日本各地で育まれてきた高度なものづくりの技術と、若き匠たちの美意識や情熱が結びついた「新時代のジャパンラグジュアリー」を体現する逸品を、ギフトという形で提案しているスタイリストの河井真奈さん。今回ご紹介いただくのは、岩手県発・革製品ブランド「 PLOWS(プラウズ)」が手がけたペンケース『dritto Pen roll(ドリット ペン ロール)』です。
一枚革を折り紙のように畳んだ構造のペンケースで、ホックを外して広げるとトレイに早変わり。日本文具大賞2024のデザイン部門で優秀賞を受賞するなど、機能性とデザイン性を兼ね備えたプロダクトとして文具好きの間でも注目を集めています。河井さんも、その上質なレザーの質感とユニセックスで洗練された佇まいに惹かれたそうです。
シンプルを極めた構造美!靴職人が手がけた革製ペンケースに一目惚れ
岩手県奥州市を拠点とする「プラウズ」は、農業を母体としつつ革製品の製造も行うユニークなブランド。代表の菊地信吾さんは、代々続く農家の11代目で、服飾資材の商社を経て靴作りの世界へ足を踏み入れ、婦人靴や医療用の整形靴の制作に携わった経歴を持ちます。その後、故郷の岩手で家業を継ぎ、農業と革製品作りを並行して行う独自のスタイルを確立しました。
「商社で資材の取り扱う仕事をしていた頃、完成した製品の姿が見られないのがずっともどかしかったという菊地さん。念願叶って靴の技術者に転身された際には、0.5mm単位で型を調整するなど、ひとりひとりの足に合うものを作り上げることに大きなやりがいを感じたそうです。そのときに培った経験と技術が、『プラウズ』の革製品にも引き継がれています」(河井さん)
「他と一線を画するのは、シンプルかつ緻密な設計図に基づいた構造美。デザインだけでなく素材も極限までシンプルで、『ドリット ペン ロール』は、一枚の革を折り紙のように折りたたむ構造になっています。
当初はファスナー型のペンケースを構想していたそうなのですが、ファスナー型だとどうしても移動中にペンが中で動いてペン同士が擦れてしまうため、そのデメリット解消に向けて思考・試行を重ねた末に、ペントレイをそのまま丸めるという今の形へと至ったそうです」(河井さん)
「一枚革でくるりと巻き込むことで中身をしっかりホールドできるので移動中にガチャガチャと音がせず、愛用の文具も安心して持ち運べます。また、巻いたときに中心部に空洞があり、ペンを収納してもほとんど大きさが変わりません。バッグの中でも場所を取らず、手なじみのよいサイズ感を保ちながら、見た目以上の収納力を備えた設計で、まさに“シンプルを極めた”逸品です」(河井さん)
「ホックを開いてサイドのマチを左右に開けばペントレイになり、外出先でもスマートに使えるのもうれしいポイント。もちろん、文具に限らずさまざまな小物を収納できるので、使い方はアイディアしだいです。例えば、旅行先で外したジュエリーや時計を一か所にまとめて置けるトレイとしても重宝するのではないでしょうか」(河井さん)
素材には、靴職人のバッグボーンをもつ菊地さんの目利きで、イタリアの名門バタラッシ・カルロ社の「ミネルバボックス」を採用。植物タンニンでなめし、牛脚油を芯までじっくりと浸透させる伝統的なバケッタ製法によるもので、使い込むほどに内側から溢れ出すような深い艶が生まれます。
また、オイルをたっぷりと含んでいるため、特別なメンテナンスをせずとも、日々の所作のなかで自然と美しく育っていくという、まさに、一生もののパートナーにふさわしい上質な素材です。
ベジタブルタンニンならではのニュアンスのある色合いが素敵!
最高級レザーを使用した『ドリット ペン ロール』はカラーバリエーションも豊富。「futo」ではそのなかから河井さんが5色をセレクトしています。
「私のイチ押しはグレー。バッグから取り出した際に主張しすぎず、それでいて知性や品格を感じさせる色合いに惹かれました。このカラーが入荷の決め手となったといっても過言ではありません。ネロ(黒)は、ベーシックだからこそ素材の上質さが際立ちエレガント。オルテンシア(青系)は、単なる青でも緑でもないニュアンスカラーがスタイリッシュな印象です。
アンティコはピンク系ですがビビッドすぎず、意外と男性にも人気。そして、ボーネは今回の5色のなかでは最もトーンが明るく、そのぶん革特有のエイジングの変化が楽しめると思います」(河井さん)
以上、「プラウズ」のペンケースは『ドリッド ペン ロール』をご紹介しました。シンプルでありながら唯一無二の機能性とデザイン性を誇るステーショナリーは、これから新生活を迎える人へのお祝いにも好適。日々にそっと寄り添い、共に時を重ねていける上質なアイテムは、新年度に向けてのギフトにもぴったりです。
※掲載商品の価格はすべて税込みで、記事公開時のものです。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 中田綾美
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)

















