Preciousスタイリストの個人的最愛名品 vol.1 大西真理子さん編
永遠に愛し続けるであろう個人的な最愛名品について、『Precious』でおなじみのスタイリストに尋ねました。
「名品は日常的に使ってこそ、その価値がある」全員が口をそろえたこの言葉に隠れる美の哲学、そして、絶えず変化する流行性と不易の本質を宿した、それぞれの名品の魅力に迫ります。
今回、個人的な最愛名品を紹介してくれるのは、スタイリストの大西真理子さんです。
「年齢を重ね変わり続けても、そのままつきあえるものが最愛名品」
「どんな名品も進化し続けますし、私自身も変わり続けます」と語る大西さんの言葉は、「変わらないために変わり続ける」「変化こそ唯一の永遠」といった、名品の本質を表すような、これらの言葉に通じるものがあります。「時代や年齢、世間と私の中の流行廃りを超えて、それでもなお、惹かれるもの…それが私の最愛名品です」。
今回、大西さんが挙げたジラール・ペルゴの機械式時計とグッチの「ホースビット ローファー」はともに、もともとはメンズから派生したアイテム。ブルガリにしても、アイコニックな意匠は、メンズジュエリーにも用いられています。
「クラシックでマニッシュなデザインや機能美に魅力を感じる」という大西さんらしい名品は、根底で、大西さんのスタイルとも重なり合います
「30代半ばでエルメスの『ボリード』を手に入れましたが、今思うとこなれていなかった(笑)。名品自体の輝きは色褪せませんが、時を経るにつれて成熟していく自分に、徐々にしっくりとなじんできました。長い時間をかけて、そんなつきあい方ができるのも、名品ゆえの魅力ですね」
カジュアルをぐんと格上げしてくれる、知的でセクシーな長方形の機械式時計Girard-Perregauxの「ヴィンテージ 1945」
自身では2本を所有し、誌面のスタイリングにも頻繁に登場させるほど、大西スタイルに欠かせないアイコンモデル。「緻密な設計によるしなやかなつけ心地も魅力」。
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ブルガリの地金バングルも私の手元に欠かせないエッセンシャル
BVLGARIのゴールドバングル
「25年近く愛用するのは、イエローとホワイトのゴールドなどがコンビになった「トゥボガス」や「パレンテシ」ですが、写真のようなメタルカラーをミックスした重ねづけで大人の迫力を添えるのも素敵」
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アップデートし続ける姿こそ名品と敬愛するクラシカルなローファー
GUCCIの「ホースビット ローファー」
半世紀以上モードであり続けるグッチのヘリテージ「ホースビット ローファー」。「ベーシックな存在でありながらも、モード感を備えた名品靴に惹かれ続けて、気がつけば7〜8足に(笑)。いつもその時代の気分とともに、アルチザンの手仕事と伝統を感じさせてくれる靴はほかにありません」。
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※掲載した商品はすべて税抜です。
- PHOTO :
- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
- EDIT&WRITING :
- 下村葉月、中村絵里子(Precious)