トミー ヒルフィガーは、アメリカのポップカルチャーやスポーツとの関係が密であることからカジュアルなイメージが強い。ただ、今もなお“Classic with a twist”を貫くブランドでもある。2014年から日本でも展開しているテーラードコレクションは、アメリカンクラシックをベースに、独自のひねりを効かせたラインナップが実に痛快。そのスタイルは、我が子の門出を祝う席での装いに確かな指針をもたらしてくれる。

折り目正しくも肩の力を抜ける機能ジャケットが我々を笑顔にする

ジャケット¥49,000・シャツ¥13,000・タイ¥10,000・パンツ¥16,000・靴¥29,000(PVHジャパン〈トミー ヒルフィガー〉)

2019年春夏コレクションのキーは“サルトリアルトラベラー”。その姿は普遍的なクラシックアイテムを踏襲しているが、機能を追加することでモダンさとリラックス感を得ている。

ご覧のようにこちらは、オーソドックスな紺のジャケットだが、裏側はブランドカラーのラグビーストライプが全面にあしらわれている。見た目はウールも袖を通せば伸縮性があり体の自由を実感。その軽妙なギャップこそ、同ブランドの真骨頂といえるだろう。

胸元は、アメトラが背景にうっすらのぞくレジメンタルタイに柔らかなレギュラーフィットのシャツで。ブルーをベースにしたことで、がぜん清々しい印象に映る。セットアップのスラックスではなく、あえて選んだ爽やかな白パンも、我が子の晴れの舞台にはちょうどいい。

シックさと彩りがもたらす、柔らかな空気の絶妙なバランス

カーディガン¥15,000・ワンピース¥19,000(PVHジャパン〈トミー ヒルフィガー〉)バッグ¥166,000(グローブ・トロッター 銀座〈グローブ・トロッター〉)

ご多分に漏れず、ウィメンズコレクションにも関係が深いスポーツやポップカルチャーの影響は見てとれる。ただ、こちらのドレスをご覧いただきたい。微光沢による華やかさ、そしてソフトな生地が描く美しいドレープ。ウエストにはリボンをあしらいシルエットのリズムを変える気の利いた意匠もある。その奥ゆかしい様は、一般的に抱くカジュアルなイメージを見事に一変させる。ミニマルな出で立ちに、上から羽織った軽やかなカーディガンが豊かな表情を演出。一気に春らしさを携えたウィメンズクラシックは、母として、また女性としての存在感を暗に示してくれるだろう。

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PHOTO :
小林孝至(イタルスタジオ)
STYLIST :
水野陽介
WRITING :
菊池 亮
EDIT :
安里昌悟