2018年までに20か国で出版されている『ゴ・エ・ミヨ』。素晴らしいレストランにはその地ならではの地元食材と優れたテーブルウェア、サービスが必要と考え、その背後にいるプロフェッショナルにも光を当てている。
日本の食文化を盛り上げる人たちを表彰した『ゴ・エ・ミヨ2019』出版記念の授賞式へ
フランスを代表するレストランガイド『ゴ・エ・ミヨ』とは?
そのため『今年のシェフ賞』や『テロノワール賞』、『ベストソムリエ賞』などの様々な部門を設け、『ゴ・エ・ミヨ2019』出版記念授賞式では受賞者を発表した。
調査した店舗の中で才能を縦横に発揮し、最も斬新で完成度の高い料理を出した料理人に贈られる栄えある『今年のシェフ賞』は『日本料理 龍吟』(東京)の山本征治氏が受賞。
自身のキャリアや料理哲学、店舗のコンセプトなどを持ち、新たな切り口で一歩を踏み出した料理人『イノベーション賞』は、『鮨人』(富山)の木村泉美氏、『天ぷら 成生』(静岡)の志村剛生氏。
ワインの知識やワインリストの構成のみならず、卓越した接客技術を持ち、お客様重視の姿勢が手本となるソムリエに贈られる『ベストソムリエ賞』は『アピシウス』(東京)の情野博之氏が受賞した。
特別メニューが登場したガラディナーも開催
『ゴ・エ・ミヨ2019』出版記念 授賞式の後は、受賞者やゲストたちによるガラディナーも開催された。
ガラディナーのスペシャルメニューとして、昨年本国で『今年のシェフ賞』に輝いたジャン・シュルピスシェフが監修したフィンガーフードが登場。
フランスをはじめ、各国の優れた食のプロフェッショナルをつなぐ強力なネットワークを擁す『ゴ・エ・ミヨ』。日本の優れた食のプロフェッショナルもこのネットワークにのせ、食の国際的な相互理解と交流を強力に推進していくという。
『ゴ・エ・ミヨ』を通じた日本の食文化の拡大と深化に期待したい。
問い合わせ先
- TEXT :
- 津島千佳 ライター・エディター