大人のおしゃれはかくありたい!「黒ハンドバッグ」に宿る、静謐な美学|シンプルな佇まいが放つ圧倒的な存在感が手にする女性の真価を語る

強い主張があるわけではないのに、絶対的な美しさを漂わせる、黒のハンドバッグ。賑やかなトレンドが話題の今だからこそ、この稀有な存在価値について、振り返ってみたいものです。

この特集から今回は「ザ・ロウ」の黒ハンドバッグをご紹介します。

「ザ・ロウ」ニューカマーとして注目されているハンドバッグ『ソフィア』

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バッグ『ソフィア』[ボックスカーフ][縦20.5×横29.5×マチ11.5cm]¥638,000(ザ・ロウ・ジャパン〈ザ・ロウ〉)

ニューカマーとして注目されているハンドバッグ。丸みを帯びた底が特徴で、シンプルなT字型のクロージャーは、ジュエリーの工房で特別に製作されたもの。

カーフの間に何層にもわたるスエードを補強材として縫い合わせる「ボンベエフェクト」という手法を、すべてのパーツに取り入れている。


おしゃれを通して人生を見つめ直しては

これは、黒ハンドバッグに限った話ではありません。インパクトが求められるトレンドの時代だからこそ、おしゃれをする意味や自分自身のアイデンティティとは何かを、もう一度考えるときが、訪れているのではないでしょうか。おしゃれは美しくあるべきと共に、自己表現でもあるべきもの。そう立ち返ったときに、これからの自分に本当に必要なものが何かは、おのずとわかってくるはず。いかに新鮮にアップデートするか、みんなが躍起になりがちなこの時代に、あえて正統派の選択をする美学があっても、いいと思うのです。

派手ではないけれど、ただそこに、あるだけで美しい。少なくとも、そんなアイテムをそばに置いたときでも、負けない自分でありたいものです。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

ザ・ロウ・ジャパン

TEL:03-4400-2656

PHOTO :
小池紀行(CASK)
STYLIST :
望月律子(KIND)
EDIT&WRITING :
湯口かおり、古里典子(Precious)