身長156cmと小柄なインテリアエディターDが、実際に家具を触ったり、座ったりしながら、女性ならではの視点でインテリア名品の魅力を掘り下げます。今回ご紹介するのは、何かと使い勝手のいい小型のテーブル。オリジナルアイテム・キッズ家具の開発から輸入家具、リノベーションまで手がける、アクタスの「H.W.F ネストテーブル」です。

上品なたたずまいの働き者!3つセットの小型テーブル「H.W.F ネストテーブル」

テーブルを用途で分けられるので、うっかりお茶をこぼしても本を濡らしません。

「ネストテーブル」をご存知ですか? マトリョーシカのように「入れ子」になって部屋の隅に置かれているサイドテーブルの総称で、3つセットのものや、ふたつセットのものが主流です。

アンティークやヴィンテージ家具好きの方には、なじみのあるネストテーブル。19世紀におきた産業革命と被るくらいの時期に、狭小住宅で暮らすヨーロッパの市民の間で普及したものといわれています。

同じ形のものが複数そろっているとインテリア全体の格調が上がるうえに、コンパクトにしまえて、ちょっとした用事に便利という機能性の高さが特徴です。

上段は固定場所に置いて植物や大切なものを飾ったり、中段下段は都度動かして作業台にして使ったり。動かして使うことを前提としているので、スムーズに動かせることと、安定感があること、なおかつ重すぎないことが大前提。実は、これらの条件を満たしたものってなかなかないのです。

【ブランド】アクタスH.W.F【商品名】ネストテーブル【価格】¥62.000(税抜)※3つセットでの金額になります。【サイズ】L:幅580×奥行き330×高さ480mm/M:幅480×奥行き300×高さ460mm/S:幅380×奥行き250×高さ444mm【材質】マホガニー材 オイルフニッシュ

「H.W.F ネストテーブル」は、家具好きを唸らせる北欧ヴィンテージ家具のようなたたずまいをしています。

写真ではわかりにくいのですが、天板の小口(厚み方向の面)に施されたちょっとした丸みや、角の合わせ方が非常に美しく、シンプルなのに豊かな表情をしています。

テーブル同士の間に施された木のつくり込みのおかげで、スムーズに動き手触りもよく「引き出す喜び」があります。
3つまとめて移動することもできる仕様と重さですので、模様替えも簡単です。

ヴィンテージのディテールをもつ現代のブランド、「H.W.F(エイチ ダブリュー エフ)」

「H.W.F」のリビングボードは、細部のパーツなど細かい部分は職人が木を削りだしたもの。手かけの部分のカーブの滑らかな仕上がりなど、手仕事が施された製品ならではの満足度があります。

2013年からスタートした「H.W.F」は、ハンド ワーク ファニチャーの頭文字をとったもので、「手仕事の家具」というコンセプトのブランドです。

アクタスでは、素朴な意匠と実用性の高さで人気のある1950年代から70年代にデンマークで生産された家具を数多く輸入し、リタイヤした腕のいい家具職人達の手を借りて国内でリペアしてきています。その過程で培った技術を用いて、想いやこだわりを現代に受け継いでいくためにつくられた家具シリーズ。

素材は上質なマホガニー材を用い、経年変化の美しいオイルフィニッシュで仕上げています。月一回程度、定期的にオイルを塗って経年変化を楽しんでいただける仕様になっています。

アクタスオリジナルのメンテナンスキットは、箱に必要なものが入っており説明書もついているので、初心者でも安心してお使いいただけます。

「上質で、丁寧な暮らし」を提案する、ライフスタイルカンパニー「アクタス」

アクタス新宿店の2階は、1階とは異なる世界観。

1969年に輸入インテリアの「ヨーロッパ家具・青山さるん」として設立され、今年創立50周年を迎えるアクタス。北欧テイストのオリジナル家具や、キッズデスクのイメージをもたれる方が多いかと思います。

しかし実は、ドイツ・バウハウスデザインの名作を扱う「TECTA(テクタ)」や、ドイツの高級キッチンメーカー「Poggenpohl(ポーゲンポール)」や、イタリアの高級収納メーカー「POLIFORM(ポリフォルム)」などの輸入取り扱いもあり、さまざまなライフスタイルを提案しています。

「よい家具をつくる秘訣は、人間を見つめること。」創業時のメンバーが残したメッセージに見られるように、常に暮らしに寄り添うリアルな姿を提案し続けるアクタス。

ショップで働くスタッフの自宅を掲載した「123人の家」は、等身大ながら素敵なインテリアで暮らしを楽しむ様子が伝わり、「お宅訪問」本ブームの先駆けとなりました。インテリアショップを中心に、リノベーションやカフェ、アパレルに出版とさまざまな顔をもつライフスタイルカンパニーとして発展をし続けています。

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この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM