ロンドン中心部ジャーミン・ストリートの理髪店として創業、現在は英国王室のロイヤルワラント・ホルダー。この特徴は英国フレグランスを代表する「フローリス」と「ペンハリガン」、双方に当てはまる。双方の代表作、『ライムズ』と『ブレナム ブーケ』もシトラスとムスクを組み合わせたオーセンティックなメンズ・フレグランス、という点では近い。この両店で決定的に違うのは顧客になった男たちだ。

世界中の男に愛されたふたつの香水

イギリスの代表的香りをモチーフとしたふたつの名香

左/ペンハリガン『サルトリアル』●1860年創業●英国王室御用達/1956年エディンバラ公、1987年チャールズ皇太子/ヴィクトリア女王時代後期より、理髪師兼香水商として御用達を獲得する「ペンハリガン」。老舗テーラーをイメージしたオードトワレ『サルトリアル』ほか、シェービングアイテムも紳士たちの人気定番。●41 Wellington Street, Covent Garden, London WC2E 7BN。右/フローリス『ウエディングブーケ』●1730年創業●英国王室御用達/1971年エリザベス女王、1984年チャールズ皇太子/ジャーミン通りに本店を構えて約280年の香水の老舗。ボディケア商品も豊富にそろう。●89Jermyn Street, London SW1Y 6JH ※どちらも参考商品

1730年創業の「フローリス」はビスポークの香水店だった。1820年、ジョージ4世から最初のワラントを授かった同店は、ジャーミン・ストリート第一世代、ダンディに愛されたブランドである。一方、1860年創業の「ペンハリガン」の顧客は、ダンディを軽薄だと切り捨てた第二世代、ヴィクトリア女王時代のジェントルマンたち。似ているようで違う、英国男子のふたつの理想像ダンディとジェントルマン。二大香水店は彼らの愛した香りを今に伝える。

※2011年春号取材時の情報です。※価格は税込みです。

この記事の執筆者
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MEN'S Precious編集部 
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2011年MEN'S Precious春号より
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