一流になるには、一流の考えや行動を学ぶところから始まります。それを実践していくなかで、一流に近づくことができるものです。それでは、真のお金持ちはどんなものに注目し、評価しているのでしょう。
そこで今回、これまで2,000人以上の大富豪に出会い、話を聞いてきたという成幸研究家・トニー野中さんに、お金持ちが注目している、心がけている身近なものについて教わりました。
これからお金持ちを目指したいという方に向けたアドバイスも教えてくれましたので、ぜひチェックしてみてください!
注目すれば億万長者に近づく!お金持ちが意識している「簡単なこだわり」7選
■1:お金で買えないもの・生き金を大切にする
2,000人以上の大富豪に出会ってきたトニー野中さん。そこで、トニーさんは真のお金持ちたちが大切にしているものに共通点を見出したそうです。
「彼らは自分の奥さんであったり、会社で働く社員であったり、周囲の人からの尊敬であったりを大切にしています。ですから、お話を聞くといつも、お金で買えない大切なものについて語っていますね。そのため、家は賃貸、車はリースがほとんど。あるいは、所有したとしても価値が上がる不動産や車を購入しています。購入してから価値が下がる車・家や維持費や修繕費がかかるコストは死に金と捉えているんです」(トニー野中さん)
車や家などお金で買えるものを周囲に自慢している、あるいは死に金と生き金の区別ができないようでは、まだまだ二流。幸せな真のお金持ちたちはプライスレスな価値を大切にすると同時に、資産をもたらす生き金に目を向けているようです。
■2:コントロールできないことに目を向けない
いつもイライラしてしまう。頭がこんがらがってしまい、仕事に手がつかない。いっぱいいっぱいになってしまっている方は、自分ではどうにもならないことにも目を向けてしまい、ムダにイライラしたり、悲しんだりしていませんか?
「お金持ちの方々はムダなケンカをしません。それは、その“怒り”や“悲しみ”が自分でコントロールできることなのか、考えるクセがついているからです。例えば、大雨などで電車が遅延してしまい、イライラしてしまうのは自分でどうすることもできません。そういったことにエネルギーを使わないことで、本当に必要なことに力を使います」(トニー野中さん)
失敗・成功を相手や環境のせいにしないで、自分の中に原因を探す。他者目線から自分目線に変えることで、このマインドが身につきそうです。ただし、周囲に迷惑をかけてしまう自己中にならないようにご注意を……。
■3:一流のもの・人を見る
お金持ちの方は常に一流のものを見たり、買ったり、所有したり、一流の人に会ったりしているそう。一流の人とは、ある分野で大きな実績を残し、自他ともに優秀だと認め、第一等の地位を築いている人のこと。実はこの行動に深い理由があるのです。
「一流のものや人を見続けているということは、本物を見続けているということ。つまり、本物を見続けているため、偽物を見た瞬間、自然と違和感を抱きます。そうすることで、詐欺師に騙されない眼を養っているのです」(トニー野中さん)
眼を養うのは見るだけでもOK。それは雑誌や本、DVD、コンサートなどでも鍛えることが可能です。休日に興味のある美術館や博物館に行ってみてはいかがでしょう。自分が目指している分野のなかで、一流と呼ばれる人に出会う機会は、あなたをひと回りもふた回りも大きくしてくれるはずです。
■4:最も大切にする経営資源は「人」
重要な経営資源といえば「人・モノ・金・情報」がありますが、お金持ちの人が圧倒的に大事にしているのは「人」なのだとか。それはどういった理由なのでしょうか。
「何か価値のあるものを生み出そうとするとき、ひとりではなかなか難しい。そこで必要となるのは自分以外の人です。意外と、その人自身が優れているというよりも、周りの人が優れていることがお金持ちには多いですね。その分、一流の人を見抜き、自分に好感をもってもらうことに関してはとても優れています」(トニー野中さん)
人材採用にお金をかけたり、パーティーに参加したりと出会いの場にはお金を惜しまないお金持ちたち。そこで大切となる人を見抜く力は、一流の人を見る機会を増やすことで養われるそうです。
■5:家の水は「元栓から浄水」を使う
近年、蛇口に浄水器を設置したり、ウォーターサーバーを契約したりするなど、水に気を遣う人が増えてきています。人体の約70%は水分と言うほど、身近な水だからこそお金持ちの方々もこだわっているそうです。
「水にこだわっているお金持ちは、水の元栓から浄水しています。それは、飲み水以外の水にも気をつけているからです。例えば、塩素やカルキが含まれた水でシャワーを浴びると髪の毛が薄くなったり、ウォッシュレットの水で大腸がんを引き起こされたりする、という説があります。そういった健康リスクを事前に回避しているんです」(トニー野中さん)
元栓から浄水器を取り付けるとなると、お金が相当かかってしまいそうですが、年間4~5万円程度でできるそう。ウォッシュレットの水が大腸がんを引き起こすというのは、ひとつの説ですが、気になるという方は試してみてもいいでしょう。
■6:占い・ジンクスを上手に活用する
意外かもしれませんが、お金持ちの方々は目に見えない力を信じている人が多く、一世一代の大勝負の前には神社にお参りに行ったり、身に付ける下着やスーツにこだわったりしているそうです。
「彼らがお金持ちになれたのは、自分の能力や努力した結果だとは考えていません。皆さんは「運が良かった」と口にしています。
例えば、タイガー・ウッズは最終日に赤いウエアを着ています。本人に聞いたところ、赤は闘争心をかきたて、テンションが上がる色であること。さらに、成功体験を思い出し、自信をもってプレーに臨めるためと言っていました。これもひとつのゲン担ぎですね」(トニー野中さん)
また、お金持ちは占いについて「良いことだけを信じる」傾向があるそう。それは、占いの本質は「心のエネルギーを高める」ことだと考えているためです。今日の運勢が良いと分かれば、それを信じて行動し、逆に悪ければ無視してしまう。占いに振り回されず、占いを上手に、かつポジティブに活用していると言えますね。
■7:はじめに名刺を交換しない
ビジネスマンにとって欠かせないのが「名刺」。ビジネス絡みで出会った人とは、まず名刺交換をするという人がほとんどではないでしょうか。
「上質な大富豪となると、ビジネスパーソンが集まるパーティーでも最初に名刺交換はしません。談笑しながら、今後お付き合いが出来そうだと確信した時点で名刺交換を行います」(トニー野中さん)
名刺交換をしても、結局互いに連絡することはなかった……ということは少なくないはず。彼らはそういったムダが無いよう、まずは相手を見極める時間を大切にしているようです。
また、大富豪の方々は「時間にルーズな人を嫌う」「相手の話をじっくり聞く」傾向があるそう。普段から気を付けたいことですね。
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今回紹介した7つの事柄のなかには「そんなの常識ではない」と思った項目があったかもしれません。しかし、成功を勝ち取った人の共通点のひとつに「本質を見極める」という点があります。つまり、常識に縛られないということ。本質を見極めたうえで、気になったものはぜひ実践してみてくださいね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 冴島友貴