正解は…「奇抜」には「(思いつかないほど)優れている」というプラスの意味もあるが、

      「奇をてらう」は「わざと風変わりなことをして、人の気を引こうとする」という、

      マイナスの意味しかない。  です。

ほめる時にも使える表現は「奇抜」のほうだけです。
ほめる時にも使える表現は「奇抜」のほうだけです。

「衒(てら)う」の意味は「ひけらかす、ちらつかせる」です。「奇(風変わりなさま)を衒う(わざとひけらかす)」は、大した才能の無い者が必死に変わった事をして気を引こうとする、という状況を表現しています。

ですので「奇抜だが印象的なデザインが評価された」という文章は成立しますが、「奇をてらった印象的なデザインが評価された」という文章は成立しません。

どうしても「奇をてらった」を使用するとしたら、「奇をてらったかのように見え、しかし味わい深く印象的なデザインが評価された」など、プラスの意味に変えるため、「てらった」を否定する表現を追加する必要があります。

こちらも、誤用に注意しつつ、使いこなしてくださいね。

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ILLUSTRATION :
小出 真朱