ジョルジオ・アルマーニ氏の色彩に対する徹底的なこだわりは、周知の事実である。「僕は色を選ぶとき、それが黒であっても、あるいはライラック色、ターコイズブルーであっても、フィルターにかけられたようなニュアンスある色合いを好む」(『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』より)と本人が語るように、その生地の表情は単調さや生々しさとは無縁で、人間の肌と見事に調和し、内なるエレガンスを引き出してくれる。

生地と仕立てが別格な「ジョルジオ アルマーニ」

エグゼクティブ仕様の高級スーツ

ウールとシルクを混紡したラグジュアリーなネイビーの生地は、その光沢と細かなチェックが、身につけたときに感じさせる、ほかとはひと味違う奥行き感の秘密。薄手の肩パッドや総毛芯を使った仕立ても、実に男らしい。世界を飛び回るビジネスマンを、凜々しく演出してくれる一着だ。スーツ¥450,000・シャツ¥47,000・タイ¥24,000・チーフ¥15,000(ジョルジオ アルマーニ ジャパン)
ウールとシルクを混紡したラグジュアリーなネイビーの生地は、その光沢と細かなチェックが、身につけたときに感じさせる、ほかとはひと味違う奥行き感の秘密。薄手の肩パッドや総毛芯を使った仕立ても、実に男らしい。世界を飛び回るビジネスマンを、凜々しく演出してくれる一着だ。スーツ¥450,000・シャツ¥47,000・タイ¥24,000・チーフ¥15,000(ジョルジオ アルマーニ ジャパン)

 しかもそれらの多くはほかにないエクスクルーシブ生地であり、周囲に埋没する心配は皆無だ。

 もちろん、そんな稀少な生地をスーツへと生まれ変わらせるには、上質なつくりも欠かせない。イタリアの古典的な手仕事と、最先端の縫製技術との結晶ともいえるその仕立て技は、1枚のスーツ生地を、まるで彫刻のように美しいシルエットへと磨き上げていく。

 そう、ラグジュアリーなスーツとは、美しい生地と仕立てとの融合によって、はじめて完成を見るのである。

※掲載した商品の価格は、すべて税抜きです。
<出典>
MEN'S Precious春号「紳士よ、オーダースーツを纏え!」
【内容紹介】紳士よ、オーダースーツを纏え!/正統紳士が履くべき、究極の「高級靴」/スーツスタイルに似合う名品ラグジュアリーウォッチ10/別冊付録 Shoe care guide 紳士の正統「靴磨きBOOK」
2018年4月6日発売 ¥1,200(税込)

関連記事

この記事の執筆者
TEXT :
山下英介 MEN'S Preciousファッションディレクター
BY :
MEN'S Precious2018年春号 世界中のセレブリティに「選ばれる理由」が、ここにある。なぜ〝ジョルジオ アルマーニ〟のスーツを着た男は格好よく見えるのか?
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
クレジット :
撮影/熊澤 透(人物)、小池紀行(静物) スタイリスト/村上忠正 ヘア&メーク/星 隆士(SIGNO) モデル/Yaron 構成/山下英介(本誌) 撮影協力/プロップスナウ
TAGS: