年齢とともに肌の変化にため息をついている人は多いはず。
ハリがなくなった、たるみが気になる……など様々な悩みはあれど、1番の悩みのタネと言えばやはり年齢とともに濃さが顕著になってしまう「シミ・ソバカス」。レーザー治療を施そうにも、シミ・ソバカスの範囲が広くてなかなか手が出ないということも。
しかし、最近様々なシミ・ソバカスにアプローチできる「ルメッカ」という最新機器が登場していることをご存知でしょうか? なんと、シミ・ソバカスの濃さによっては、たった1回の照射でもかなりの効果が実感できるのだそう。
今回は、その未知の機器、ルメッカの効果や他の機器との違いをオラクル美容皮膚科 東京新宿院院長である古市 雅子先生にお聞きしました。
実際にルメッカを体験し、その変化もお伝えします!
ルメッカと従来のフォトフェイシャルの違いは?
--古市先生、本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、ルメッカと従来のフォトフェイシャルの違いはどういったところにあるのでしょうか?
古市 雅子先生(以下、古市)「まず、ルメッカはシミ・ソバカス、赤ら顔などの治療を目的としたフォトフェイシャルのなかでは最新の治療法です。
IPL治療(広範囲の光を照射)は光ですから、様々な波長の成分を含んでいるわけですが、従来のフォトフェイシャルは、技術的にメラニンやヘモグロビンにより反応のよい短波長光線域(500~600nm)を15%程度の効率でしか照射できませんでした。
これに対し、ルメッカは独特設計より短波長光線域を40%効率の照射に増強されています。これにより1回あたりの治療効果が高く、通常のフォトフェイシャルでは反応しなかったシミにも効果が期待できるのです。
ルメッカの優れている点は、顔にある様々なタイプのシミに一度にアプローチできることですね」
ルメッカの効果が高い理由は?
--ルメッカは1回の照射でかなりの効果が実感できると聞きます。ルメッカがこれほどまでに効果が高いのはなぜなのでしょうか?
古市「ルメッカはシミに効果が高い波長を出すだけでなく、ピークパワーが強いということが効果の高さの理由ですね。
通常ピークパワーが強いと火傷のリスクなどがあるのですが、ルメッカの場合クーリング作用もあるので、火傷のリスクが少ないのもメリットです」
--ルメッカは全顔など照射の範囲が広く、さらに効果実感の回数が少ないにも関わらず、価格がそこまで高額ではないイメージがありますが、それも照射する際にシミに対して使用する波長の見極めが難しくないという部分にあるのでしょうか?
古市「それはあるかもしれませんね。従来のレーザーなどに比べて、習得が容易であるという部分があります。価格的にも始めやすいのも魅力ですね」
ルメッカで肝斑治療は可能?
--肝斑に悩まされている女性も多いですが、ルメッカでの肝斑治療は可能でしょうか?
古市「肝斑の治療にルメッカを使用するのはNGですね。普通のシミと肝斑はそもそも原因が違います。肝斑は、肌を頻繁に触るなどの作業でできてしまうものです。女性特有のものと言われるのはそのせいですね。
肝斑は刺激に弱いので、ピークパワーの強いルメッカを照射することで肝斑が悪化してしまう可能性があります。肝斑は単一波長のレーザーか、トーニングでの治療を行うべきですね。」
ルメッカ照射の工程は?
