「デルボー社」の創業は1829年、ベルギーがネーデルランド連合王国(現オランダ)から独立した前年に遡る。ブリュッセルにシャルル・デルボーがレザーワークの店を構えたことが起源だ。「デルボー」の質の高さが王室に認められ、御用達の栄を賜ったのは1883年のことである。

金具に至るまですべて自社生産!

最高級カーフを用いた鞍のようなメンズバッグ

●1829年創業●1883年ベルギー王室御用達/ベルギーの中心、ブリュッセルのワーテルロー大通りに本店を持つ「デルボー」は、質の高い皮革製品を次々発表するベルギーを代表するブランドだ。写真は、馬の鞍をイメージしたメンズバッグの代表作。ハンドルと本体を支えるディテールには金具を使わず、本体と同じ最高級カーフのループを採用。ハンドル両サイドに鞍をかけるように本体と接続することで、手首にかかる力を分散した、職人技術の結晶。『メッセージ シークレット』※参考商品
●1829年創業●1883年ベルギー王室御用達/ベルギーの中心、ブリュッセルのワーテルロー大通りに本店を持つ「デルボー」は、質の高い皮革製品を次々発表するベルギーを代表するブランドだ。写真は、馬の鞍をイメージしたメンズバッグの代表作。ハンドルと本体を支えるディテールには金具を使わず、本体と同じ最高級カーフのループを採用。ハンドル両サイドに鞍をかけるように本体と接続することで、手首にかかる力を分散した、職人技術の結晶。『メッセージ シークレット』※参考商品
内側にも使われたフランス産カーフの上質さを、間仕切りのうねりで確認! 極薄のマチ幅は、シンプルなバッグを際立たせる美意識の証だ
内側にも使われたフランス産カーフの上質さを、間仕切りのうねりで確認! 極薄のマチ幅は、シンプルなバッグを際立たせる美意識の証だ

掲げるスローガンは「職人尊重」。一切の下請け工場を使わず、小さな金具に至るまで、すべてを自社で手がける。それは今も変わらない。

つまり、品質徹底管理主義である。「デルボー」がメンズを本格的に扱いはじめたのは1992年と実は日が浅い。今や定番となったブリーフケース『メッセージ シークレット』は同年に発表されたファーストモデル。2008年からはベルギー出身のデザイナー、ブルーノ・ピーターズにメンズコレクションのデザインを委ねる。

男に寄り添う機能的なバッグ

ビジネスマンの心を摑んだ『 ニュースペーパーバッグ』 ネーミングどおり、バッグ正面に新聞や雑誌を折り挟めるようベルトループが取り付けられたアイディア満点のデ ザイン。3方向開閉可能なジッパーは、ひと目でバッグの中身が見られる仕掛け。※参考商品
ビジネスマンの心を摑んだ『 ニュースペーパーバッグ』 ネーミングどおり、バッグ正面に新聞や雑誌を折り挟めるようベルトループが取り付けられたアイディア満点のデ ザイン。3方向開閉可能なジッパーは、ひと目でバッグの中身が見られる仕掛け。※参考商品

職人を尊重し、品質主義を徹底する「デルボー」は、歴史を重ね合うベルギー王室にとっても誇りであることは想像に難くない。

※2011年春号取材時の情報です。※価格は税込みです。

この記事の執筆者
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MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious2011年春号より
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