ビジネスシーンで「第一印象をよくすること」は、仕事を円滑にすすめるために、働く女性にとっては重要なポイントですよね。特に立場がある、後輩や部下がいる、チームのまとめ役である、といった女性には、服をどうする、メイクをどうする、といった個別のことよりも、大切なこと。また、第一印象に気を配ることは、頻繁に顔を合わせる取引先や同僚・後輩に「いい印象を保つ」ことにもつながります。

そこで、日本経済新聞社(日経ウーマノミクス・プロジェクト実行委員会主催、2019年4月22日開催)の女性向けセミナー「"ビジネス好印象"をつくる着こなし術~からだのエイジングとインナーウェアの選び方」で学んだ、第一印象をよくする心構えや着こなしのコツを計8つ、ご紹介します。

スタイリスト犬走比佐乃流「ビジネスシーン別、好感度の高まるセルフプロデュース術」とは?

『Precious』でもおなじみのスタイリスト・犬走比佐乃さん(写真右)

オープニングトークに登壇したのは、雑誌『Precious』で活躍中の人気スタイリスト・犬走比佐乃さん。自らもジャケットを普段から愛用している犬走さんならではの、ビジネスシーンでの見せ方のコツトークは、学びの多い話ばかりで、参加した女性はメモを取るなど、食い入るように話を聴いていたのが印象的でした。そのお話でわかった、6つのコツとは?

■1:「聴覚」「視覚」は、第一印象UPに重要だった!

アメリカで1971年に発表された「メラビアンの法則」。これは、コミュニケーションの手段を言語情報(Vehal)と聴覚情報(Vocal)、そして視覚情報(Visual)の3つに分類し、話す内容と表情が一致していないなど、矛盾したコミュニケーションがあった場合に、人がどの情報を重視して受け取ったか?を、数値化したものです。例えば、しかめっつらをしているのに、好意的な内容を話すようなことですね。

その結果、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%という結果が導き出されました。

これは、決して口にする言葉などの言語情報が重要ではないということではなく、第一印象を良くするには、それに話し方(聴覚情報)や、見た目(視覚情報)も需要な要素である、ということを示しています。

■2:目指したいのは「知的な安心感」

ビジネスにおいて、どんな女性が好感度が高いかという調査の結果、「知的」「信頼・安心感」「上品」「清潔感」というキーワードが挙がったそう。

「高価な靴でなくても良いので、靴のかかとが擦り減って金具が出ているとか、服がシワだらけとか、そういったことに気を付けて、持ちものを丁寧に扱うだけでも、清潔感はアップします」と犬走さん。

「同じ洋服を連続して着ずに、少し休ませたり、冬のコートをちょっとブラッシングしたり、出がけにハンディスチームアイロンでシワを取るのも、2~3分のこと。それだけで物持ちもよくなりますよ」とのアドバイスに、会場の各所でうなづく人が散見されました。

■3:ジャケットのインナーは「顔が明るく見えるもの」を選ぶ

中央がモデルとして登場したワコールの社員さん。白のジャケットをエレガントに着こなしていました

この日のモデルは、下着メーカーとして有名な「ワコール」の社員さんが務め、リアルなスタイリングを見ることができました。

「この方は、インナーが黒のほうが顔が明るく見えますね。人によっては白のブラウスでも素敵です」と犬走さん。

ジャケットできちんとした場に出るとき、犬走さんのおすすめは、就職活動生に見えてしまいがちな襟付きシャツよりカットソー。選ぶカットソーは、首元にステッチがないものを選ぶと、よりきちんとして見えるそう。

■4:パールネックレスは「重ね付け」することで、こなれ感がUP

パールネックレスにペンダントを重ねて

上品さをアップしてくれるパールのネックレスは、ややもすると冠婚葬祭のような堅苦しさが漂うことも。そんなときは、普段つけているネックレスと重ね付けすることで、こなれ感が生まれます。

■5:「素材は異素材、色はワントーン」のコーディネートで、着やせ&洗練を狙う

トップスはインして脚長効果も

次のモデルさんは、ジャケットのインにネイビーのニット、ボトムにはとろみ素材のテーパードパンツを着用。上下の服を縦長に、ワントーンでまとめることですらっとして見えつつ、上下それぞれの素材感を違うものにすることで、おしゃれ感もアップします。

■6:パンツは「一番太いところに合わせて」選ぶ

ウエストに合わせて選びがちなパンツ。犬走さんは「自分の一番太いところに合わせて選んで」とアドバイス。不自然にパツパツになるとパンツのシルエットが崩れ、より太って見えるので、太ももが太い人は、太ももに合わせたパンツを選び、ゆるすぎる部分をお直しに出すのがベストだそう。

■7:スカーフや小物で、顔周りにポイントを

顔周りがスカーフで華やかに

特に背が低い人は、顔周りにポイントを持ってくるとバランスがアップ。ジャケットスタイルに合わせるときは、スカーフはねじって細くしたり、コンパクトにまとめると、自然な雰囲気になります。

この日の衣装はすべて「wb」のもの。マニッシュな形状記憶スーツにも、スカーフでこなれ感をプラス

■8:オンにもオフにも役立つのは「ニットジャージーのワンピース」

長めのスカート丈が、ベーシックなジャケット+ワンピーススタイルをアップデート

今年もトレンドの丈長めのストンとしたニットワンピースは、オンにもオフにも活躍度の高い、1セットは持っておくと頼れるアイテム。ノーカラージャケットと合わせれば、式典などに出席するときも安心の、きちんとスタイルがすぐさま完成します。

ロングカーディガンにベルトでぐっとリラックス

ロングカーディガンをはおって、レギンスやベルト、かごバッグなどを合わせれば、休日の大人リラックススタイルに。

以上、きちんとしたスタイリングに定評のある犬走さんならではの、好感度の高いジャケットスタイル術のコツをお伝えしました。ちょっとしたことで上品さやおしゃれ感がアップするので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

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EDIT&WRITING :
安念美和子