誰もが一度は憧れる裕福な暮らし。ですが、億万長者の中には、昔は平凡な収入だったという人も少なくありません。とはいえ、そんなチャンスをものにできるのは、ごくわずかな幸運な人や才能のある人だけだと思っていませんか?

ところが、通販コンサルタントで作家の岡崎太郎さんは「日本人の40人に1人は資産1億円」と語ります。

野村総合研究所による富裕層の定義は、純金融資産(総資産から不動産などを除いた「流動資産」から負債を引いた金額)1億円以上の世帯。2016年の野村総研のデータでは、日本の富裕層が121.70万世帯、それを総世帯数の5290.40万世帯で割ると、約2.3%。

つまり、学校の1クラスにひとりが億万長者という感覚です。そう考えると、決して手の届かない数値ではないように思えるのではないでしょうか。

以下では、お金持ちの人がお金のなかったときに大切にしていた概念・価値観を紹介します。本記事を参考に、思い切って億万長者を目指しましょう。

お金持ちがお金のなかったときに大切にしていた考え方7選

■1:お金持ちになると宣言する

目標は声に出すこと

学生時代の部活や受験勉強などで、ある目標に向かって努力した経験が少なからずあるはず。

億万長者を目指す場合も同様に、まず「お金持ちになる!」という目標を宣言しましょう。岡崎さんも「経済的自由に憧れて、自分もお金持ちになろうと決意した」と言います。

「21歳のとき、新婚旅行先のラスベガスで『もう貧乏は嫌だ。絶対にお金持ちになってやる』と決めました。当時勤めていた会社にいても稼げる可能性はないと判断し、帰国後すぐに訪問販売の会社に転職。どうしたら儲かるかを必死に考えながら働いて、2か月後には月収100万円を達成しました。

億万長者になっていく過程で必要なのは、自分が億万長者になる資格があると確信をもつことなのです。例えば、仕事がいい加減で無責任、口を開けば他人の悪口ばかりという人に、億万長者になる資格があると、あなたは思いますか? 億万長者になることを決意したら、今の自分にその資格があるか、絶えず自問自答しましょう」(岡崎さん)

お金持ちを目指すきっかけは人それぞれでも、まずは億万長者になると周囲に宣言すること。そして、自分にはその資格があると確信をもつことが大切です。例え根拠がなくても「自分は億万長者になれる人だ」という自信があれば、必ずうまくいきます。

■2:なるべく高級ホテルのラウンジなどに身を置く

一流のサービスを受けよう

あなたは自分が億万長者になった姿を、はっきりと思い浮かべることができますか? 実のところ、憧れの世界のイメージがうまく思い描けないという方も多いかもしれません。

そんなとき、分譲マンションのショールームやホテルのラウンジなど、お金持ちでなくても利用できる高級な場所に身を置くことで、お金持ちを目指すモチベーションを得ることができます。

「お金持ちの人と仲良くなって自宅にお邪魔したり、一緒に旅行したりすることが刺激になり、お金持ちを目指すモチベーションになりました。

また、私は車が好きなので、お金がなかったときから中古のドイツ車・ゴルフに乗っていました。購入した販売店にはベンツやポルシェなどの高級車が並んでいて、当時から雑談しに行ったり、試乗したり……憧れの世界への入口という意識をもって足を運んでいたのです。

同様に、分譲マンションのショールームや高級ホテルのラウンジを利用するなど、お金がなくても近づける場所に身を置く努力をしていました」(岡崎さん)

高級な場所には独特な空気があるものです。そして、サービスも一流です。その雰囲気に慣れておく意味でも、お金持ちになる前から、積極的に高級な場所へ足を運びましょう。それにより、どんどんと「自分は億万長者になる価値がある」と思えるはずです。

■3:家計簿をつけない

収入が少ないときに節約は不要

毎月の貯金や無駄遣いの見直しなどに役立てようと、家計簿をつけている方は多いはず。ところが、岡崎さんは家計簿について「百害あって一利なし」とバッサリ切り捨てています。

「家計簿をつければつけるほど、現在お金がないという意識が高まって、お金の流れから遠のいてしまいます。節約は収入が増えてから取り組むべきです。まずは収入を増やすほうにフォーカスしなければお金は増えません」(岡崎さん)

そもそも収入が不足している状態のうちから節約に励むのはNG。また、現在の収入にさほど不満がない場合、節約に意識が向きがちですが、するとその時点で収入アップは見込めなくなります。

収入を増やすためには「実家を建て替える」「ポルシェ911カレラを手に入れる」「父親の医療費を稼ぐ」というような、本気になるための動機付けをすることが大切です。「あれが絶対にほしい」と思って、お金を増やすモチベーションを高めましょう。

■4:願望を明確にする

やりたいことをいつやるかを決めよう

お金があったら「何がほしい」「誰に会いたい」「どこへ行きたい」という願望は、誰しも抱いていることでしょう。しかし、その願望について、あなたはどれくらい詳しく話すことができますか? 億万長者の場合、その内容を詳細に説明できるくらい願望が明確です。

