人気ヘア&メイク小田切ヒロさんのビューティ連載企画。エイジングサインに抗うのではなく、ポジティブに若々しい美しさを叶える。そんな小田切さんならではの簡単かつ効果的なメイクテクニックを毎週火曜日に、心に響く美容論を毎週金曜日にお届けします。

第3回のテーマは、40歳から意識したい『真顔』の怖さについて。不機嫌なわけでも、疲れているわけでもないのに、眉間にはシワが寄り、口角は下がり切って、まるで般若の面のような表情に…。そんな真顔が怖い大人の女性は、実はとても多いのです。それに気づき、表情を管理することは大人の女性としてのマナー。いつも幸せそうに見える表情をメイクで叶えましょう。

小田切ヒロさん
ヘア&メイクアップアーティスト
ラ・ドンナ所属。確かなメイクアップテクニックと豊富な美容知識をベースに、独特かつ卓越したセンスを生かして幅広いジャンルで活躍中。Instagram:@hiro.odagiri
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40歳からの『真顔』は怖く見える、という事実

幸福感と凛としたエレガンスを感じさせる『真顔』は、メイクでつくれます。
幸福感と凛としたエレガンスを感じさせる『真顔』は、メイクでつくれます。

ふとしたときの自分の表情に、驚いてしまったことはないでしょうか? たとえば、街中でガラスや鏡が目の前に現れたとき。スマートフォンのカメラ画面が反転してしまったとき。そこに映る自分の真顔は、口角が下がり、眉間には縦ジワが刻まれて…怖い! 

そんな表情は、人からはネガティブな印象に見られ、気を遣わせてしまうことも。つくり笑いとは違う、幸福感や充実感に満ちた表情は、実は大人の女性にとってはマナーのひとつなのです。

■美の提案1:上下の唇の比率は1:1が美しい

潤い感のあるふっくらと口元に、大人の気品が宿ります。
潤い感のあるふっくらと口元に、大人の気品が宿ります。

「選ぶ口紅は、絶対にツヤ系。潤い感のあるふっくらとした唇は大人の女性を凛とエレガントに見せてくれます。そして口紅を塗るときは、上下の唇の縦幅を1:1の比率にすると、旬な印象と気品ある美しさが叶います。ボリュームが足りないほうの唇を、ややオーバーリップ気味に塗りましょう。日本人女性は上唇が薄い方が多いです」(小田切さん)

■美の提案2:コンシーラーで口角をリフトアップ

下唇のリップラインの口角側1/3に、鋭角にコンシーラーを仕込む。
下唇のリップラインの口角側1/3に、鋭角にコンシーラーを仕込む。

「真顔だと下がった印象に見えてしまう大人の口元は、コンシーラーでリフトアップさせましょう。

薄くフィットするスティックタイプのコンシーラーを、下唇のリップラインの口角側1/3に仕込みます。キュッと鋭角に、口角を引き上げるようにのせたら、指の腹で優しくたたきこんでなじませます。

このひと手間だけで、真顔でも笑みを感じさせる表情に。口元のくすみカバーや口紅のにじみ防止にもなるので、大人の女性にとって必須のテクニックです」(小田切さん)

\小田切さんがおすすめする口角上げコンシーラー/

キメの乱れやカサツキが気になる肌にもなめらかにのび、ぴたりと密着。ケサランパサラン カバーリングファンデーションN 2 ¥3,000
キメの乱れやカサツキが気になる肌にもなめらかにのび、ぴたりと密着。ケサランパサラン カバーリングファンデーションN 2 ¥3,000

「こちらのケサランパサランのコンシーラーの2番は、僕のメイクに欠かせないアイテム。色味、テクスチャー、カバー力などあらゆる点において秀逸。大人の女性の口元をキレイに見せてくれるます」(小田切さん)

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会話するときにはにこやかに対応できても、自分が意識していない『真顔』が怖いのでは、すべてが台無しに。自分らしくナチュラルに生きることは、何も考えない表情で人に気を遣わせるような生き方とは違います。

仕事では責任あるポジションを担い、プライベートでは様々な交友関係が築かれている40歳からは、人からどう見られているのかを客観視し、表情の管理を。幸福感や包容力を感じさせる上向き口角なら、人から信頼され、愛される、幸せな美しさが叶います。

次回の更新は、9月6日(金)。「大人の女性を滞らせる『プライド』」というテーマでお届けしますので、どうぞお楽しみに!

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[モデル着用衣装]
ブラウス¥22,000(ミスク<ミスク トウキョウ>)、ピアス¥6,000(カドー伊勢丹新宿店<ラアル>)

※掲載した商品の価格はすべて税抜です。

問い合わせ先

PHOTO :
資人導(vale.)
STYLIST :
関口真実
HAIR MAKE :
小田切ヒロ(LA DONNA)
MODEL :
真樹麗子(Precious専属)
EDIT&WRITING :
松村有希子