旬のこっくり色をつなげる「洗練ワントーン」

ミラノマダムが好む濃厚な色調はそれだけで、旬のおしゃれが完成します。

その攻略法をスタイリストの大西真理子さんは、「濃色のワントーンは多少の色幅があっても問題なし。トップとボトムは色をつなげるのが原則ですが、スーツのように見えてはつまらない。

そこで素材を変えたり、濃淡の微差を楽しんだり。冬は何枚も重ね着をしていくので、色の微調整が効きやすいんです。同色にこだわらず、全体を同系色で一体化させるのがコツですね」

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こっくり色の「洗練ワントーン」コーディネート実例3選

■1:濃厚なチョコブラウンに加えた赤みブラウンの色ずれが粋

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コート¥180,000・ニット¥75,000(ブラミンク)、ebureのパンツ¥39,000・メゾン ボネットのベルト¥21,000(ebure)、ストール¥69,000(ボーダレス〈ベグ アンド コー〉)、バッグ¥698,000(ヴァレクストラ・ジャパン)、靴¥147,000(ジャンヴィト ロッシ ジャパン)

すべてを濃厚なチョコレート色に統一しつつも、パンツには赤みのあるブラウン、バッグはナチュラルと、同じブラウン系で色をずらしていることに注目。ダークなアウターには、インナーを白にして抜け感を出したいところだが、コートと同色でなじませると、こんなにも大人っぽいことを発見!

■1のコーディネートはここに注目!

  • 素材ミックス 素材ミックスなめらかな一枚仕立てのウールコートに、細リブのカシミヤニット、さらにパンツは赤みの強いブラウンの太畝コーデュロイ。濃厚なブラウン系でありながら、表面感の違いにも注目。 なめらかな一枚仕立てのウールコートに、細リブのカシミヤニット、さらにパンツは赤みの強いブラウンの太畝コーデュロイ。濃厚なブラウン系でありながら、表面感の違いにも注目。
  • インパクト インパクトチョコレートブラウンになじみながら、インパクトを与えるのがパイソンのバッグ。プレシャスレザーの迫力とナチュラルな色調が「ワントーン」をよりセンスよく見せる。 チョコレートブラウンになじみながら、インパクトを与えるのがパイソンのバッグ。プレシャスレザーの迫力とナチュラルな色調が「ワントーン」をよりセンスよく見せる。
  • リンク小物 リンク小物ベルト、ショートブーツ、そしてストールは主役であるコートの色調=チョコレートブラウンにすべて統一。バッグ以外の小物は、主張をさせずになじませることが成功の秘訣。 ベルト、ショートブーツ、そしてストールは主役であるコートの色調=チョコレートブラウンにすべて統一。バッグ以外の小物は、主張をさせずになじませることが成功の秘訣。

■2:リラックスした日常着もワントーン+プリントが新鮮

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バンフォードのプルオーバー¥113,000・アリュードのニット¥19,000(三喜商事)、パンツ¥46,000(ドゥロワー 六本木店〈ドゥロワー〉)、ストール¥149,000(エルメスジャポン)、バッグ¥216,000・ストラップ¥66,000(トッズ・ジャパン)、靴¥89,000(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)

ヒップを隠すチュニック丈のプルオーバーに細身パンツで、リラックスしたカジュアルを。インナーに着た太めリブニットで襟元をくしゅくしゅ埋めるのがポイントです。インナーもプリントスカーフもネイビーで統一しているので、セットアップのような一体感が味わえます。

ネイビーの服に靴とバッグも合わせるのは×。メイン色よりも一段濃い色=ここでは黒を合わせるのが引き締め役としても正解です。

■3:妖艶なボルドーでつくるスポーティな大人カジュアル

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ブルゾン¥71,500・ブラウス¥46,900(Vince 表参道店)、アンスクリアのパンツ¥49,000・アトリエ アンボワーズのベルト¥16,000/参考価格(アマン)、サングラス¥40,000(ケリング アイウエア ジャパン〈ボッテガ・ヴェネタ〉)、バッグ¥179,000(JIMMYCHOO)、靴¥127,000(トッズ・ジャパン)

ボルドーのワントーンは、エコファーのフーデッドブルゾン×タックパンツ、とスポーツ気分満載なスタイリング。フワフワタッチのボルドーのエコファーは光を受けて表情が変わります。

濃厚な色とアクティブなテイストをつなぐのは、とろみブラウスやチェーンバッグなどのフェミニンアイテムです。カジュアルな着こなしにあえてバッグは大人っぽくチェーンを選択。妖艶なミラノマダムに似合う鮮度の高いカジュアルが完成します。

※掲載した商品は、すべて税抜です。

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PHOTO :
佐藤 彩
STYLIST :
大西真理子
EDIT&WRITING :
竹市莉子(HATSU)、喜多容子(Precious)