ガラスの表面に彫刻を施す江戸切子は、素材に繊細なクリスタルガラスを用いるが、本モデルは高硬度のサファイアにハンドメイド加工することで、ベゼルに必要な強度や耐久性を実現している。とはいえ、この加工技術は決して技術だけで結実したわけではない。ガラスとサファイアでは勝手が違う。研磨ホイールを研ぎ直す「目立て作業」を頻繁に行うため、製作工程には途方もない手間と時間がかけられている。

江戸切子の伝統美が生んだエレガントブルー

オシアナスマンタ『OCW-S4000D-1AJF』

●サイズ/幅43.3×高さ48.3×奥行き11.4mm ●90g ●防水性能/10気圧防水 ●充電システム/タフソーラー。世界限定3000本。¥ 200,000(カシオ計算機/オシアナス)※税抜き価格

 カラーリングもまた匠の技の賜物だ。カット面を際立たせるために、カッティングラインの着色にはシルバー蒸着を使用。切子で「薄瑠璃」と呼ばれる淡いブルーとブラックのコンビネーションに、ブルーIPのリングを装着した後、再度シルバー蒸着を重ねることで発色を高めている。目指した色味は夕暮れの東京の空だ。デザインには、日本伝統の文様のひとつ「千筋」が用いられ、オシアナスの洗練されたイメージを表現している。

江戸切子の手法を取り入れたベゼル

 ケースとバンドには軽量なチタンを採用。耐傷性に優れたチタンカーバイト処理を施し、ベゼルやバンドパーツ、ケースサイドには、職人の手による研磨技術の最高峰ザラツ研磨で、平滑度の高いミラー面に仕上げている。

 機能面では、標準電波受信機能による時刻修正に加え、Bluetoothを利用したスマートフォンリンクによる時刻修正機能を搭載。スマートフォンリンクにより、約300都市から簡単に設定できるワールドタイムや、タイムゾーンやサマータイムの自動変更にも対応する。都市コード表記をスマートフォン側で管理するため、ベゼルと調和のとれたすっきりとしたフェイスデザインを実現。厚さ11.4 mmのスリムケースに収めることで「オシアナス マンタ」ならではの、薄く美しいフォルムを際立たせた。本来の上質とエレガントな造形美、機能性に加え、江戸切子の伝統技術を使った芸術性も手に入れた「オシアナス マンタ」。2018年に辿りついたひとつの極致といえる。

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