現役で愛用中!(「リゾルト」デザイナー・林 芳亨)

彼は、英国で見つけた吸汗性に優れたニット素材をもとに、フランス・トロワでニット製造業を営む友人とともに鹿の子編みを開発、そこにポロ競技用のウエアから着想を得たデザインを載せ、ポロシャツのオリジンを誕生させたのだった。また、『L1212』はワンポイントロゴを付けた最初のポロシャツでもあった。

そんなアイコン的なモデル『L1212』は誕生以来現在までつくり続けられている。が、これまでに生地感やサイジング、さらにはワニのロゴやタグにまで微妙な変遷がある。

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米国の老舗「アイゾッド社」が、国内向けの「ラコステ」のポロシャツの生産を担っていた時代の糸巻きタグ。パンツイン仕様に後ろ身頃のみ長さのある仕様が、当時の男の心を離さなかった
米国の老舗「アイゾッド社」が、国内向けの「ラコステ」のポロシャツの生産を担っていた時代の糸巻きタグ。パンツイン仕様に後ろ身頃のみ長さのある仕様が、当時の男の心を離さなかった

80年代には「アイゾッド」という米国メーカーがつくったものや現在ではペルー製、モロッコ製までもある。だからこそ今もって70年代、80年代の「ラ・シュミーズ・ラコステ」製の「フレンチラコ」への憧憬が忘れられないのである。

※2011年夏号取材時の情報です。

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PHOTO :
パイルドライバー
WRITING :
荻山 尚