絶妙な色の組み合わせの「多色パレット」。これさえあれば美しき変貌を遂げられそうと期待は高まりますが、現実は多色=持て余す色・・・であることも。
「多色パレット」の特技は配色、質感が計算されていて、難しいグラデーションづくりを考えなくても重ね塗るほど奥行きが生まれること。たるみまぶたでも骨格に沿って陰影をつくり、目元全体を引き締める力に。
そして多色だからこそ、「透け感」ある軽快な目元にも、会食にも対応できる「こっくり」色にも演出できるのです。単色アイシャドウ使いでは得られない、新時代のアイメイクレッスン、ぜひチェックしてみてください。
第三回目は、ディオールのオレンジ系名品アイシャドウパレットを使ったアイメイク術です。
王道5色パレットの夏の限定色。新時代のエレガンスを表現
クチュールからインスパイアされた色と質感で、エレガントな目元を表現してきた『サンク クルール』。この696は、アースカラーから着想したサマーコレクションで、派手に見えるけれど、肌にのせると薄づきで軽やか。その理由は細かいピグメント粒子をひとつひとつやわらかいオイルで包み込み、のびのいいクリーミーな感触に仕上げているから。そのため粉っぽさがいっさいなく、まるで薄膜フィルムのように肌と一体化するのです。
そしてどの色も日本人のオークル肌をより健康的に見せるオレンジがベース。たとえ疲れていても、いきいきとした表情に変わるところがこのパレットの最大の魅力。目元に強さを出したいと思うと、ついマットなブラウンをこってりと盛ってしまいがちですが、それでは古く野暮ったい顔に…。このパレットならば、今どきの軽快さがあるのに、強く華やか。かっこいい女らしさが宿るディオールマジックを体現できる、今しか手に入らない夏の名品です。
ディオール「サンク クルール 〈ワイルド アース〉 696」

1987年に登場した、だれもが一度は手にしたことがある超ロングセラーの5色パレット。パール粒子が繊細で、輝きが強くてもシワを目立たせず、失敗しにくいと人気です。これは大地にインスピレーションを得たという、夏の限定バージョン。
名品「多色パレット」だから実現する、今どきの老けない「透け感」「こっくり」の2パターンメイク
■1:2色使って「透け感」アイメイク

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アイホールの目頭側に1を指でぼかします。光沢感があるのでメリハリ感が生まれ、中高い顔に。
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目尻側1/3に2をブラシでのせます。目尻から目頭に向かって動かすと自然なグラデーションになります。
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下まぶたは1をライン状に。チップの先端にとり、目尻から目頭にのせるとベストな5mm幅に。
■2:4色使って「こっくり」アイメイク

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1をアイホールに指でぼかし、次にチップに2をとり、目頭から目尻まで二重の幅にのせます。
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アイホールの1の色と、上まぶたの際にのせた2の色の境目に、3を指でぼかすようにのせます。
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チップの先端に4をとり、下まぶたに目尻から目頭、目頭から目尻と往復しながら細くのせます。
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ひとつのパレットで2パターンのメイクが完成する「多色パレット」、いかがでしたでしょうか?次回は、大人向けの配色と異なる質感を備えているおすすめの多色パレットを7つピックアップ。お楽しみに!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 『Precious5月号』小学館、2019年
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- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー/静物)、鈴木 宏(人物)
- HAIR MAKE :
- 尾花ケイコ
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- 真樹麗子(Precious専属)
- EDIT :
- 荒川千佳子、五十嵐享子(Precious)