それでは実際、ルメッカ照射からアフターケアの工程を紹介します。
オラクル美容皮膚科では、ルメッカ照射後の鎮静管理という韓国式管理メニューもおすすめしているそう。照射直後の敏感になった肌をそのままにせず、医院内でエステケアをするという流れは美容大国韓国では当たり前なのだとか。
1:ジェルを湿布
まずは目元を保護して、ジェルを顔全体に湿布していきます。ひんやりと心地よく、肌が感じる刺激はありません。
2:ルメッカを照射
ジェルを湿布したら、早速ルメッカを照射していきます。光を当てられた瞬間、輪ゴムで軽くパチンと弾かれるような感覚です。想像していたよりも大きな痛みはありません。
このように、顔全体にくまなくルメッカで光が当てられます。
頬骨のややシミ・ソバカスが多い部分は、他の部分よりもやや強めに痛みを感じますが、「耐えられない!」という痛みはありません。
顔全体に照射するのは時間にして15分ほどです。
3:鎮静管理でクールダウン
ルメッカの照射が完了したら、ジェルを拭き取られ肌管理の工程へ。
再びひんやりとしたジェルを湿布され、肌にイオン導入を行なっていきます。照射でやや火照った肌に心地よく染み込んでいきます。
イオン導入を行なったら最後にパックです。ゴムマスクというのだそう。レーザーや光を当てた後の肌に乾燥は大敵です。
実際、レーザーや光の照射直後、自分自身でどのような保湿ケアをすればいいかその方法に戸惑う人も多いはず。
このように、直後の管理まで行ってもらえるのは安心ですね。
実証! ルメッカの効果は?
それでは実際に、ルメッカ照射後のその変化はどのようなものでしょうか?
なんと一週間で驚きの効果が現れました。
1:照射前
これがルメッカ照射前の状態。
頬骨の高くなっている部分を中心として、全体的に細かなシミが目立ちます。特に左頬は右頬よりもややシミが全体的に濃い様子が見受けられますね。右頬は目の下は2つのシミが際立っています。
ちなみに、ルメッカは照射直後からメイクが可能です。
2:照射直後
こちらはルメッカ照射直後の様子です。
シミが全体的に濃く浮き出初めています。ここからシミ・ソバカスがかさぶたのように一旦濃くなり、肌のターンオーバーとともに剥がれ落ちていくのだそう。
3:照射3日後
照射から3日が経つと、シミ・ソバカスの濃さがピークに。見た目ではまさにかさぶたのような状態になっていますが、もちろんこの上からメイクをすることは可能です。
本人はどんどん濃くなるシミに「本当になくなる?」と不安になりますが、メイクをしていれば周囲として「言われなければ気がつかなかった」という程度だそう。
4:照射1週間後
照射から1週間後の状態がこちら。3日目のかさぶたのようなシミ・ソバカスが嘘のようになくなっています。
このように1回の照射でもかなり効果が実感できるルメッカ。日々変化していく自分自身の肌にワクワクするほどです。
ルメッカの照射後に気をつけたいことはある?
--照射直後にメイクもできるというルメッカですが、照射の後に気をつけるべきことはありますか?
古市「基本的にルメッカは従来のレーザー治療などに比べて気をつけておくべきことが少なく、初心者でも始めやすいというメリットがあります。
あえてあげるとすれば、わざわざ日焼けをしない、保湿を怠らない、ということでしょうか」
--普段通りに過ごせば問題ない、ということですね。
古市「そうですね。ただ、1週間程度はレチノールなどのピーリング作用のある化粧水などは控えて欲しいですね。濃くなったシミを剥がそうとゴシゴシこするなど、普段と違うことをしようとしなければOKです」
--ルメッカの照射におすすめの頻度はありますか?
古市「ピークパワーが強いので、1ヶ月は間を開けて照射することが望ましいです。しっかりと肌が再生するのに1ヶ月程度の時間がかかるので、それ以下の期間での照射はおすすめしません。
代謝が高まっているタイミングで3回程度照射すれば、肌の状態がかなり変化しますよ」
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どうせ肌の治療をするならば効果を実感したい! 誰もが思う願いを叶えてくれるのがこのルメッカなのですね。
照射前後に特別気をつけるべきことも少なく、これまでレーザーや光での治療に二の足を踏んでいた人でも始めやすいというメリットです。
屋外の日差しが弱まってくるこれからの季節、ルメッカでの肌の改善、ケアに良いタイミングかもしれません。
問い合わせ先
- オラクル美容皮膚科 東京新宿院 TEL:0120-905-696
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- Rina Onodera