上質なブラシがあれば、日頃の手入れも苦にならない。帽子、スーツ、靴などのアイテムは、自分でケアすることで愛情が湧くものだ。よいものを使っていても手入れをしなければ、すぐに痛んでしまう。ここではそれぞれの素材に合わせたブラシを紹介したい。それぞれの素材に合わせた専用のブラシを使うことで、本来の艶や輝きがより一層引き立つのだ。
服よりブラシに 金をかけたっていい
服にブラシをかける。スチームアイロンでシワをとる。シャツにアイロンをあて、パンツにクリースを入れる。靴磨きもある。どれも手間がかかり、本音をいえば、だれかにかわってもらいたい作業である。しかしそのメンドクサイことを自分でやるから愛情がわく。
日頃のお手入れをすることで、モノが単なるモノではなく、自分の一部になっていくのがそのプロセスだから。そのために必要な手入れ道具なのだから上等なものを選んだってバチは当たらないのである。モノをリスペクトできないような男は、結局人間も大切にできない。一事が万事なのである。
いかがでしたか? ビジネスマンなら身だしなみに気を遣うのも仕事のうち! 清潔感をキープするためにも、ここで紹介した4本を、ぜひ使ってみていただきたい。
※価格はすべて税抜です。※価格は2016年春号掲載時の情報です。
- TEXT :
- 林 信朗 服飾評論家
- BY :
- MEN'S Precious2016年春号『東京ジェントルマン50の極意』より
- クレジット :
- 撮影/唐澤光也(パイルドライバー/静物)