2019年1月14日(月)、スイスはジュネーヴで、時計の祭典が始まりました!
SIHH(SALON INTERNATIONAL DE LA HAUTE HORLOGERIE)――カルティエを筆頭に、A.ランゲ&ゾーネ、ヴァシュロン・コンスタンタン、IWCといったリシュモングループに属するブランドのほか、オーデマ・ピゲ、エルメス、リシャール・ミルなどのラグジュアリーメゾンが、今年の新作を発表する催しです。
Precious、MEN’S Preciousでは例年、6月発売の号で時計特集をお届けしていますが、Precious.jpではまず速報という形で、レポートを撮って出ししていきます。
2019年SIHH初日に出会った、A.ランゲ&ゾーネの「月刊時計」
SIHH2019の初日と2日目は、各ブランドのプレスカンファレンスが多く開かれ、それぞれ趣向を凝らしたプレゼンテーションを展開します。
本日まず最初にお伝えしたいのが、「A.ランゲ&ゾーネの『月刊 ランゲ1』(笑)です!
『月刊 ランゲ1』??? 雑誌??? いえ、これは私が勝手に名付けてしまっただけなのですが、今年はブランド復興から、そして最大・最強のアイコンモデル『ランゲ1』が誕生してから25周年という節目の年。
それを祝って、なんと、2019年1月から10月まで毎月24日に、新しいモデルを発表すると高らかに宣言しました(発売日の24日は、1994年10月24日にブランド復興コレクションとして4つのモデルを発表したことが由来です)。
毎月、新発売!
これはA.ランゲ&ゾーネはもちろん、ほかの名門マニュファクチュールでもこれまでになかったあまりにもパワフルな試みで、プレスカンファレンスに集ったジャーナリストの間にもちょっとした衝撃が走りました。
「ランゲ1“25th アニバーサリー”」は世界限定250本
『月刊 ランゲ1』ならぬ、“25th アニバーサリー”シリーズの第一弾は、『ランゲ1“25th アニバーサリー”』として、世界限定250本のリミテッドエディションとして発売されます。
無垢のホワイトゴールド製で、裏側は蓋付きのハンターケースに。そこには、1873年に竣工したランゲ時計工房の図柄と、創業家4代目であり、ブランド復興の立役者であるウォルター・ランゲ氏と、彼とともにブランド復興に大きく貢献したギュンター・ブリュームライン氏の名前、そして「25 JAHRE LANGE 1」(ランゲ1誕生25周年)のレリーフ彫り文字が施されています。
ギュンター・ブリュームライン氏は2001年に、ウォルター・ランゲ氏は2017年に逝去。ドイツの東西分断によって休眠せざるを得なかったA.ランゲ&ゾーネを甦らせたふたりのレジェンドへのオマージュが込められたこの特別な『ランゲ1』のほか、発売10周年を迎えた『ツァイトヴェルク』からは初のデイト表示付きモデル、また、圧巻のコンプリケーション『ランゲマティック・パーペチュアル・ハニ―ゴールド』など、全部で5つのモデルを発表したA.ランゲ&ゾーネ。それぞれに物語を宿す名品たちが、新たな歴史を刻み始めました。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト