日本各地で育まれてきた高度なものづくりの技術と、若き匠たちの美意識や情熱が結びついた「新時代のジャパンラグジュアリー」を体現する逸品を、ギフトという形で提案しているスタイリストの河井真奈さん。今回は、年末年始のパーティシーンやプチギフトにおすすめのスペシャルな調味料をセレクトしていただきました。
ピックアップされたのは、「ショウナンソイスタジオ(Shonan Soy Studio)」の『みそぶし』、「マンジェ・コンシェルジュ(manger CONCIERGE)」の『厳選 藻塩』&『プレミアムバター』の3点。
「味噌、塩、バターは料理に欠かせない調味料ですが、今回ご紹介する3点は、いずれもでき上がった料理に少し足すだけで、格段に奥深い味わいに変えてくれる逸品! 食卓にそのまま置いても絵になる、洗練されたパッケージデザインも素敵です」(河井さん)
■1:味噌を削って楽しむ新感覚の『みそぶし』
日本の伝統的な発酵食品である味噌。その深いうま味と風味をそのままに、パルメザンチーズのように“削ってかける”という斬新なスタイルで変身したのが『みそぶし』です。河井さんはフードの展示会でまずそのインパクトある佇まいに釘付けになり、試食で味にもぞっこんになったと力説します。
「大豆発酵食品メーカー『ショウナンソイスタジオ』代表の小野岡圭太さんは、味噌は健康志向の高まりで世界的に注目されながらも『ペースト状で使いづらい』『味噌汁以外に活用レシピがない』といった点が普及の壁となっていることに問題意識をもっていたのだそう。その課題を解決し、日本の食文化をグローバルなテーブルに広げたいとの願いを込めてコンセプトを描いたのがこちらの商品です。
ベースとなるのは、老舗味噌醸造メーカー『加藤兵太郎商店』による木桶仕込みの熟成味噌。小野岡さんは同商店代表の加藤篤さんと二人三脚で約3年もの研究開発を重ねて、世界初ともいえる味噌調味料を生み出しました」(河井さん)
「商品化に至るまでに特に苦戦したのは、味噌の固形化。ペースト状で扱いにくい味噌から水分を飛ばして固めようとしても、塩分濃度の関係で全体が均等に固まらず、なかなかイメージどおりにいかなかったとのこと。試行錯誤の末、独自の乾燥技術を編み出し、ようやくパルメザンチーズのように削るのに適した硬さに調整できたのだそうです」(河井さん)
「伝統的な味噌の豊かな風味を閉じ込めつつ、従来の味噌の使いづらさを解消し、長期保存と料理への汎用性を実現させた『みそぶし』は画期的な調味料。見た目はチーズのようだけど味は味噌という点もサプライズ感もあります。
削りたてはふわりと軽く、口に含むと凝縮された旨味がゆっくりと溶け出す『みそぶし』は、上質な旨味フレークとして、あらゆるジャンルの料理に活用できて、和食はもちろんイタリアンやフレンチ、エスニックとも好相性。意外な線ではアイスクリームにトッピングすると甘じょっぱさがたまりません。削ったものをそのままスナックのようにつまむのもおすすめです」(河井さん)
料理に合わせて使い分けたい!マイルドな「白」とインパクト大の「黒」
ラインナップは白味噌と黒味噌の2種。白はマイルドで上品な甘みが特徴で、クリームパスタやリゾット、カルパッチョに削りかければ、和の風味が加わり奥行きのある味わいに。サラダにうま味と塩味を添えるアクセントにも使えます。
黒で使われている味噌は『みそぶし』のために特別醸造し、3年間熟成させたオリジナル。深い旨味とほのかな酸味が特徴で、肉料理や焼き野菜との相性が抜群です。白い食器とのコントラストがテーブルを華やかに演出します。
■2:見た目にも楽しい!シェフの創意工夫が詰まった『厳選 藻塩』
「マンジェ・コンシェルジュ」の『厳選 藻塩』は、「味がぼやける」「何となく単調に感じられる」といった悩みをたちまち解決する魔法のアイテム。
「『マンジェ・コンシェルジュ』は、銀座の会員制レストラン『アシェット スズ(assiette 鈴‘s)』のシェフ、鈴木智久さんが監修を務めるフードブランド。鈴木シェフは、10代からキャリアをスタートさせ、都内老舗ホテルや外資系ホテルでの修行を重ね料理長も務めた方です。既存の枠にとらわれない独自スタイルの料理はファンが多く、私自身、家族のお祝いで銀座のお店を訪問した際、一皿ごとに物語があり感動が広がるイノベーティブなコースに心打たれました」(河井さん)
「『厳選 藻塩』は、鈴木シェフの『お店でしかできない体験を日々の食卓でも贅沢に味わっていただきたい』という思いが小さなボトルに詰め込まれています。ベースの出汁には上質な北海道産利尻昆布と老舗新潟酒造の八海山を使用。そこに粗塩を加え低温で再結晶化させるというこだわりの製法で、まろやかで奥深いうま味を引き出しています」(河井さん)
料理に彩りと奥行きを添える5種の『厳選 藻塩』
ラインナップは、スタンダードな「藻塩」と、「藻塩」に風味付けした「イカ墨」「サフラン」「ビーツ」「和山椒」の5つです。
まず、「藻塩」はシンプルに銀シャリをおいしくするために生まれた王道タイプ。「ご飯にかけていつもの塩との違いを実感し、改めてご飯が美味しいと感じていただきたい」とのシェフの思いが込められており、白米以外にも天ぷら、刺身、焼き魚、肉…とその時々の料理に合わせて自由に使える懐の深さも魅力です。
「サフラン」、「ビーツ」、「イカ墨」は、シェフの遊び心から生まれた藻塩。サフランはイエロー、ビーツはピンク、イカ墨は黒と色味でもアクセントとなり、白子や白身魚、お刺身など、ちょっとしたおもてなし料理に花を添えてくれます。「和山椒」は、和歌山県産和山椒のさわやかな香りとシビレを合わせた高級嗜好の藻塩。豊かな風味と彩りが天ぷらのお供に最適です。
■3:仕上げにのせればプロの味に近づく珠玉の『プレミアムバター』
「マンジェ・コンシェルジュ」からもう一品『プレミアムバター』もピックアップ。
「ベースのバターは北海道産で、各素材の持ち味を最大限に引き出すために無添加製法。そこに鈴木シェフが選び抜いた素材が贅沢に練り込まれ、パンに塗っても料理の仕上げに活用しても、複雑で豊かな風味が加わります。料理初心者にとっては簡単にお店のプロの味を再現するアプローチとなり、料理好きな方には無限にアレンジの幅が広がるという点でも、誰にでも喜ばれるアイテムだと思います」(河井さん)
選び抜かれた素材を練り込んだ4種のバター
ラインナップは、「香草ブルギニョンバター」、「アンチョビバター」、「いちじくのデザートバター」、「フォアグラトリュフバター」の4種。
「香草ブルギニョンバター」は、フレッシュパセリにニンニク、エシャロットをバターに合わせたもの。別名「エスカルゴバター」として知られますが、魚介類や肉、野菜など幅広くアレンジできるオールマイティなアイテムです。
「アンチョビバター」は裏ごしし小骨を取り除いたイタリア産フィレアンチョビやローストアーモンド、ニンニクを加えたもの。パンはもちろんのことパスタやゆでたじゃがいもにのせるだけで、ワインが進む極上のアミューズに仕上がります。
「いちじくのデザートバター」では、八海山に漬け込んだセミドライフィグを使用。温めると日本酒がほのかに香る大人の味のバターは、クラッカーやベーグルに合わせると絶品です。
高級食材を惜しげなく使った「フォアグラトリュフバター」は香り高く、ステーキやハンバーグなど肉料理の仕上げに使えば至高の味に。いつもの料理を格調高い一皿へと昇華させる、パーティーシーンに欠かせないフレーバーです。
以上、河井真奈さんがセレクトした調味料3種をご紹介しました。値段がお手頃な各商品は、気取らないプチギフトに好適。また、贈る相手に応じて組み合わせる楽しさもあります。実用的だけれどデザインも卓越したアイテムを大切な人へのギフトに選んでみてはいかがでしょうか?
※掲載商品の価格はすべて税込みで、記事公開時のものです。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 中田綾美
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)

















