シーバスリーガルと満寿泉。遠く離れた土地で造られるふたつの酒の連鎖(リンク)によって誕生した新しい日本酒。

2018年12月19日より、限定50本の発売。希望小売価格 ¥6,500(税抜き)容量720ml アルコール度数 16度
2018年12月19日より、限定50本の発売。希望小売価格 ¥6,500(税抜き)容量720ml アルコール度数 16度

 シーバスリーガルが蒸留所を置くのはスコットランドのキース。満寿泉を展開する桝田酒造店が蔵を構えるのは富山。そのふたつの場所の距離は8888Km。遠く離れたそれぞれの土地で作られる、カテゴリーの異なるふたつの酒の作り手のコラボレーションによって生まれたことから、「リンク 8888」という名前がつけられた。

 では、その酒は、ウイスキー? それとも日本酒? その疑問に、まずお答えしておこう。それは日本酒。……ではあるが、これまでにない特別な日本酒なのだ。

シーバスリーガルのキーモルトが造られるストラスアイラ蒸留所
シーバスリーガルのキーモルトが造られるストラスアイラ蒸留所

 シーバスリーガルと満寿泉がコラボレーションの方法について模索した結果、辿り着いたのが、スコットランドから日本に送られた、シーバスリーガルの原酒の熟成に12年以上使用したアメリカンオークの樽を使って、山田穂や山田錦、黒玄(玄米)などを用いた特徴の異なる数種の満寿泉を熟成。その熟成過程において、それらの原酒をブレンドするというものだった。それは、シーバスリーガルのDNAである“アート・オブ・ブレンディング(ブレンディングの芸術)を体現し完成させたこれまでにない日本酒造りだった。

桝田酒造店
桝田酒造店

 このコラボレーションの物語は、2017年1月にシーバスリーガル主催のビジネスアワードを受賞した中田英寿が、満寿泉の5代目社長・桝田隆一郎をシーバスリーガルに紹介したことから始まっている。シーバスリーガルが日本の文化と深い関わりをもつのは、ウイスキーファンならご存知の2013年に発表された「シーバスリーガル ミズナラ 12年」に続き、これで2度目。「リンク 8888」の誕生は、1801年に歴史の起源をもつスコッチウイスキーのリーディングブランドでありながら、常にイノベーションを積み重ねてきたシーバスリーガルだからできた新しい試みといえる。

いろいろな人との繋がりを楽しみながら味わいたい、「リンク 8888」のテイスティングノート

 これまでの物語に、日本酒好きもウイスキー愛好家も、大いに興味をもったことと思う。では、「リンク8888」とはどんな味わいなのか、シーバスリーガル発表によるテイスティングノートを紹介しよう。

――とくに、山田錦の母である山田穂を使った純米吟醸が全体の7割を占め、主にハーブを思わせるフレッシュで蜂蜜のような甘い味わいが特徴。さらに、山田錦純米大吟醸、ワイン酵母使用の原種から生まれたミルキーでクリーミーな風味が、スコッチウイスキーの微かな香りにコーティングされている。僅かな割合で黒米原酒を加えることで、全体にナッツを思わせるクリーミーなミドルボディーが完成している――

 人と人のリンクからアイディアの交換が始まり、文化の異なるふたつの国が理解しあうことで生まれた「リンク8888」。麗しきその酒は、微かに黄金色を帯びた清らかな色をしている。家族での新年の乾杯や、夫婦での誕生祝い、そして、友人との親密なひと時など、人と人との繋がりを楽しみながら、味わいたいものである。

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Mercedes me Tokyo UPSTAIRS(東京・六本木)で、希少な日本酒「リンク 8888」がバイ・ザ・グラスで楽しめる

12月17日に、Mercedes me Tokyo UPSTAIRS(東京・六本木)で催されたリンク8888完成記者発表では、フードとのマッチングも披露された。「リンク 8888」とともに出されたスペシャルメニューは、米麹でマリネした豚ロース肉のロースト 黒酢ソース。
12月17日に、Mercedes me Tokyo UPSTAIRS(東京・六本木)で催されたリンク8888完成記者発表では、フードとのマッチングも披露された。「リンク 8888」とともに出されたスペシャルメニューは、米麹でマリネした豚ロース肉のロースト 黒酢ソース。

Mercedes me Tokyo UPSTAIRSでは、「リンク 8888」のバイザグラスを来春1月9日(水)まで展開。この限られた期間に、たいへん希少なこの日本酒を、楽しんではいかがだろう。※スペシャルメニューの展開はありません。

この記事の執筆者
音楽情報誌や新聞の記事・編集を手がけるプロダクションを経てフリーに。アウトドア雑誌、週刊誌、婦人雑誌、ライフスタイル誌などの記者・インタビュアー・ライター、単行本の編集サポートなどにたずさわる。近年ではレストラン取材やエンターテイメントの情報発信の記事なども担当し、ジャンルを問わないマルチなライターを実践する。