年齢を重ねるごとに、自分の唇が小さく薄くなってきたように感じていませんか? 細かく観察してみて唇の山が平坦になってきている、口角が下がってきている…と感じているなら、ケアが急務!

なぜ唇が小さく薄くなるのかといえば、口の周りをぐるりと囲んでいる口輪筋(こうりんきん)、鼻の脇にあって上唇のふっくら感を支えている上唇挙筋(じょうしんきょきん)と上唇鼻翼挙筋 (じょうしんびよくきょきん)が硬化して、ハリが低下するのが原因。

これらの表情筋の衰えによって、口元にハリがなくなり、皮膚が下がる。特に鼻の下が長く間延びしていき、それに押されて上唇が口の中に押し込まれ、痩せしぼんたように薄くなるのです。放っておけば、口角も下がり、貧相な加齢口元に…!

間延びした鼻の下を縮めて、ふっくら若々しい唇を取り戻すには、口輪筋をほぐすマッサージが効果的!村木さんのメソッドなら的確に口輪筋を捉えて効率よくケアでき、すぐにハリアップ効果を実感できるのが魅力。

マスク美人という言葉があるように、若々しいか、老けて見えるかの分かれ道は、口元の印象が大きく関与しているのですから、早速ケアを始めましょう!

 
 
村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー
(むらきひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」美容メソッドを確立。現在は「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。著書に『一生劣化せず今すぐ若返る 整筋・顔体大全』(日経BP社)など多数あり。Instagram
体験者:武田宏美さん
読者モデル(38歳・音楽配信サービス会社勤務)
「マッサージしてみて初めて口周りの筋肉も意外と硬くなっているだな、と実感しました。このマッサージ後すぐに、口角がキュッと上がったように思います。さらに口元がほぐれることでしゃべりやすくもなりますね」

 鼻の下の間延びを解消して口元が若返る!口周りほぐしメソッド

■Step1:指の腹を使って口輪筋の上部をほぐす

口をぐるりと囲んでいる口輪筋の上部をケアするマッサージ。人さし指と中指をそろえて鼻の下に当てる。鼻の下をちょっと伸ばした状態にし、指の腹で筋肉を捉えて、小さく上下するように動かす。これを10回行って。

人さし指、中指の腹を使って鼻の下をマッサージしている
人さし指と中指の第一関節の面全体で、口輪筋を捉えましょう。

 鼻の真下から始め指の位置をずらしながら、口角に向かって、4カ所を左右同時に行う。

人さし指、中指の腹を使って鼻の下をマッサージするポイントの指示
口輪筋に対して垂直になるように指を当てるのがコツ。口角の方に指が移動した時は、口輪筋のカーブに合わせて角度を変えましょう。

 ■Step2:口輪筋をとらえ、「えおえお」と口を動かしながらほぐす

人さし指と中指で小鼻の横あたりの口輪筋をとらえます。そして「えおえお」と言いながら口を大きく動かすと、口輪筋だけでなく、鼻の脇にある上唇挙筋と上唇鼻翼挙筋もほぐれてハリを取り戻すことで、ふっくらとした唇に。これを10セット繰り返す。

小鼻脇を人さし指と中指で押さえ、「え」「お」と言いながら、上唇挙筋、小頬骨筋をほぐす
「え」では小鼻を膨らませながら、前歯をしっかりと見せるようにして、「お」のときは鼻の下をしっかりと伸ばすようにしましょう。

【まとめ|鼻の下の間延びを解消して口元が若返る!口周りほぐしメソッド4か条】
1.年齢を重ねると口元のハリが衰え、鼻の下が長く間延びし、唇も小さく薄く痩せてしまう。
2.原因は表情筋の硬化。口輪筋、上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋が硬化し、弾力が衰えることがハリの低下を招く。
3.人さし指と中指の第一関節の面で口輪筋の上部をとらえてほぐすことで間延びした鼻の下が縮まる。
4.さらに小鼻の横の口輪筋を捉えたまま「えおえお」と口を動かすことで、鼻の脇にある上唇挙筋と上唇鼻翼挙筋がほぐれ、口元に若々しいハリが生まれる。

以上、「鼻の下の間延びを解消して口元が若返る!口周りほぐしメソッド」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は10月5日の更新です。お楽しみに!

この記事の執筆者
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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子