果実と草花の香りをした風が吹く豊穣なるカントリー・サイド。果てしなく、また果てしなく続くその景観はいつの間にか男の魂を、見果てぬ夢を抱いていたあの頃へと誘う。時を経ても揺るぎない価値と出合うことは、人生の至福の瞬間である。
エレガンスと野生を兼ね備えた休日スタイル
身も心も解き放つローゲージニットの温もり
ハードなシェットランドウールよりも、やわらかでとろけるような肌触りを愛おしむのが、現代のカントリージェントルマン。往年のフィッシャーマンニットを彷彿させるエルメスのウールモヘア製ローゲージニットは、アウターとして着るのにもってこいの一着だ。秋の休日はこんなニットスタイルで、ガレージに眠っていたヴィンテージカーを走らせたい。
4ピース使いで極まるツイードのエレガンス
暖かく丈夫でハードな環境にも強いヘリンボーンツイードのジャケットは、カントリージェントルマンの必需品。今季ラルフ ローレン パープル レーベルは、そんな生地を使ったスリーピーススーツに加え、なんとコートまでつくっている。全身グレーのコーディネートで、現代的な洗練を取り入れたい。
英国レザーの伝説をその身にまとって
クルマ好きの間では「コノリーレザー」で知られる、伝説のブランド「コノリー」。近年はモダンなレザーグッズやワードローブを数多そろえる紳士のトータルブランドへと生まれ変わり、ロンドンで話題沸騰のこのブランドが、今秋日本に本格上陸。極上のムートンを使ったパーカには、その魅力が凝縮している。現代を生きる紳士のカントリーライフに、これほどふさわしい一着はあるまい。
現代のカントリージェントルマンにはダウンベストがある!
軽くて機能的。しかもクラシックの品格も満点。もしもヘルノのスエード製ダウンベストが1930年代に存在したら、英国のカントリージェントルマンはわれ先にと手に入れただろう。シックなアースカラーをまとったこちらは、ニットやスカーフ、コーデュロイパンツなどの素材感豊かなアイテムを合わせ、エレガントに装うのが鉄則である。
古きよき時代を追体験させてくれるレザーアクセサリー
ヒストリックカー愛好家ならばもちろんのこと、男として生まれたからにはいつかは身につけてみたい、クラシックなレザー製のヘルメットとゴーグル。英国のコノリーには、紳士の遊び心を具現化した、こんな夢のアクセサリーがそろっている。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2018年秋号カントリージェントルマンの秋より
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- クレジット :
- 撮影/長山一樹(S-14) スタイリスト/櫻井賢之 ヘア&メーク/GO UTSUG(I PARKS) モデル/Yaron 構成/山下英介(本誌) 撮影協力/ナッツアートクラシクス