「ぼんやりと『パリに行きたい』だと、そこへ向かって努力する動機付けになりません。

これがお金持ちの場合、例えば『自分がひいきにしているブランドのファッションショーを見に行きたい』『招待されないと行けない、バカラ村にあるお城ホテルに泊まりたい』『シャンパーニュのアヴィーズ村にあるジャック・セロスのオーベルジュに泊まりたい』など、同じ『行きたい』でも内容がとても具体的です。

なぜなら、自分がやりたいことや欲しているものについて調べているし、よくわかっているから。すると、自ずと目標へ近づいていきます」(岡崎さん)

なんとなく「海外旅行に行きたい」ではいつまで経っても実現しません。願望は、いつ、だれと、どこで、何のために、などというように、5W1Hを明確にしておきましょう。そのためには、興味をもって情報を集めることが第一歩です。具体的な数字を決めるとうまくいきます。

■5:今の仕事を好きになる

仕事で心が動いたときのことを思い出して

今の仕事を続けることに迷いがある方は、決して少なくないはず。「自分にとって好きな仕事なら、もっとがんばれるのに」と感じることはありませんか? なかには、すでに転職先を探している方もいらっしゃるかもしれません。しかし、岡崎さんは「好きなことを仕事にするなんて幻想」と言います。

「自分探しや自己分析の前に、どんな会社でも、例え嫌な仕事でも、まずは本気で働くこと。駄々をこねずにやってみて、そこから改善案を考えることが大事です。どうすればうまく稼げるのか、という構造がわかれば、今の仕事を好きになることもできるでしょう。くれぐれも、好きなことを仕事にするという幻想は捨ててください」(岡崎さん)

好きな仕事を探すよりも、どうすれば今の仕事を上手にこなせるのかを真剣に考えること。作業がスムーズにこなせるようになれば、その仕事を好きになることもきっとできるはずです。最近でも少し前でもいいので、「こんなときが楽しかったな~」「あのとき、やりがいを感じたな~」と心が動いた瞬間を思い出してみてください。

■6:いくらあれば満足かを考える

ゆとりある生活は何十万円で手に入る?

日々の生活や仕事に不満があるからといって、今の会社を簡単には辞められない……そんな状況では「まず、いくらあれば満足かを考えてみること」と岡崎さん。

「ちなみに、私が21歳で会社を辞めた当時は、月収42万円という計算でした。次に、今の会社でその金額を稼ぐ見込みがないのなら、そこを辞めて好待遇な転職や、起業が可能かどうかを考えてみることです。そして、自分に足りない知識や技量を、前向きに学び始めましょう。

ただし、何の役にも立たない資格や検定の勉強をしても、直接的に成功に近づくことはありません。変に頭でっかちになって、アクションができなくなるケースが多いからです」(岡崎さん)

ハングリー精神を発揮してがんばることもときには有効ですが、不充足感から幸せな成功は生まれません。いくらあれば満足かをしっかりと定めておくことが第一だと心得ましょう。

■7:常識を疑う

新しい発想をするトレーニングを!

最後は、物事の見方。「こうでなくてはならない」という世間の常識を理解することは大切……ですが、そういった常識を理解したうえで、ときには疑うことも必要だそうです。

「人生は、知恵の輪のようなところがあるものです。とにかく一度常識を疑ってからやってみると、案外簡単に解決することはたくさんあります。

だからこそ、億万長者は天邪鬼に考える癖を持っています。つまり、9割の人が良いと考えているものこそ胡散臭いと疑うようにしているのです。実際に私が発案した風変わりな企画がヒットしたときの爽快感は言葉では言い表せません」(岡崎さん)

常識に縛られるあまり「こんなことを言ったら変に思われるかも」と、遠慮してしまった経験はありませんか? しかし、素晴らしいアイディアは、そういった超常識の部分にあるもの。新しい企画は、既存のテーマと切り口の組み合わせで生まれます。ぜひ「これとこれを組み合わせたら面白いんじゃ?」などとコラボすることを考えてみてください。

お金持ちになると決意することをはじめ、億万長者になるための考え方は、今日から真似できるものばかりです。学校の1クラスにひとりが億万長者と考えれば、ますます億万長者も夢ではないと思えるはず。「私もお金持ちになれる」と強く信じて、できることから取り組んでみましょう。

岡崎太郎さん
通販コンサルタント、作家、写真家、株式会社ITM 会長
(おかざき たろう)数々のヒット商品を企画開発。コンセプトからデザイン、ネーミングまで直接開発した商品は100を超え、末端総売上は1000億円を超える。現在は企業向けの実践コンサルティングのほかに、通販勉強会を福岡と東京の2か所で展開中。近著『億万長者のすごい習慣』(三笠書房)をはじめ、著書多数。
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この記事の執筆者
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WRITING :
上原純
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