2019年Precious5月号の「好きなコーディネート」1位~10位を発表します
ラグジュアリーマガジン『Precious(プレシャス)』5月号を読んだ読者へのアンケート調査で、「好きなコーディネート」に選ばれたスタイリングを、1位~10位までのランキング形式でご紹介します。
トレンドのロングスカート流行りを受け、レースやサテン、チュールなど、色合いはシンプルながら表面感のあるスカートコーディネートに人気が多く集まっていました。このなかに、あなたが真似してみたいコーディネートはありますか?
それではさっそく、10位から、順を追って1位まで10スタイルを見ていきましょう(※)。
【10位】遠目からもセンシュアルなオーラを放つ、ドルチェ&ガッバーナのレースワンピース
「シルエットが美しい」「スタイルがよく見える」「総レースなのにシンプル」といった評価が読者より寄せられた、ドルチェ&ガッバーナのネイビーのワンピーススタイル。
一枚で存在感のあるレースのワンピースは、夜に華やかなパーティや会食などがある際に活躍してくれそう。さりげなくウエストをマークする切り替え、フラワーレースのモチーフに沿って仕上げられたすそなど、イタリア伝統のレース職人の技が惜しげもなく注がれ、細部までていねいにつくられた一着です。
【7位】凛として見える、ヌメロ ヴェントゥーノのロング丈のレーススカート×ボリュームブラウス
「スタイルが良く見えるスカート丈が素敵」「スカートなのにかっこいい」と、総レースのハイウエストスカートに読者からの評価が集まったスタイリングです。
ブルーの生地にグリーンのマクラメレースを重ねた重厚なスカートと、シルク混のやわらかな生地が優しく揺れ、大人の色香を引き立てるベージュブラウスの組み合わせ。顔周りにジュエリーいらずの華やかさがありつつ、タイトなロングスカートで足を長く見せ、腰上でXラインを描くことで、全身のラインが美しく見える…という、まさに計算されたスタイリング。
ロングのタイトスカートを着る際の参考になるバランスです。
【7位】ディテールのある白シャツ×ブラウンのパンツでつくる、洗練された休日カジュアル
「色合わせが素敵」「すっきりしている」「シンプルで上品」と、ベーシックながらディテールにこだわった着こなしに評価が集まった、マックスマーラの春夏アイテムで構成されたコーディネート。
ワイド幅のピンタックやボリュームのあるフレンチスリーブなど、体型をさりげなくカバーするようデザインされたリネンの白シャツが、お見事! そこに深みのあるマロンカラーのワイドパンツと、質感の高いかごバッグや大振りのティファニーのジュエリーが加わることで、シンプルになりすぎない、こなれ感の漂う着こなしになっています。白の半そでシャツは、立体感があるデザインを選ぶのが大人の正解のようです。
【7位】女らしいプラダのニットのシャツIN×シルクサテンのフレアスカート
「女性らしくてかわいい」「エレガントさとかわいさが上手く同居している」と、甘さと辛さの上手な重ね方が読者に評価されたスタイリングが7位にランクイン。
ゆるやかに広がるソフトなAラインスカートが、さりげないのにハッと目を引き、大人ならではの知的なかわいさを感じさせます。シャイニーベージュのシルクサテンスカートは、きれいなラインを形づくる適度な厚みのダブルフェース仕立てで、すそには可憐なリボンがあしらわれるなど、プラダらしい構築感のあるデザインに。
そこにグレーやシルバーのニットやバッグ・靴を合わせることで、光沢感とベーシックカラーがバランスよく配置されたコーディネートになっています。ポインテッドトゥのフラットシューズが「未来的なリラックス感」も感じさせて、おしゃれ!
