昨年オーダーして、2回の仮縫いを経て・・・。

今回のピッティ ウォモでは、ついにわが手元に!

フィレンツェの生ける伝説・

リヴェラーノ&リヴェラーノのスーツであります!

う~ん、この独特のラペルの形

惚れ惚れするな・・・!

生地はドラッパーズを選んでおります。

実は当初、初めてだから・・・と無難な無地グレイを選ぼうと思っていたのですが、

ちょうどその場に居合わせた

セレクトショップ業界のカリスマ・鴨志田康人さんに

「キミの趣味だったら、もっと変わったの選んだほうがいいんじゃない?」と

ありがたいアドバイスをいただき、選んだものであります。

そう、いわば

世界のクラシコ2大巨頭

+お洒落三等兵の

トリプルコラボ!?

と呼べる一着なのです。

その素晴らしい仕立てのクオリティに関して、

ここで私ごときが言及するのは憚られるのですが、

ひとつ言えるのは、唯一無二のスタイルです。  

最近ショップで見かけるスーツに較べると、 ラペル幅広め、ゴージ低め、 肩幅広め、パンツのワタリも少し広め。 決して当世流のピタピタではありません。

しかし、いわゆる「オッサン」然としないのが、

このスーツの真骨頂といいましょうか。 正統派の革靴ももちろん似合うのですが、 むしろボリューミーなオールデンあたりを合わせたくなってしまう。

そして、こんなヒロシツボウチの変態的モンクストラップにも

なぜか似合ってしまう、不思議なスーツなのです。

ディテール云々よりも、コーディネートを楽しませてくれる一着ですね。

お値段?正直、けっこうしましたよ・・・。

しかし他では絶対に味わえないこの着心地、 そして雰囲気。

高くて頑固なこのサルトのもとを訪れる顧客があとを絶たない 理由が、垣間見えたような気がします。

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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