かわいいデザインと、徹底した素材ポリシーで成長中の注目店「ミルクシャ(Milksha)」とは?
タピオカミルクティーの店舗が渋谷や青山などの商業エリアはもちろん、お住いの近隣にも続々と増えている昨今。ほっとする甘さで疲れを癒すのに、お気に入りのお店は見つかりましたか?
食べたものが、後々の自分の髪や肌のコンディションに関わってくるということを、痛いほど知っている世代ならば、流行りだけでなく、その成分にもこだわって選ぶのは常識。でも、素材情報を開示している店舗は少ないのが現在の状況です。
それは、タピオカミルクティー発祥の地、台湾でも同じだったそう。そんな素材への曖昧さ、品質管理などをクリアにし、高品質なナチュラルドリンクを提供しているのが「Milksha」です。2019年8月現在、台湾国内に218店舗、中国、香港、シンガポールにも進出し、この秋には日本にも満を持して上陸します。
今回、そのこだわりをひと足早くチェックすべく、ビューンと一路、台湾の台南市に行ってきました。店舗デザインは、牧場の芝生とミルクをイメージしているそうです。
メニューは、自社牧場で搾乳された国産のフレッシュミルクや、無添加・無着色・防腐剤不使用の自家製白タピオカをはじめ、厳選された茶葉を使用したミルクティー、フルーツティーなどを販売しています。
シグネチャーメニューのひとつの「大甲タロイモミルク(大甲芋頭鮮奶)」は、濃厚なミルクとこっくりとしたタロイモの甘さがマッチしたドリンク。スイートポテトをシェイクにしたような味わいは、クセになりそうです。
清潔なテストキッチンも堂々と公開
Milkshaを運営するMilkshopの本社は、台南市内にあります。社内には模擬店舗やテストキッチンがあり、今回の日本上陸のためのスタッフトレーニングもこちらで行われています。
毎シーズン登場する新メニューの開発を行うテストキッチンも日本メディアにこの夏、初公開。台湾にはたくさんのタピオカミルクティーの店舗がありますが、残念ながら衛生面では問題があるところも多いと聞いています。
Milkshopのテストキッチンでは、常に清潔にキープされているのはもちろん、よりおいしく提供するための工夫も行っていました。ひとつが、テストキッチン内には冷房設備をつけていません。これは、台湾茶を煮出す際によりおいしくつくるためなのだそうです。
こだわりの白いタピオカの秘密
日本でも人気の黒くて丸いタピオカは、業者が製造したものを使う場合、防腐剤を使い、その臭いを消すための香料を使うなど添加物を含んでいる場合があります。
その点、Milkshaの店舗で使用している白いタピオカは、すべてキャッサバ粉からつくったオリジナルのもの。15年前の創業時からMilkshopでは白いタピオカを使っています。
保存期間は長くはないものの、現在は特別に契約した工場と提携し、生産したものを冷凍。各店舗に配送して使っています。日本にもこのタピオカをはじめ、タロイモなど、牛乳以外は台湾で加工し、同じものを使うそうです。
エサからこだわった自社牧場の牛からの牛乳を使っています
最後に訪れたのが、自社運営の牧場。Milkshaで使っている牛乳はこちらの農場で飼っている牛から搾乳されています。農場内もきちんと清掃され、夏の暑い盛りですが臭いもきつくなく衛生的でした。エサも配合からこだわったものを使用。フレッシュミルクを使うことは、Milkshaのこだわりのひとつなのです。
こだわりは、牛の飼料にも。フレッシュミルクの味は、どんな飼料を食べて育ったかでも変わります。日本国内で提供されるフレッシュミルクも、日本で生産されるものから自社のものに近い風味のものを選んで使うそうです。
このほかにも、チャリティープロジェクトにも積極的で、「緑光計画」というプロジェクトでは6杯販売ごとに6元を寄付。また、プラスチックカップやアルミ缶の回収機器「ECOCO」に参画し、回収ごとにもらえるポイントを集めると、Milkshaをはじめとした系列店での購入で割引されるなんてサービスも。
Milkshaの日本1号店となる青山への出店は、2019年秋の予定です。ミルクティーはもちろん、フルーツティーもおいしかったのでオープンが待ち遠しいです。
問い合わせ先
- Milksha Aoyama(ミルクシャ 青山)
- 営業時間/10:00~21:00(予定)※オープンまでに変更になる可能性があります。
- TEL:03‐6892‐4057
- 住所/東京都渋谷区渋谷2‐9‐11 インテリックス青山通りビル
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 北本祐子