【6位】涼感素材をちりばめた、フェミニンな白シャツ×リネンスカート
「組み合わせが上手」「涼しげで上品」「色合わせが素敵」という声が寄せられた、夏らしいコーディネートが6位に。
海辺で過ごす週末など、リラックス感を取り入れたいシーンで活躍してくれそう! リネンのカシュクールスカートとクリーンな白シャツというシンプルな組み合わせに、かごバッグやトングサンダルが奥行き感を加えています。夏の旅行の予定がある方は是非、参考にしてみてくださいね。
ちなみにコロンとした小型のかごバッグは「マーク クロス」のもので、ヒッチコックの映画『裏窓』で、グレース・ケリーが使ったブランドとして一躍有名となり、現在人気が再燃しています。
【参考記事:ヒッチコックの「裏窓」でグレース・ケリーが使ったバッグ】
【4位】品よく見える、クルチアーニのリブニット×キートンのAラインスカート×白小物
「すっきりして見える」「エレガントで上品!」「カラーの重ね方が美しい」という声が寄せられたスカートスタイル。顔色を明るく見せてくれるベージュ系のリブニットに、ハイウエストのソフトAラインスカートを合わせた装いは、キャリア女性のデイリーな通勤スタイルとして、長く活躍してくれます。
Aラインスカートでもハイウエストであること、ソフトな素材であることが、今季らしい特徴。スカートのシルクサテンとリブニットという素材のコントラストが、互いの魅力を引き立て合っています。
マノロ ブラニクのヒール靴とロジェ・ヴィヴィエのバッグ、ミキモトのネックレスの「白」が、上品さをさらに後押ししていますね。
【4位】軽やかな印象の、モードなニット×フェミニンなロングのチュールスカート
「チュールスカートなのに甘すぎないバランスがいい」「色合わせが軽やか」「スカートがエレガント」と、高い評価が寄せられたファビアナフィリッピのコーディネート。
ふんわりしつつもふくらみすぎないシルエットに仕上げられたチュールスカートは現在、大ヒットしており、追加生産分の予約待ちになっているほど。
合わせたトップスは、白シャツ+グレーのカーディガンのレイヤード風ニット。ウエスト位置を高く見せるレザーベルトの装飾とスカートの軽やかなボリュームが、女らしいフィット&フレアシルエットをつくっています。
大人好みのグレーを使った、まさに「辛口フェミニン」なコーディネートの代表例と言えるでしょう。
【1位】仕草まで優雅に見せる、ラルフ ローレン コレクションの白シャツ×プリーツスカート
ここからは同率1位のコーディネートを3つ、ご紹介します。
読者アンケートでは「やわらかい雰囲気が優美」「シンプルでかっこいい」「エレガントで美しい」といった声が見られた、ラルフ ローレン コレクションのコーディネート。
白シャツはとろみのあるシルクで、襟先の長いロングカラーがエレガントな雰囲気。そこに、ひざ下丈のプリーツスカートやモダンなデザインのパールジュエリーを合わせ、軽快な印象に見せています。シルク素材を使った女らしいモノトーンスタイルの、最新正解例と言えそうです。
【1位】 白のTシャツ×ロングのチュールスカートを、スニーカーで外したリッチカジュアル
「すっきりしていて爽やか」「大人っぽいのにかわいさもある」「カジュアルなのにエレガント」という理由で1位に選出された、白Tシャツ×チュールスカートのコーディネート。
チュールスカートは4位のコーディネートと同じもので、たっぷりギャザーを寄せた4枚重ねの高級感ある仕上がり。白のTシャツやフラットシューズで着こなすことで、ヘルシーな色香と優雅さ、モード感...多彩な魅力が香り立ちます。スニーカーとレザー小物をリンクさせつつ、パ―ルで上品さも忘れないなど、リッチ感とカジュアル感が上手にMIXされたスタイリングです。
【1位】Yシルエットが優美!バルーンスリーブの白シャツ×細身パンツ
「華やか!上品!」「シャツのボリューム感が素敵」「モノトーンのパンツスタイルなのに華やか」「色合わせが好き」と、パンツを使った華やかさに支持が集まったコーディネート。
それ一枚で気品さえ漂う、たっぷりとしたバルーンスリーブの白シャツに、ボトムは黒の細身パンツですっきりと。そこにポインテッドトウのフラット靴を合わせ、足元には抜け感を演出。上半身に存在感をもってくる「Yシルエット」の成功実例と言えそうです。TASAKIの華奢で丸みのあるジュエリーも、モノトーンコーデを女性らしく見せるポイントに。
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以上、ファッション誌「Precious(プレシャス)」2019年5月号の読者アンケート調査で、好きなコーディネートに選ばれたスタイリングを10スタイル、お見せしました。
共通しているのが「ロング丈のスカート」「プリーツスカート」「白のトップス」「レース素材」の登場頻度が高いこと。
特にスカートは、ハイウエストのものや、ひざ下丈のもので、レースやサテン、チュールなど素材そのものがユニークなタイプが、「ボディラインを隠しつつ脚長に見せてくれる」効果があると、人気のようです。
レース素材やボリューム感のあるトップスなど、それを着ているだけで華やかな席に気負わず出席できる、頼れるトップスやワンピースの人気が高かったのも、イベントごとが多い初夏ならでは。
そして、ノースリーブのシャツや白Tシャツの人気の高さも驚き! パンツはまるで、それらを活かすための裏方的存在、太陽に対する月のように、シンプルですっきりした、目立たないものが選ばれている様子。
バッグは「かごバッグ」「白バッグ」なものが上品に見えて、春~夏のシーズンには最適な様子です。肌色を明るく、自然に見せてくれる効果もありそう。
全体的な結論としては、「腰位置が高く、上半身やウエストを上手にごまかしてくれて、すっきり見える」コーディネートが人気ということがわかりました。
ロング丈スカートや白のディテール入りトップスは、春・夏といわず秋まで着回せる優れたアイテム。まだ、という方は是非、取り入れてみてくださいね。