その美貌とハッピーなオーラ、豊富な知識で、テレビなど多方面でひっぱりだこのアン ミカさん。2017年3月に発売された著書『アン ミカのポジティブ美容事典』には、LIVErary.tokyoの読者にぜひ読んでほしいビューティアプローチが盛りだくさんです。1回目記事「のぼせ、アレルギーはサイン?初夏の不調をこう乗り切る!」に引き続き、今回は「季節の変わり目でなんとなく不調…」を乗り越えるためのポジティブ美容法を、アン ミカさんにお聞きしました。5月や6月に陥りがちな、暴飲暴食を抑える方法もお見逃しなく!

「今までと同じ生活なのに、なんだか体が…」。まずは暴飲暴食を控えて

アン ミカさん
アン ミカさん

――具体的にどういったことに気をつければいいでしょうか。

アン ミカさん(以下、アンさん) まずは食事を意識してみましょう。春から初夏にかけての時期は、食欲がわく季節ですよね。たけのことかふきとか、旬の山菜がなぜ苦いかというと、体の中にたまった毒素を苦味で体の外に出すためなんです。夏にうり系の野菜が旬なのは、摂りすぎた水分をきちんと出してくれる、利尿作用が期待できるから。秋の旬ものは自立神経を整えて、冬の旬ものは体をあたためてと、旬の食べものはその時期の体に必要なものなんです。

 
 

――旬の食材には、体に必要な機能が備わっているものなのですね。 アンさん

 そうなんです。そしてこれを踏まえた上でいちばん気をつけてほしいことは、暴飲暴食です。今の時期は水分が体に貯まってむくみやすくなり、さらに冷えへとつながってしまいます。前回の「のぼせ、アレルギーはサイン?初夏の不調をこう乗り切る!」で二十四節気の「穀雨」と「立夏」についてご紹介しましたが、この穀雨から立夏にかけては、消化不良を起こしやすい時期です。

消化器系の器官の総称を、漢方の用語では「脾(ひ)」といいます。ここは暴飲暴食によって負担がかかりやすい場所です。今の時期は脾に気をつけて、消化がスムーズに行われるようにしましょう。またこの時期は、肝臓にも意識を向けてみてください。暴飲暴食や新生活などのストレスで肝臓に負担がかかると、体に熱気をおびて怒りっぽくなり、ちょっとしたことでイライラしてしまうこともあるんです。

――古来からある二十誌節気と体調はリンクしているのですね。

アンさん はい、おじちゃんおばあちゃんの話みたいに聞こえるかもしれないですけど、そうなんですよ(笑)。また、今までどおりに生活しているのに、なんだか体調がすっきりしない、と感じ始めるのがちょうど、37歳ぐらいからです。当てはまる方がいらっしゃったら、気をつけてみてくださいね。また、一年中大切なことなのですが、特にこの春から初夏にかけては、消化を助けるためによく噛んで食べてくださいね。さらに食事は腹7分目で終えるのがおすすめです。

――でもGW後の5月や6月は祝日もなく、お仕事の会食の機会も多いですよね。そういうときの対処法は?

アンさん フルコースのディナーだったら、お店の方に事前に少なめにとお願いしておくと、マナー上手ですね。残してしまうと周りの人にも気を遣わせてしまいますし。私も今、実は毎日のように会食が続いています。パートナーとの食事なら、男性のほうを多めにしてくださいと頼めばいやな感じもしないですし、予約の時に全体量を少なめにとお願いすれば対応してもらえますよ。

 
 

疲れを持ち越さないためにアン ミカさんが愛用する2つのアイテムとは!?

――東京と大阪、さらに国外へもさまざまな場所で活躍されているアンさん。季節の変わり目だけではなく、普段から気をつけていることや移動時間を有効に活用する方法についてアドバイスいただけますか?

アンさん 仕事現場では、自分が健康的で元気でいないと、笑顔も出ないし気遣いもできないですよね。なので私は、溜まっているその日の疲れは、その日のうちに取るように意識しています。移動中の疲れが現地に到着したときに出ないように、常に持ち歩いているものがあって…。それは、「ゴルフボールふたつ」と「ふかふかソックス」です。

 
 

飛行機や新幹線などに乗ったら、まずむくみ防止の着圧ソックスを履いて、その上からふかふかソックスを重ねて、その間にゴルフボールを入れてしまいます。それで足の裏をゴロゴロしながら本を読んでいたりすると、足のこりと疲れ、溜まっていた毒素が開放されるので、眠くなっちゃって……。

女性は男性に比べて筋肉が少ないので、長時間座ったままでいると老廃物が溜まりやすくなってしまいます。ゴルフボールを使って「第二の心臓」といわれる足の裏をやわらかくしてあげるといいですよ。でもぐっすり寝ちゃって、起きたときゴルフボールがソックスに入っていたことを忘れて、立ち上がったときに「危ない!」ってなることも…! そこはちゃんと覚えておかなきゃって思います(笑)。

疲れを持ち越さないこと、移動時間も有効に使うことは日々忙しく動き回る女性にとって大変貴重なアドバイスですね。ゴルフボールのケアはすぐにでも真似できそう! ぜひ毎日に取り入れてみてくださいね。

>>【第1回】のぼせ、アレルギーはサイン?初夏の不調をこう乗り切る!
>>【第3回】夏からでは遅い!美白こそ今すぐやるべきスキンケア
>>【第4回】39歳、LIBErary.tokyo世代へのポジティブメッセージ

アン ミカさんにしか書けない!
美のノウハウのすべてが詰まった『アン ミカのポジティブ美容事典』

 
 

女性は誰だって、とびきりの美人になれる! 大切なのは、コンプレックスとの向き合い方。そして、自分の見せ方です。12個の美資格&モデル業30年で培った美のノウハウのすべてが詰まった『アン ミカのポジティブ美容事典』。あなたの悩みの答えは、必ずこの本の中に見つかります。『アン ミカのポジティブ美容事典』(宝島社)価格:本体1300円+税

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クレジット :
文/森山麻里子