創刊以来、「真の名品」を探求し続けるラグジュアリーファッション誌『Precious』が独自の視点から2018年の新作時計を総ざらい。各界の目利きを審査員に迎え、第1回「Precious WATCH AWARD」を開催しました。
そして今回は、各界の目利きたちが吟味&セレクトした、審査員個人賞を発表します!
発表! 第1回「Precious WATCH AWARD 2018」
■1:浅井佳代子賞
カルティエ「タンク ルイ カルティエ」
「長年愛用しているから、その魅力が永遠に褪せないと知っています」(浅井さん)
これまで多くの「タンク」シリーズの時計を撮影、そして自身もオーバーホールをしながら使い続けていることもあってこの一本を迷わずセレクト。「時計のデザインとしての完成度の高さ、その魅力は歳月を経ても決して褪せることはありません」
問い合わせ先
- カルティエ カスタマー サービスセンター TEL:0120-301-757
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浅井佳代子さんフォトグラファー(あさい かよこ)本誌創刊からファッションページにおいてあらゆる名品を撮り続け、印象深いビジュアルを牽引。ウォッチ&ジュエリーの撮影も多く手がけ、美を見極める豊かな感性を発揮し続ける。自身が長年愛用しているのは、カルティエ「タンク」。
■2:雨宮塔子賞
オメガ「シーマスター プラネットオーシャン ディープブラック」
「ダイヤモンドが際立つクールなモノトーンのコントラストが絶妙です」(雨宮さん)
「ピリッとマニッシュ、それでいて、ベゼルのダイヤモンドがフェミニンさも醸し出していて、これぞ大人の女性のバランス。カジュアルはもちろん、ジャケットやパンツスタイルでのパーティーなどにもマッチする応用範囲の広さも魅力ではないでしょうか」
問い合わせ先
- オメガ お客様センター TEL:03-5952-4400
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雨宮塔子さんフリーキャスター・エッセイスト(あめみや とうこ)TBSのアナウンサーとして活躍後、1999年に退社し単身渡仏。フランス語、西洋美術史を学ぶ。2016年、『NEWS23』(TBS)のキャスターに就任し現在に至る。パリ在住時にはスイスの時計フェアの取材経験も。現在はジャガー・ルクルトとエルメスのコラボのアンティークウォッチを愛用中。
■3:犬走比佐乃賞
エルメス「ケープコッド」
「時計ブランドとは一線を画す、エルメスならではの時計」(犬走さん)
「ミラネーゼブレスレットが二重に手首に巻きつくという、時計ブランドとは一線を画したスタイリッシュさ。このタイプは持っていないので、個人的にも欲しいです」
問い合わせ先
- エルメスジャポン TEL:03-3569-3300
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犬走比佐乃さんスタイリスト(いぬばしり ひさの)本誌をはじめ数々の女性誌や女優のスタイリングを手がけ、「マダム犬走」の愛称で多くのファンをもつ。30年以上を誇るキャリアと卓越した審美眼で、セレクト&スタイリングする自身の着こなしも注目を集める。
■4:並木浩一賞
ヴァン クリーフ&アーペル「レディ アーペル プラネタリウム ウォッチ」
「壮大なスケールのダイナミズムを秘めた不世出の傑作」(並木さん)
「複雑機構で、天空の星の動きを表示するという理系的なコンセプトを、どうしたらこんなに華麗な腕時計にできるのだろう、という傑作です」
問い合わせ先
- ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク TEL:0120-10-1906
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並木浩一さん桐蔭横浜大学教授・腕時計ジャーナリスト(なみき こういち)1990年代より、スイスの時計フェア・S.I.H.H.(ジュネーブサロン)、バーゼルフェアを取材し続けている日本の腕時計ジャーナリストの草分け。著書に『腕時計一生もの』(光文社新書)、『腕時計のこだわり』(ソフトバンク新書)などがある。
■5:本間恵子賞
エルメス「メドール ロック」
「カバーを開けて時間を見るしぐさも美しくエレガントに」(本間さん)
「トリプルトゥールのシークレットウォッチというユニークネスにひと目惚れ。カバーを開けて時間を見るしぐさもエレガントに映ります」
問い合わせ先
- エルメスジャポン TEL:03-3569-3300
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本間恵子さんウォッチ&ジュエリージャーナリスト(ほんま けいこ)ジュエリーデザイナーから宝飾専門誌エディターに転身。その後フリーランスになり、女性誌や新聞を中心に専門性の高い記事を執筆。大学でのセミナーやトークショーイベントにもしばしば登壇している。アンティークにも造詣が深い。
■6:松崎壮一郎賞
ブレゲ「クイーン・オブ・ネイプルズ 8908」
「唯一無二のフォルム 仕上げの美しさ、世にも美しい機械式時計」(松崎さん)
「エッグシェイプという非常に個性的な形で、仕上げも細部まで美しく、エレガントな機械式時計の代表と言っても過言ではない名品です」
問い合わせ先
- ブレゲ ブティック銀座 TEL:03-6254-7211
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松崎壮一郎さん『Chronos日本版』『Chronos Femme』発行人(まつざき そういちろう)『Esquire日本版』『Departures』といったラグジュアリー誌を経て、時計専門誌『Chronos日本版』を立ち上げたほど、時計への愛情と造詣が深い九州男児。現在最も愛用している時計はパテックフィリップ「ノーチラス」。
■7:岡村佳代賞
パテック フィリップ「アクアノート・ルーチェ」
「ラグジュアリーなのにあくまでもさりげない、名品ならではの洗練」(岡村)
「最高峰ブランドなのにさりげない、リッチ感と軽やかさのさじ加減、文字盤とストラップのカラーニュアンスも絶妙です」
問い合わせ先
- パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL:03-3255-8109
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岡村佳代ウォッチ&ジュエリージャーナリスト(おかむら かよ)スイスの時計フェアの取材歴は日本で屈指のキャリアを誇り、女性に機械式時計の魅力を啓蒙した第一人者として知られる。マニアックになりすぎないわかりやすい筆致で、女性誌、男性誌、専門誌と幅広い媒体で記事やコラムを執筆している。
■8:中村絵里子賞
シャネル「プルミエール」
「色やディテールでファッション要素を深めた、永遠のアイコンウォッチ」(中村)
「だれの目にも印象的に記憶に残る永遠のアイコン。ゴールドカラーと3重ブレスレットをまとい、よりファッショナブルに仕上がっています」
問い合わせ先
- シャネル(カスタマーケア) TEL:0120-525-519
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中村絵里子『Precious』ファッションディレクター(なかむら えりこ)ウォッチ&ジュエリー、ファッションページを担当。「着道楽」「時計道楽」としても知られる。一流ブランドの手の込んだ時計を見る機会に恵まれているので、美しい名品には目がない。エレガントな外見なのに中身が男らしい時計が好き。
※掲載した商品はすべて税抜です。
以上、8点が審査員個人賞を受賞。目利きたちが時計を見る視点も、今後の時計選びの参考にしてみてください。
- PHOTO :
- 戸田嘉昭・池田 敦 (パイルドライバー)
- STYLIST :
- 関口真実
- COOPERATION :
- 安里昌悟
- EDIT&WRITING :
- 岡村佳代、濱谷梢子・中村絵里子(Precious)