■9:ペースト系は質感重視!
ペースト系の単調な料理を撮る場合は「質感」を重視。マイクロレンズの使用がオススメ。フムスのドロッとした質感を出すため、光が横から入る位置に置き、影は白いナプキンなどをレフ板にして薄くしましょう。
■10:飲茶は、手前をぼかす技でワイワイと!
飲茶のように小皿料理を撮影する場合は、数皿並べて、ワイワイと楽しい感じを出すといい。ピントは手前のセイロではなく中央のセイロにすることによって、奥行き感が出ます。
■11:湯気はシャッター速度に注意して
湯気はシャッター速度が大事。自然光での撮影は1/60~1/125ぐらいに設定します(目安)。問題は背景の色。湯気は白いので、背景が暗めのところで撮りましょう。
■12:家での撮影は、「アットホームな雰囲気」を大切に
気取らない自宅での料理写真は、アットホームな雰囲気を! きちんと水平を合わせて撮るより、少しカメラを斜めにして動きをもたせたり、出来立ての料理は鍋ごと撮影したり、取り分ける手元を入れ込んだり、楽しい感じで。
■13:素敵なバーでは、スパイのような「カメラ直置きテクニック」が有効
店の雰囲気を活かしてテーブルにカメラを置き、他人に迷惑をかけないように静かに撮影。広角レンズは四隅がびよんと伸びてしまうので、画面中央にカクテルを置くのがコツです。
■14:白い被写体は、ホワイトバランスに注意して
白いものを撮影するときは、ホワイトバランスの設定が大事。オートだけでなく「K(ケルビン=色温度)」を自分で設定してみましょう。
■15:レトロなカフェでは、並べ方を無造作に!
レトロなカフェでは、色を活かして優しい雰囲気とのんびり感を出す。その場合、並べ方はあまりそろえすぎないことが大事です。店員さんがポンと無造作に置いた位置が、意外と良かったりします。
「旅の写真はガチガチのまじめな撮影より、『感じる楽しさ』『発見する喜び』『つながる温かさ』がいい写真を生むと信じている」と山口さん。発売中の書籍『トルタビ 旅して、撮って、恋をして』には、料理以外にも、スナップ、風景、建築、人の素敵な写真&撮影テクニックが満載です。
ぜひ実際に手にとって、旅気分を満喫してみてください!
『トルタビ 旅して、撮って、恋をして』著=山口規子
- TEXT :
- Precious.jp編集部