『Precious』本誌をはじめ、テレビや広告、ブランドとの取り組みなど、幅広く活躍する人気スタイリストの犬走比佐乃さん。ラグジュアリーブランドからプチプラファッションまで、ファッションセオリーと遊び心を柔軟に織り交ぜながら大人を素敵に見せるコーディネートが、Precious.jp読者からも大きな反響を呼んでいます。
そんな「マダム犬走」の美意識に、さまざまな角度から触れる連載。今回のテーマは、洗練されたムードを演出する大人のデニムスタイルについて。定番だからこそシルエットやデザイン、合わせるアイテムによって雰囲気が変わるデニムを上手に着こなすテクニックに注目です!

大人に似合うバランス感をレクチャー!春のデニムスタイル
ランウェイコレクションでも多くのメゾンからさまざまなスタイルが登場し、注目が絶えないデニムの着こなし。今年の春なら、犬走さんはどんなコーディネートをするのか気になります!
「トップスはウエストインで着用するというマイルールは、デニムでも同じ。オーバーにして着るとラフすぎてしまいますが、インにすることで引き締まった印象が高まりますよね。それと、色数を増やさないことも意識しているポイントです。さらに小物やアクセサリーで調整して、上品できれいめな表情に仕上げています。
そして、今回は縦ラインを強調するアイテムも取り入れてみました。こうすることで全体的にぼやけず、スタイルアップにも貢献してくれます」
そんな犬走さん流のデニムコーデを、3つのデニムパンツを主軸としたスタイリングで組んでいただきました。
■1:ラップ仕立てのデニムパンツに遊び心あるアクセントを効かせて
「人生最後のラグジュアリーなデニムパンツ」と決めて一昨年購入したという「ロエベ」のデニムパンツは、当時大きな話題を呼んだラップ仕立てのデザイン。
「以前、この連載で着たときにはもう少し太いベルトを合わせていましたが、今回は細いベルトでウエストマーク。この華奢なアクセントが抜け感や軽やかさを演出するポイントです」
シンプルすぎる着こなしを回避するために選んだのは、アンダーカバーのカーディガン。「断捨離をしていて見つけた」という10年以上前のアイテムなのだそう。
「ストライプのような縦長のラインは、よく見るとピアノの鍵盤柄なんです。こういったプレイフルなパターンを投入することで、着こなしに面白みが加わると思います。そして、6mm珠のパールネックレスとコインネックレスを合わせるジュエリーのレイヤードは、今のマイブーム。ちょっとエレガントな要素をプラスできるのでお気に入りです」
■2:デニム・オン・デニムに差し色を入れて抜け感をプラス
太めのテーパードシルエットが印象的な「コス」のクロップドデニムは、きちんと感が出る濃い目のインディゴブルーをセレクト。
「柔らかい素材感が気に入った『ザラ』のデニムシャツを、ジャケット風に合わせてみました。袖口をインの白シャツと重ねて折り返すことで、動きと軽やかさが生まれます」
こちらのコーディネートで縦ラインの役割を果たしているのは、細身のネクタイ。黒より少し彩度が低いグレーが合わせやすいそうです。
「メンズのネクタイなのですが、手頃な値段で見つけた掘り出し物です。こういったファッション小物は、日頃から出かけた先々で何かないかなと探しています。ブランド物じゃなくても、ファッション小物として使えるアイテムは多いですね。
ローファーは『ジェイエムウエストン(J.M. WESTON)』の定番スタイル。白いソックスを合わせてもボーイッシュで可愛いけれど、素足のほうが春っぽい抜け感が出ると思います」
■3:ワイドパンツを軽やかに春らしくコーディネート
「リーバイス」のチャコールグレーのデニムをベースに、ホワイトのデニムを額縁のように組み合わせたパンツは、ヴィンテージデニムをベースにリメイクするニューヨーク発のデニムブランド「ビーサイド」のもの。
「両サイドに配された白の視覚効果で、実際には太めのストレートラインでもほっそりして見えますよね。透け感のあるモスリン素材の白シャツに、同じくシアーな薄手の白タートルをレイヤードして、軽やかさを強調しています」
上と下で白をつなげることで縦の印象が高まるのと共に、春らしいフレッシュな着こなしに。秋冬ならグレーや黒でつなげるのもおすすめとのこと。ちなみに写真では見えないのですが、1と同じパールネックレス&コインネックレスで胸元にアクセントを加えています。
「靴はスタイルアップ効果のある『プラダ』の厚底ローファーです。デニムの裾は足元にたまらせる着こなしも、今っぽいバランスですよね」
「マダム犬走」ことスタイリスト犬走比佐乃さんの連載。今回は春のデニムスタイルをテーマにお届けしました。次回もぜひお楽しみに!
※私物に関するブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 田中麻衣(小学館)
- WRITING :
- 河野未奈
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)

















