リネンジャケットの選び方にはコツが必要。生地の表面の特徴的な凹凸感や幾何学模様をアレンジした織り柄、ミックス素材の毛羽立った風合いなど、さまざまな違いがある。ジャケットの素材に注目することで、よりモダンなスタイルを確立することができるのだ。

個性が際立つ織り柄の素材に着目

夏に最適なリネンジャケットは、注目すべきアイテムですが、選び方にコツがあります。

それは、ジャケットの素材感に注意すること。生地表面の特徴的な凹凸感や幾何学模様をアレンジした織り柄、ミックス素材の毛羽立った風合いなど、さまざまな違いがあり、いずれもトレンドを象徴したモダンな素材です。

また、ジャケットのデザインは、体にフィットしたシルエットや、少し着丈の短いものもいい。

色では、ホワイトやダークトーンがよりモダンに見えますね。

リネンを中心にポリウレタンを混紡した、ストレッチ感のあるジャケットは、着心地も快適なため、人気になりそう。

まずは、大きな柄や落ち着いた色の、ややシャープなデザインがモダンなジャケットの目安と考えましょう(スタイリスト/村上忠正氏・談)

モダンスタイリングの達人、
村上忠正が導き出したリネンジャケット

ジャケット¥122,000(ストラスブルゴ〈ガブリエレ パジーニ〉) ストール¥42,000(トゥモローランド〈ピエール ルイマシア〉)
ジャケット¥122,000(ストラスブルゴ〈ガブリエレ パジーニ〉) ストール¥42,000(トゥモローランド〈ピエール ルイマシア〉)

ピッティ・ウォモの洒落者たちの間で目立ってきているのが、モノトーンを基調にしたリネンジャケットだ。爽やかな風合いにモダンな香りが漂う。

幾何学模様でジャケットを覆った、モダンな表情が絶品。リネンのほかに、コットンとシルクを混紡し、生地の質感をより個性的に仕上げることで、シングル2ボタンの正統的なデザインにトレンド感が漂う。

※価格はすべて税抜です。※価格は2016年夏号掲載時の情報です。

この記事の執筆者
TEXT :
矢部克已 エグゼクティブファッションエディター
BY :
MEN'S Precious 2016年夏号「王道クラシック」を追求するか?「革新スタイル」で鮮度を上げるか?より
ヴィットリオ矢部のニックネームを持つ本誌エグゼクティブファッションエディター矢部克已。ファション、グルメ、アートなどすべてに精通する当代きってのイタリア快楽主義者。イタリア在住の経験を生かし、現地の工房やテーラー取材をはじめ、大学でイタリアファッションの講師を勤めるなど活躍は多岐にわたる。 “ヴィスコンティ”のペンを愛用。Twitterでは毎年開催されるピッティ・ウォモのレポートを配信。合わせてチェックされたし!
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クレジット :
撮影/小池紀行(パイルドライバー/静物)、スタイリスト/村上忠正 構成・文/矢部克已(UFFIZI MEDIA)