ジャージと聞くとカジュアルなイメージを持つだろうが、ここで紹介するコートはそうではない。着心地の良さや作りどれをとっても見た目にはわからないほど上品に作られたロングコートである。カシミヤやウールなど冬定番の素材も捨てがたいが、少し変わった素材のコートを選んでみてはどうだろうか。
見ただけではわからないジャージ素材のロングコート
ツイードコートと見紛う「コヒーレンス」のジャージロングコート
コートブランドのコヒーレンスからは、モデル「FOUFOUⅡ」のジェブロン・ツイードジャージ素材を使った1着を紹介。日本人画家のレオナール・フジタが1928年にドーヴィル海岸を訪れた際に着用していたコートと、カーコート(自動車※主にオープンカーに乗る際の防寒着として作られたショート丈のコート)からインスピレーションを受けたラグランスリーブのダブルブレストコート。ヘリンボーン柄の重厚感あるツイードのようだが、実はジャージ素材でストレッチ性にとても優れている。カーキ色の生地には4色の糸を使い、美しい微光沢とカーキの男臭さがジャージ感を微塵も匂わせないコートだ。ライナーは別売り。
パープルの艶感とリラックスしたジャージが巧みにマッチした「ブルーフラッグ」のジャージロングコート
メンズでは珍しいパープルを使ったコートは、ウールとナイロンを繋ぎながら編んだジャージ素材。TPS縫製(2枚の生地を突き合わせで縫製することで表地にステッチが出ない)により、スッキリとエレガントな表情と適度なハリのある生地がジャージ感を思わせないコートだ。着心地は非常に軽く、ドロップした袖付けとゆったりとしたオーバーサイズはまさに旬のシルエットである。
以上、ジャージ素材を使ったロングコートを紹介した。どれもカジュアルさを感じさせない作りに仕上がっている。大人が着るのにふさわしい1着と言えるだろう。カシミヤやウールとは違った着心地を是非とも体験していただきたい。
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- MEN'S Precious編集部
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- 島本一男
- STYLIST :
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