“Joining a great past with a great future”──偉大なる過去が100年先の未来をかたちづくる

祝福の瞬間に華を添え、分かち合う喜びを紡ぐ、品格漂うシャンパンメゾン
フォーミュラ1の表彰台で繰り広げられる、華やかなシャンパンファイト。勝者がボトルを掲げ、チームと共にその瞬間を分かち合う光景は世界中の人々の記憶に刻まれているでしょう。そのシーンを支えているのが「モエ・エ・シャンドン」です。
古くからモータースポーツやエンターテインメントと深く結びつき、祝福の瞬間を演出してきたこのメゾンは、ラグジュアリーブランドの域を超えた品格を備え、「祝う」という行為そのものに明確な思想を宿しています。
「セレブレーションは喜びと幸福をもたらすものであり、いまの時代にこそ必要とされるものです」と語るのは、2023年にCEOに就任したシビレ・シェラーさん。映画やスポーツ、ファッションといった華やかな舞台に寄り添う一方で、「誕生日や昇進、新たな門出、あるいは週末にくつろぐ一杯のような日常のひとときも、同じように価値のある祝福の瞬間です」。世界では毎日約2200万人が誕生日を迎えているとされるように、こうした親密な時間も、欠かすことのできないセレブレーションで、その中心にあるのが、“分かち合うという価値”だと言います。
その思想は、製品のラインナップにも明確に反映されています。「『モエ アンペリアル』は、リトル・ブラック・ドレスに例えられるタイムレスなクラシック。どのようなシーンでも間違いのない選択です。『グラン ヴィンテージ』は、その年にしか存在しないオーダーメイドのような一本、そして『コレクション アンペリアル』は、20年という歳月をかけて完成するオートクチュールさながらの存在。メゾンが培ってきた最高醸造技術(オートエノロジー)の結晶です。シーンや気分に応じて選ぶ楽しさが“モエ・エ・シャンドン”にはある、そんなメゾンの魅力を多くの方に実感してもらえたら」
また、「“Victory is better when shared”──勝利は、分かち合うことでより輝く」、この言葉をとても大切にしているというシェラーさん。「F1における勝利がチーム全体のひとつの結集であるように、シャンパンもまた、畑から醸造、熟成まで多くの人の手を経て完成するもの。その過程には精密さと革新性、そしてクラフツマンシップが凝縮されています。一本のボトルが完成するまでに最低でも約3年の年月が費やされ、その背後にある職人技とチームワークこそがメゾンの揺るぎない品格を支えているといえます」
過去と未来をつなぎ続ける「モエ・エ・シャンドン」の哲学と美意識
広く知られたブランドでありながら、「モエ・エ・シャンドン」の価値はなぜ、新しくあり続けるのでしょうか。シェラーさん曰く、その背景にあるのは「15分先を行く」という哲学。「クラフツマンシップ、イノベーション、エモーション、その三つのバランスを保ちながら、常に“少しだけ”先を見据える姿勢。ほんのわずかに先を行くことでブランドの核を損なうことなく、新しさを積み重ねていくのです」。
氷を浮かべて楽しむ『アイス アンペリアル』といった革新も、そこから生まれていると言います。「偉大な過去と、偉大な未来をつなぐ。過去にとどまるのではなく、それを今に生かし、さらに未来にまでつなげていくことが私たちの使命です」。1743年の創業以来培われてきた伝統と価値を受け継ぎながら、それを現代へと翻訳し、未来へと継承する。その姿勢こそが、フランスを象徴する存在としての誇り──フレンチシックを支えています。「同時に、私たちは各国の文化との共鳴を大切にしてきました。フランスらしさを大切にしながら、日本とも深くつながっていきたいとも思っています」
「モエ・エ・シャンドン」がシャンパンを通して提供しているのは、人と人をつなぎ、人生をより豊かに導く体験。さらに彼女は、穏やかな表情でこう付け加えます。「私自身も、息子の卒業を家族で祝ったひとときは喜びに満ちていました。金曜日の夜に、一週間をねぎらって夫と乾杯する──そんな時間も、かけがえのないセレブレーションですね」。
美しい泡が立ち上るグラスを手に、誰かと喜びを分かち合う。そのひとときこそが、「モエ・エ・シャンドン」が描く“祝福”のかたちであり、日常に息づく品格ある時間なのです。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 杉原賢紀(小学館)
- EDIT :
- 福本絵里香(Precious)
- 取材・文 :
- 谷 宏美
















