カトラリーは極上のものを。自宅でどういう食生活をしているか。実はそこがジェントルマンの勝負所だ。 朗らかに、しかし端然と美しく食事をする男の姿はその家の文化のデフォルトになり、家風となって次世代まで伝わっていく。それには安物の食器やカトラリーではダメだ。 最高級のシルバーウエアを使えば、言われなくても背筋は伸び、手の動きもスムースになってくる。いや、そうしようと自然に努力するだろう。そうやってつくり上げた美しい食べ方には、いざという食事のときに他を圧する威厳がある。そして、それはわかる人にはわかるのである。

生活を豊かにするジョージ ジェンセンのフォーク&ナイフ

フォーク¥22,000・ナイフ(刃のみステンレス)¥25,000・スプーン¥27,000(ジョージ ジェンセン ジャパン)
フォーク¥22,000・ナイフ(刃のみステンレス)¥25,000・スプーン¥27,000(ジョージ ジェンセン ジャパン)

1904年、デンマークのコペンハーゲンで創業したジョージ ジェンセン。実用性と美を融合した様々なプロダクツは世界中のセレブに愛され、デンマークとスウェーデンの王室御用達にも認められている。そのラインナップの中でも創業者のデザインによるシルバーカトラリー『コンチネンタル』は、ひときわ存在感があり、見惚れてしまうほどの美しきシルバーウエアだ。

こんな逸品を日常使いするのは贅沢に感じるが、実はそれこそがジェンセンがプロダクトに込めた思い。毎日使うことでジェントルマンのたたずまいが自然と身につく、という寸法だ。あなたにも、用の美を手にしていただきたい。

※価格は税抜です。※価格は2016年春号掲載時の情報です。

この記事の執筆者
TEXT :
林 信朗 服飾評論家
BY :
MEN'S Precious2016年春号『東京ジェントルマン50の極意』より
『MEN'S CLUB』『Gentry』『DORSO』など、数々のファッション誌の編集長を歴任し、フリーの服飾評論家に。ダンディズムを地で行くセンスと、博覧強記ぶりは業界でも随一。
クレジット :
撮影/戸田嘉昭(パイルドライバー/静物)スタイリスト/石川英治(tablerockstudio)