紳士のための「ミリタリー・アウター」とは、無骨ながらもラグジュアリーに昇華したものをさす。メンズカジュアルのなかで、伝統的な男服の系譜として重要な位置を占める「ミリタリー・アウー」は、ラグジュアリーブランドが新たにアレンジを加えることで、その無骨な力強さが、より洗練されたスタイルに進化。正統派の軍装好きや、オリジナルにいかに近いかを競うようなミリヲタには理解不能なほどに進化した。ベルルッティのMA-1をはじめ、今やダンディな大人に欠かせなくなった、ラグジュアリーに進化した「ミリタリー・アウター」を紹介する。

■M-43タイプ
爽やかなコーディネートも洒落たスタイルとなる

ジャケット¥74,000〈アスペジ〉・ストール¥39,000〈ピエール=ルイ・マシア〉/以上ラ ガゼッタ 1987 青山店 ニット¥48,000(クルチアーニ 東京ミッドタウン店) Tシャツ¥15,000〈ルトロワ〉・パンツ¥24,500〈GTA.〉/以上ビームス ハウス 丸の内 靴¥16,000(ストラスブルゴ〈コンバース〉) 帽子¥81,000(ボルサリーノ ジャパン) 時計¥1,400,000(IWC)
ジャケット¥74,000〈アスペジ〉・ストール¥39,000〈ピエール=ルイ・マシア〉/以上ラ ガゼッタ 1987 青山店 ニット¥48,000(クルチアーニ 東京ミッドタウン店) Tシャツ¥15,000〈ルトロワ〉・パンツ¥24,500〈GTA.〉/以上ビームス ハウス 丸の内 靴¥16,000(ストラスブルゴ〈コンバース〉) 帽子¥81,000(ボルサリーノ ジャパン) 時計¥1,400,000(IWC)

通常のジャケットの襟型を採用する『M-43』タイプのアウターは、襟を立てた着こなしが粋だ。アウターのカーキ色に対し、ニットとパンツ共に白でコーディネートした爽やかな着こなしを。

■M-51タイプ
重厚なロングタイプはタイドアップで凛々しく

コート¥380,000・ジャケット¥280,000・ヴェスト¥100,000・シャツ¥70,000・パンツ¥85,000・タイ¥25,000(クリスチャン ディオール〈ディオール オム〉)
コート¥380,000・ジャケット¥280,000・ヴェスト¥100,000・シャツ¥70,000・パンツ¥85,000・タイ¥25,000(クリスチャン ディオール〈ディオール オム〉)

■M-65タイプ
アイテム自体の存在感を生かす、人気のデザイン

ジャケット¥217,000・シャツ¥108,000・パンツ¥61,000・手に持ったサングラス¥40,000(トッズ・ジャパン) ストール¥22,000(トゥモローランド〈アリアンナ〉)
ジャケット¥217,000・シャツ¥108,000・パンツ¥61,000・手に持ったサングラス¥40,000(トッズ・ジャパン) ストール¥22,000(トゥモローランド〈アリアンナ〉)

ざらっとした感触が魅力のコットン・ストレッチ生地を使い、カーキ色で表現した『M-65』タイプ。「ミリタリー・アウター」のなかでも、最も人気の高い伝統的なデザインである。迷彩柄のプリントのリネンシャツに、ベージュのパンツを合わせただけのシンプルなコーディネートで、アウターの存在感を生かした着こなしが最適だ。サングラスやストールで品よくアクセントを加えたい。

■MA-1タイプ
上品な色調で都会的なブルゾンスタイルを表現

ブルゾン¥300,000・ニット¥167,000・ポロシャツ¥68,000・パンツ¥87,000・ベルト¥80,000(ブルネロ クチネリ ジャパン)
ブルゾン¥300,000・ニット¥167,000・ポロシャツ¥68,000・パンツ¥87,000・ベルト¥80,000(ブルネロ クチネリ ジャパン)

品のよさが伝わる、淡いグレートーンでコーディネートしたブルゾンスタイル。前ページまでのフィールド・ジャケットに対し、コンパクトなフライト・ジャケットの『MA-1』は、軽快に着こなせるアイテムである。シルク100%素材を使用したブルゾンに、薄手のカシミアニットとやわらかいコットンシャツ、そしてコットンパンツを
合わせたスタイルは、「ミリタリー・アウター」を洗練されたスタイルに格上げし、洒落た男を演出する。

■M-65タイプ『フェイ』

¥135,000(サン・フレール〈フェイ〉)
¥135,000(サン・フレール〈フェイ〉)

2015年に本格的に再上陸を果たしたイタリアの『フェイ』。知的で品格ある大人のカジュアルを得意とする同ブランドは、アウターの提案でも人気が高い。薄手のナイロンを使い、体にフィットした絶妙なラインを表現した注目の一着だ。

■M-51タイプ『マッキントッシュ』

¥180,000(マッキントッシュ青山店)
¥180,000(マッキントッシュ青山店)

ネイビーのコットンを素材にして、ゆったりとしたシルエットが楽しめるロングタイプ。デザインの要となる大きなフードを配し、フロントは上下から開閉できるダブルファスナーを採用する。見た目とは違い、軽い着用感が得られるのが魅力である。

■MA-1タイプ『ベルルッティ』

¥745,000(ベルルッティ・インフォメーション・デスク)
¥745,000(ベルルッティ・インフォメーション・デスク)

フロントのファスナーや左右のサイドポケットの縁をパティーヌ(手彩色)で仕上げ、ミリタリーのデザインを都会的な雰囲気に演出。しなやかになめした牛革素材が、洒脱な大人のスタイルに見事にマッチする。

いかがだろうか?男の「ミリタリー・アウター」の世界を堪能いただけただろうか。ミリタリー・ジャケットの歴史と合わせて読んでいただき、質実剛健な実用品が、華麗なラグジュアリーアイテムにまで昇華した「ミリタリー・ジャケット」に対する知見を、より一層深めていただきたい。

※価格はすべて税抜です。※価格は2016年春号掲載時の情報です。

この記事の執筆者
TEXT :
矢部克已 エグゼクティブファッションエディター
BY :
MEN'S Precious2016年春号「無骨なアイテムが、ラグジュアリーに昇華!紳士のための「ミリタリー・アウター」」より
ヴィットリオ矢部のニックネームを持つ本誌エグゼクティブファッションエディター矢部克已。ファション、グルメ、アートなどすべてに精通する当代きってのイタリア快楽主義者。イタリア在住の経験を生かし、現地の工房やテーラー取材をはじめ、大学でイタリアファッションの講師を勤めるなど活躍は多岐にわたる。 “ヴィスコンティ”のペンを愛用。Twitterでは毎年開催されるピッティ・ウォモのレポートを配信。合わせてチェックされたし!
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クレジット :
撮影/熊澤 透(モデル)、唐澤光也(パイルドライバー/静物) スタイリスト/村上忠正 ヘア&メーク/MASAYUKI (the VOICE) モデル/Yaron 構成/矢部克已(UFFIZI MEDIA)