Preciousスタイリストの個人的最愛名品 vol.3 犬走比佐乃さん編

永遠に愛し続けるであろう個人的な最愛名品について、『Precious』でおなじみのスタイリストに尋ねました。

「名品は日常的に使ってこそ、その価値がある」全員が口をそろえたこの言葉に隠れる美の哲学、そして、絶えず変化する流行性と不易の本質を宿した、それぞれの名品の魅力に迫ります。

今回、個人的な最愛名品を紹介してくれるのは、スタイリストの犬走比佐乃さんです。

「私の最も愛する名品は、おばあちゃんになるまで着続けると決心をしたジャケットスタイルとともにあります」 

なかでも愛用の一着は、アクリスのカシミヤダブルフェースの一枚仕立てのジャケット。「創業以来、一世紀近くにわたり培われてきた生地や仕立てに関するノウハウを凝縮したジャケットは名品ぞろい」。本物志向のキャリア女性からの支持が厚いのも納得!

「手仕事の温もりや、つくり手の想いが伝わるオーセンティックな名品」に魅了されるという犬走さんの最愛名品は、創業200年近い老舗のデルヴォーやミキモト、ナポリの名門ブランド・キートンが名を連ねました。

「これから先、仕事服はジャケットスタイルを貫こうと思っていて、名品ジャケットだけを入れたクローゼットづくりを計画中」だそう。

現在のラインナップは、キートンの名品をはじめ、シャネル、ジル・サンダー、アクリスなど。今後、吟味を重ねて増やす予定だと言います。

「私のジャケットの着こなしに欠かせないのは、小粒のパールネックレス。ミキモトのアコヤ真珠は、小粒でも発光するような光沢が美しく、名品たる存在感に助けられています。デルヴォーの「ブリヨン」は、背筋がしゃんと伸びたジャケットスタイルに映えるバッグ。格のある美しさは和装にも似合うので重宝しています」

一本筋の通ったジャケットスタイルの流儀を完成させるのが、犬走さんの最愛名品といえそうです。 

グラフィカルなフォルムと丹精の込められたつくりが所作を美しく見せる!
Delvauxのバッグ「ブリヨン」

バッグ「ブリヨン」¥642,000/ショルダーストラップ付き【縦21.5×横29×マチ13.5cm】(デルヴォー・ジャパン)

「昨今はマグネット開閉式の多いバックルも、ベルト穴を通す昔ながらの仕様にこだわる姿勢も含めて好きなバッグ。優美なハンドルとともに、美しい所作を意識させてくれます」。犬走さんの私物はオリーブ色ですが、次に狙っているのはアイボリー。

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メンズの製法を取り入れた仕立ての真髄は、着たときに実感できる
Kitonのジャケット&ジレ

ジャケット¥356,000・ジレ¥136,000・チーフ¥20,000(キートン)

「キートンのジャケットは流行を問わないシルエットで永遠の名品。写真は新作で、ピュアリネンの白がさわやか。ジャケット下にカットソーを合わせるのが私の基本なのですが、前を開けて着たときにウエスト周りが気になることも…。そんな悩みを解消する、共布のジレにも注目」。

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私のジャケットスタイルに欠かせない、マニッシュな印象を和らげる名品パール
MIKIMOTOのパールネックレス

ネックレス「ミキモト プレミアム」[シルバー×アコヤ真珠]左から/¥405,000【約6.0~6.5mm珠】・¥280,000【約5.5~6.0mm珠】(ミキモト)

「5〜6ミリの小珠のアコヤ真珠が私の定番。クルーネックのトップスに沿わせやすい長さの“チョーカー”(約40cm)と、着席時も先端がテーブルに触れない長さの“マチネー”(約60cm)の2本を使い分けています」。

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※掲載した商品はすべて税抜です。

犬走比佐乃さん
スタイリスト
(いぬばしり ひさの)上質でベーシックなコーディネートや、マニッシュなテイストを取り入れたスタイリングが好評。女優からの指名も多く、テレビや広告などでも活躍。
PHOTO :
戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
EDIT&WRITING :
下村葉月、中村絵里子(Precious)