約2年ほど前に運良く

ガレージセールで手に入れた

エルメスの

オータクロワ

「な、なんでこんな貧乏クサいオトコが・・・?」

という人々(特に女性陣)からの

辛辣な2度見攻撃に耐え、

(「何コレ、女がらみ?」と僕に直接

聞いて来た方もいましたねぇ)

ときには優越感に浸りながらも・・・

ほぼ毎日持ち歩いてきました。

ドーン!

詳細はわかりませんが、

60年代のものらしいです。

現行モノにはないヘヴィな金具や

ボロボロに傷ついた革の質感が男らしく、

こんな僕が持っても違和感ないのではと。

だって僕が新品のブランドバッグを

持っていると「コメ兵」

買った感が出てしまいますからね。。。

なぜなんだ!

といった具合にただでさえ

突っ込みどころ満載なのに、

さらにこのバッグが人々の疑問を煽ったのは

この長〜いハンドル

「オータクロワにこんなハンドルあったっけ?」と。

そう、あまりによく聞かれるから

ここで明らかにしてしまいますが、

もちろんないんです。

これは私の2代前の持ち主(ご婦人)が

普段使いにはちょっと重たい、、、

(現行に較べると非常に重たいのです)

という理由で

神戸の革職人に依頼して

肩にかけられる長さのハンドルを

取り付けてもらったものなんです。

実際使ってみると確かに便利なのですが、

やっぱり一度はオリジナルを使ってみたい!

ということで

靴修理のエキスパート、

ユニオンワークスさん

(鞄の修理もやっているんですよ)

に持ち込みして

復元することにしました!

そう、実はオリジナルのハンドルも

ちゃんと譲り受けていたのです!

ハンドル内部に施された

レザー製の芯

ユニオンワークスさん、感嘆。

現在、ほとんどのバッグの

ハンドルに使われている芯は

ゴム製らしく。

そして待つこと1週間。

うーむ。結論。

やっぱり

オリジナルはいいね!

肩にかけられないので

PCや雑誌などを持ち運ぶのには

しんどそうですが、

この圧倒的な格好よさの前では

たいした問題ではないのです!

まあ、使ってみてつらかったら

また戻せますしね・・・。

こちら今までついていたハンドルです。

なんとこちらにもレザー製の芯が!

エルメスのバッグに

完璧になじむハンドルをつくった

神戸の職人さんの

クラフツマンシップにも

ここで敬意を表したいと思います!

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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