仕事に慣れてくると作業がスムーズになる一方で、マンネリ感にさいなまれたり、満足な結果が出なくなったり、といった悩みも生じるものです。自分なりの仕事術が確立されている分、かえって解決策が見えづらくなってしまっていることも……。

そこで、『年収1億円超の起業家・投資家・自由業そしてサラリーマンが大切にしている習慣』の著者である黒坂岳央さんに、年収1億円を超える成功者たちの仕事術について伺いました。

以下で紹介するテクニックや考え方を取り入れて、今よりもワンランク上の成果を獲得しましょう。

成功者に近づくための仕事術5選

■1:メールの返信は即座に行う

メールの返事の早さは信頼につながります。

ついつい先送りにしてしまいがちなメールの返信。あとで処理しようと保留にしたまま返信を忘れてしまい、先方から問い合わせが来て慌てて対応した、という経験がある人もいらっしゃるのではないでしょうか。

黒坂さんによると、一代で財を築いた成功者たちに共通しているのが、メールの返事の早さだと言います。彼らが返事の早さにこだわる理由は、処理速度が早まり、それだけ多くの仕事をこなせるというだけでなく、相手を待たせないことが信頼醸成につながるから。

「成功者はビジネスを進めるスピードが桁違いに早く、それが如実に表れるのが、メールのやり取りです。あるビジネスパーソンは、メールを送るといつも数分で返してくれます。内容は『OK』や『了解』など、本当に短い一文だけなのですが、どんなに長いメールに対しても、読んだら即、結論を出すことが大切。

メールの返信はもちろん、あらゆるコミュニケーションをスピーディーにすることは、相手のためになるうえ、ビジネスを円滑に進めるための信頼が手に入る最良の方法なのです」(黒坂さん)

メールの素早い返信は、お金をかけることなく厚い信頼を得られる手ごろな手段。文面は短くてもよいので、届いたメールを開いたら即座に返信することを習慣化しましょう。

■2:早朝のゴールデンタイムをフル活用する

ゴールデンタイムを有効に使いましょう。

仕事で最高のパフォーマンスを発揮できる時間帯「ゴールデンタイム」。自分が朝型なのか、夜型なのかは人それぞれですが、億超えの成功者の多くは、朝型なのだとか。

「私の場合、毎晩21時~22時に寝て、朝は4時~5時に起きます。1日のうちで最も重要な時間帯は、いちばん疲れが取れていて頭が働く早朝なのです。

睡眠によって疲労回復ができていて気力・体力が充実していることのほか、電話の着信やメール、SNSなどに気を取られず、重要な仕事に集中できるのも、早起きのメリット。夜通し頑張って作業するより、早朝にこれ以上先送りにできない状況をつくり出すことで、最大限のパフォーマンスを発揮できます。

ちなみに早起きを習慣化するなら、お昼休憩に仮眠を取るのがおすすめです」(黒坂さん)

帰宅途中は「帰ったらあの仕事を片付けよう」と考えていたものの、なんだかんだと言い訳をして結局やらずじまい……といった経験はありませんか? もし心当たりがあれば、夜は早めに就寝し、早朝に処理してみましょう。

■3:「目の前のニンジン」で目標達成

目標を立てて、モチベーションを上手にコントロール。

新年になると目標を立てるのに、いつも目標を達成できずに落ち込む、目標を立てて満足……というのは、よく聞く話ですよね。しかし「このような目標設定は、ほとんどの人にとって意味をなさない」と黒坂さん。お金持ちの場合、自分のやる気を上手にコントロールするために目標設定を活用します。

「お金持ちにとってビジネスを頑張るのは当たり前で、大事なのは人生を最大限に楽しむこと。そのため、彼らは目標をすぐに手帳やGoogleカレンダーに入力し、それに向けて日々のビジネスに励んでいます。『目の前にニンジンをぶら下げてモチベーションを高める』というイメージです。

例えば、英語をマスターするために『TOEICで高得点を取ってイギリス旅行に行く』という目標を立てると、勉強を頑張る理由が生まれます。単にTOEICの勉強を頑張ることを目標にすると長続きしません。イギリス旅行のように、自分が楽しみに思えることを目標に設定してみましょう」(黒坂さん)

たとえ仕事や勉強が辛くても、目の前にニンジン(ご褒美)があれば、自然と作業効率がアップするはず。せっかく設定した目標を妄想で終わらせないためには、先に予約を入れる、料金を支払ってしまうなど、実現せざるを得ない状況をつくるのも手ですね。

■4:時給思考を捨てる

成果が出なくても、続けることが大切です。

月給を出社日数で割り、日給を算出して、それを時給に換算する……という計算は、誰にでも経験があることでしょう。ところが、黒坂さんは「この時給思考がある限り、お金持ちになることはできない」と言います。なぜなら、時給思考に囚われていると、投じた努力の成果が出る前に我慢できなくなって、途中でやめてしまうから。

「起業をして大きくお金を稼ぐというのは、限りある時間や資源を活用して稼げる仕組みを構築することであり、1時間単位でお金を稼ぐことではありません。時給思考をもったままだと、この仕組みをつくっている間に、嫌になってやめてしまうのです。

勉強やダイエットには、かけた時間と労力に対して思うような成果が出ない時期があります。起業も同じで、たとえ年単位で成果が出なくても、やり続けることが大切なのです」(黒坂さん)

最初から結果を求めてしまい、すぐに成果が感じられないと投げ出してしまうのは、時給思考に囚われている証拠。今よりも上を目指すなら、いち早く時給思考から脱却しましょう。

■5:仕事を上手に断って次につなげる

「No, but話法」で上手に断りましょう。

来た仕事を片っ端から引き受けていると、いつかどこかで手が回らなくなってしまいます。とはいえ、上司や取引先からの依頼だからそう簡単には断れない、という方もいらっしゃるでしょう。そこで重要なのが、仕事を上手に断るテクニックを身につけること。

「仕事の依頼が来たとき、ただ『できません』『やりません』と断ってしまうと、その相手からはもう仕事が来なくなるかもしれません。しかし『こういう形であれば、できます』というように逆提案をすることで、仮に断ることになっても、次の仕事につながるチャンスを逃さずに済むのです。

私はこれを『No、But話法』と呼んでいます。ビジネスシーンに限らず、日常生活でも応用できるので、ぜひ活用してみてください」(黒坂さん)

たとえ断りづらい依頼であっても、仕事は安請け合いしないのが無難。それは自分自身が疲弊しないためでもあり、依頼主に迷惑をかけないためでもあります。断るときは「No、But話法」で逆提案ができれば、相手も悪い気はしないはずです。かえってあなたの評価が上がることもあるかもしれませんね。


心もちひとつで今日から実践できる、成功者の仕事術。気になったものから取り入れて、今の自分をどんどんアップデートしていきましょう。

『年収1億円超の起業家・投資家・自由業そしてサラリーマンが大切にしている習慣〜“億超えマインド"で人生は劇的に変わる!〜』著=黒坂岳央 大和出版 ¥1,400(税抜)
黒坂岳央さん
経営者・ビジネスジャーナリスト
(くろさか たけを)ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て、高級果物ギフト専門店「水菓子 肥後庵」を設立。各種メディアにてビジネスジャーナリストとしても活躍している。著書に『中学レベルの僕が「読むだけ勉強法」で英語をペラペラ話せるようになった!』(大和出版)がある。https://takeokurosaka.com/
この記事の執筆者
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WRITING :
上原 純
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